6年生数馬。
保健委員長代理として2年、6年生になってからは委員長として委員会をまとめてきた。
ある日、保健委員会全員で薬草摘みに出かけたものの賊に襲われてしまう。
左近に下級生を連れて逃げるように指示して1人囮になる数馬。
左近たちが自分から離れたことで安心してしまい賊の攻撃を避けきれず食らってしまう。
その上持ち前の不運?で崖から落下。そのまま意識を失う。
目を覚ますと布団に寝かされていることに気づく。
そして側にはタソガレドキに就職したはずの伊作先輩。
「気がついたね?僕の手握れる?僕の指、目で追ってみて?」と在学時と変わらない様子で数馬の手当てをする伊作。状況を確認したくて起きあがろうとしても痛みで起き上がれない。
薬を買いに行った帰り道で倒れていた数馬を見つけて連れてきたと伊作から言われ、賊を引きつけているうちにいつのまにかタソガレドキの領地に来ていたことにびっくり。しかも3日ほど眠ったままだったことにもびっくり。
既に伊作が学園と連絡をとってくれて左近たち後輩は無事に学園に戻れたことを知る。
数馬はしばらく動けないのでタソガレドキで保護されて治療が終わり次第学園に送られることに。
後輩たちが無事なら自分はどうなってもよかったと言う数馬に「もっと自分のことを大事にした方がいい。そんなこと言ったら数馬のことを大切に思ってる人たちの気持ちを踏みにじることになるよ。もちろん僕もね」と嗜める伊作。
入ってきていいですよ、と伊作が部屋の入り口に向けて声をかけた瞬間
ドタドタッと部屋に飛び込んでくる三忍。
伊作に抱き起こしてもらってよく見ると普段のイケメンが台無しになるほどの顔の三忍に囲まれてびっくり。口々に
「よかった……生きてる……」
「お願いだからもっと自分を大事にしてくれ」
「数馬がいないと俺たちはどうにもならない」と
声をかけてきて、普段戦い慣れていて凄惨な現場を見ている人たちとは思えないほど弱々しい様子にびっくり。
この人たちには僕がいないとダメだと思う数馬がいるといい。
リハビリ期間中は食事も風呂も1人では難しいから競うようにして手伝う三忍がいると思う。
逆に記憶喪失パターンもいいな。
自分たちのことを忘れてしまったことはショックだけど少しずつ自分達に慣れさせて元通りの関係に戻ろうとする三忍と三忍のことは好きだけど、今の自分は「彼らと恋仲だった頃の自分」ではないことに葛藤する数馬が見たい。