白い髪酒呑童子が白い髪をサラッと撫でる。
「お前の髪は絹みたいな色で柔らかくてきれいだな」
「そうか?あんたのような炎みたいな色で燃えるような姿になりたかったのだが」
「あんなの天パーで雨降れば面倒くさいだけだ。縛るのも強く絞めないとなれねえよ」
「むっ、白いから弱いとナメられるし女だとからかうんだ!」
「それを逆手にとればいいんじゃねえか。弱く見られるから倒しやすいだろ?」
「対等に戦いたいのだ!そうでなきゃ、あんたに勝てない!」
「はははっ、そうか。一度ぐらい女になったのを見たいな」
「…は?」(バッと身構える)
「おいおい、そんな趣味はねえよ。ただ、美しい髪のお前だから見たいと思ったんだ」
「ならない!!」ふんっ
「くくっ、残念だ」
嫌だったが、あの酒呑童子が見たいなら一度なら・・・と、こっそりと女装練習したり酒呑童子が目をつけた女を参考した。
それを初めて見せたのは酒呑童子を倒した鬼切。おかげで酒呑童子の首を取り戻せた。
だが、記憶の無い酒呑童子に見せても意味は無い。
しかし見せたら戻れるのか葛藤したまま。
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と、呟いてたけど記憶が戻り鬼王なってるなら「女装した?見せろ」と言われて、「恥ずいからやだ・・・///」もだもだする茨木童子もいいね!(22年12月)