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    monroe_sigr

    みなきと申します
    25↑ 英語勉強中です 🐏🔮、🌊🔮とかの予定ですが増えるかも。
    甘いのとかえろとか。

    絵文字沢山本当に嬉しいです!ありがとうございます!!同志が沢山いて嬉しいです…🫶

    ここ好き!とかこんなのみたい!とかありましたらぽちぽちください☺️
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    monroe_sigr

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    前編https://poipiku.com/706315/10932600.html

    小説家の🐏と🔞配信者の🔮偶然見つけた裏垢男子の🔮に惚れ込んでしまった🐏
    長くなりすぎたので全年齢部分の一旦ここで切ります

    後編
    https://poipiku.com/706315/11104965.html

    ずっともがやってる店に🐏が飲み行く回
    👻は関西弁です

    #PsyBorg

    裏垢男子。(中編)この日は妹のような親友のようなレディからお誘いを受けていたはずだった。

    「ミルズ、久しぶりだな」
    「え!?ふーちゃん!?」

    なんだ、私を見るなり驚いた顔をして。

    「なんで来たの?とりあえず座って、あ。これメニューね」
    「誘ったのは君じゃないか?」
    「ん?んん…?……あ!エナのステージか!それ明日だよ!!」
    「明日……!?」
    「ふーちゃんそこまでボケてしもたんか?」

    昔馴染みの4姉妹が切り盛りするカフェは、夜はステージ付きのバーに変わる。
    そう、私はここにコンサートを見に来たはずだった。

    「最近立て込んでて……ああ、締め切りより早く終わったから一日間違えてたのか…」
    「どんまいふーちゃん、まあいっぱい食べて行きなよ。締め切りお疲れ様!」
    「今日のステージは浮奇やし。ペトラも出るしせっかくやから楽しんで」
    「浮奇?」
    「ピンポーンっ♡ミリーちゃんに負けず劣らずのセクシーなボーイだよ!で?注文は?」
    「ああ…じゃ、とりあえずジンフィズで…」

    わやわや話しているとついにステージの時間になり、店の照明が落ちる。
    席はそれなりに埋まっていて立ち見の客や花を持っている人もいる。

    「人気なんだな」

    出てきたのは深海のような、冬の夜明けのようなグラデーションの髪の男。
    胸元が大胆に開けられたフリルシャツに、白い肌に映えるハーネス。

    「みなさん、こんばんは。今日も来てくれてありがとう。お酒とご飯も、楽しんでね」

    アイドルのような長い手足を優雅に動かして歌う様は心地よく、
    細いビブラートはアルコールのように心の1番外側を溶かすようだった。

    見知ったペンギンのような少女が出てくると、今度はピアノを弾きながらデュエットする。
    低いような高いような声はどこかで聴いたことがあるようなーーーーーー。

    数曲のパフォーマンスが終わる頃にはすっかり私の心も溶かされてしまっていた。
    花を受け取り、チップに感謝をし、握手に撮影に乾杯に。
    全部ファンボックスに入れろ。感想なら聴いてやるというツンデレのエナーとの高低差を感じて笑ってしまった。

    いい音楽が心を豊かにする。
    気が良くなってゆっくりと2杯目を飲んでいた

    「心地いいな」
    「いいよね、あのビッチ」
    「ちょっと。お客さんになに吹き込んでんのビッチども」
    「あ 浮奇お疲れ!今日もめちゃ良かった!」

    そこに来たのは眼鏡をかけた紫の美しいロングヘアの青年だった。

    「さっき歌ってた…?」
    「そうです。聴いててくれたの?ありがとう」
    「浮奇、これがふーちゃんだよ。私達の昔馴染み」
    「とうとう曜日もわかんなくなっちゃったらしいから相手してやってな」
    「霊夢!!!」
    「んふふ。仲良し、なんだね」
    「……ファルガー・オーヴィドだ。彼女達の保護者みたいなものだよ。
    素晴らしい歌だった。」
    「浮奇・ヴィオレタです。ありがとう」
    「ヴィオレッタ?」
    「ヴィ・オ・レ・タ・娼婦だって言いたいの?」
    「ちがっ…、最近縁があるんだ、椿姫に」
    「……へえ…」

    『彼』のことを考えていたのがモロバレだ。
    少し似ているなと思った。

    囁くような声、白い肌。長い手足と気品。
    あのストリームの一件以来、少し距離を置いていた。
    それが禁欲しているーーーというわけではなく
    あの善がる様な声が、手指が脳裏に焼き付いて消えないだけで
    気を抜くと思春期の様に欲情してしまいそうだったからだ。

    「浮奇、さんはこの辺出身なのか?」
    「ううん…違うよ。旅先で会った人がね。移住におすすめだってこの街を教えてくれたんだ」
    「ふうん。それだけで決めたのか」
    「そう。このカフェがおすすめだから絶対行ってって。ニナっていう人なんだけど」
    「そりゃここのオーナーだな。元気そうか?」
    「うん。世界中飛び回ってる」

    ふふ、と微笑う声がやっぱり似ている気がして。
    あ〜〜〜
    よく見ろファルガー。髪型が全然違う。彼は夏の夜明けの色。浮奇さんはラベンダー色だ。
    爪の色…は紫だな。。一緒か。
    よく見ると左右で目の色が違う。
    流石にオッドアイなら忘れるわけ……
    いや、彼の顔はちゃんと見たことない気がするな…
    ポルノ男優に似ていますね、なんて失礼にも程がある。

    「ねえ。俺もふーちゃん…って呼んでいい?」
    「…もちろん」

    ジリジリ溶ける氷の露のように内心私は冷や汗が止まらなかった。

    「そういえばステージとはだいぶイメージが違うんだな、髪とか…」
    「ああ、そうなの。これが地毛で。ステージのはホログラム。
    ステージでは映えるから短髪が好きなんだ」
    「へえ…。どちらも素敵だが…あ、何か飲むか?出させて欲しい」
    「わ、いいの?じゃあ…ブルームーンで」

    ミレイ、そのサムズアップはなんだ。

    「乾杯」

    すでに客からのギフトで割と飲んでいた浮奇は、ぽやぽやと喋り出した。
    カウンターにころりと頭を乗せてこちらを向くとしっかり首元に黒子がある。
    んーーーーーーーーーーーーー

    好きなゲームの話や映画の話など思った以上に盛り上がって
    くそ。どんどん可愛く見えてくる。

    「ふーちゃん…誰か別の人のこと考えてるでしょう」
    「え!?」

    に、と唇が三日月の形をとる

    「好きな人?」
    「や…あーーーーー、まあ…そうなるか…?」
    「聞かせて、どんな人がタイプなの?どこがいいとかある?」
    「えっと……高潔な野良猫なんだ」
    「猫。」
    「こーれが…いい声で鳴くんだなぁ……」
    「ふはっ、実感籠もりすぎ」
    「餌を欲しがる声が忘れられない」
    「……ふうん。いい関係なんだね」
    「どうかな?私の1人遊びだよ」
    「そうなの?推しってやつ?」
    「そんなところだな」
    「俺……」

    潤んだ瞳でこちらを見つめる彼。これはもしかしなくても誘われている気がする。

    「そろそろ帰らなくては」
    「え!まだ早いよ!?」
    「うちはここから2時間かかるんだ。うちで待ってるレディと息子がいるんでね」
    「ええ…?既婚者…?」
    「犬が1匹に猫が2匹。家を開ける準備をしてないから」

    ああ…そんな目に見えてしょぼくれないでくれ。
    うちのリトルレディと同じようなイカ耳が見える気がする

    「…明日、エナーのコンサートを観にくる」
    「!」

    あ 耳が立った

    「そしたら、飲み直そう」
    「…わかった。絶対、ね…?俺、いつもは裏で調理やってるから。オムライス食べに来て」
    「わかった。約束する」

    ミレイ、霊夢、ペトラ。サムズアップが3人に増えている
    なんだっていうんだ。楽しんでいるだろうお前達。


    翌日、

    「浮奇が堕とせなかったって聞いたけど」
    「エナー…!お前もか!」

    再び訪れたこの店。小鳥を見に来たと思ったらこのザマだ。

    「ふーちゃん好きでしょ?ヤンデレ」
    「おせっかい。人の自由だろう、」

    大体浮奇さんのことはなにも知らないわけで。
    人の想いをおちょくるものではない。放っておいて欲しい。
    …こんなにムキになってしまうのはやはり罪悪感だろうか。

    「あっ、ふーちゃん!」
    「浮奇さん」
    「浮奇って呼んで」
    「浮奇、出よう」
    「え どうしたの」
    「小鳥達がうるさい」
    「ah-hm?」

    思わず手を引いて店を出た。

    「あの…!」
    「あ、すまん…」
    「や…えと、」
    「この辺もだいぶ変わったな。どっかいいbarとか知ってるか?」
    「……うち、とかどう?」
    「……………」

    じゃあ…。と2人で歩き出した。
    何か決まったわけじゃない。でもソワソワする。不思議な気分だった。

    「ここ、です。かけてて。えっと、お茶とお酒、どっちがいい?」

    案内されたアパートは広く、ルームシェアしててもおかしくない家の広さだった。程よく片付いた部屋は淡い紫やピンクのインテリアで統一されている。

    「とりあえずお手洗いを借りてもいいか?」
    「うん。こっち。」

    案内されたバスルームの正面。不自然に少し開いたドア。
    好奇心は猫をも殺すというがーーー

    この、インテリアの配置は。見たことがある。

    「見ちゃった?」

    声に驚き振り向くと、そこにはニコニコした浮奇が立っていた。

    「まさか、やっぱり」
    「ねえ、ふーちゃんの“推し”ってこういう人だったりしない?」

    ヴン…と目の前にノイズがかかり現れたのは、夏の夜明けの髪色をした彼だった。

    「トラヴィアータ…」
    彼に押されて部屋に入り込む。ソファに座らされると
    いつも画面の向こうにいる彼が飛びついてきた

    「やっぱりふーちゃんが“ふーちゃん”だったんだ!」
    「気づいていたのか!?」
    「言ったでしょ。俺の勘は当たるんだって。」

    本当に、本当にそうだったのか。
    こんな近くに。

    「他人を重ねるなんて失礼な事をしてしまったと思っていた」
    「ふふ…そうだよね。」

    彼はゆっくり微笑うと膝から降りて膝に頭を乗せた。
    そしてホログラムを解くと、先ほどの長髪に戻ったのだった。

    「変えてたのは髪だけだったのか」
    「…気づかれたくないのに誰かに見つかりたいなんて。バカみたいでしょ」
    「…ここに気づいたやつがいるんだぞ。気をつけてくれ…」

    昨日と同じ、潤んだ誘う瞳。
    流れるように顎に手を遣ると気持ちよさそうに擦り寄ってくる
    ああ。高潔な野良猫。

    「抱いて欲しいの」
    「贈り物もなにもしてない」
    「『浮奇ヴィオレタ』を抱いて」
    「なんで私なんだ」
    「……娼婦だって、自分の王子様を待ってるんだ。」
    「あっ、こら」

    浮奇がパンツのチャックを歯で挟む
    ジジジ…と軽く下ろされて、困ったように見上げられたらもう抵抗する意味が
    いなくなってしまった。

    私だって君に焦がれていたんだから。
    浮奇ヴィオレタとトラヴィアータが別だというなら
    もっと別の始め方もあったはずなのに。

    「…シャワーを貸してくれ。あと、一つお願いがある」
    「なに?なんでもするよ!」
    「…もしまだ持っていたら……

    オーロラバニー、着て欲しい。です」

    浮奇は一瞬きょとん、とすると時差で笑い出した。

    「もちろん!」
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