「ねえ、なんでこいつらまで一緒なんだ?」
「ふん、それはこっちのセリフだ」
片目にありったけの軽蔑を込めた視線に、南陽将軍はぐっと腕を組んで絶境鬼王を睨み返す。
「こっちはそちらほど暇ではないのに来てあげたんですがね」
その横で、こちらはどことなく余裕を漂わせながら腕を組む玄真将軍が肩をすくめる。
「なんでも、私たちの信徒が意外といるらしいので。お前と太子殿下だけではそろそろ売上も頭打ちということじゃないか?」
ふふんと笑う玄真将軍に、花城のほうも負けじと鼻を鳴らす。
「お前たちみたいな廃物がいないほうが売上はあがると思うが?」
煙が上がりそうなほどに火花を散らし合う彼らに、まあまあと太子殿下がとりなしに入る。
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