秋茨木童子は秋が一番大好きで大嫌いだろうな。(個人的な思いです)
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最後の秋を眺める茨木童子。
─秋になると酒呑童子のように赤く燃えるような景色になるから。
しかし、酒呑童子を堕落させた紅葉という名前から秋の名前だから─
今年も矛盾に苦しみながら秋を眺めている。
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赤い山が薄れていく。
友の色が消えていく。
茨木「秋が終わるのか・・・」
鬼切「辛そうだな」
茨木「それもあるが、嬉しくにもあるぞ。紅葉(こうよう)が散るのだからな」
鬼切「?」
友を貶めた紅葉(鬼女)が地に落ちる。
茨木「だが、友は消えぬ」
鬼切「・・・・・・」
どんな季節でも赤く燃えているのだ。