凶悪組織梵天の新しいシノギ『イヌネコベーカリー』🈁🐶♀前提なのですが、びっくりするほど🐶が出てこないです。
モブ運転手の鈴木のおっさんと梵天にパンを売りに行く話。
私は鈴木喜朗、歳は五十代を過ぎたあたり、いたって普通の善良な小市民だ。
といっても仕事は善良とは言い難い、なんせ凶悪組織梵天の最高幹部九井一様のお抱え運転手だったのだから。
しかしそれも過去の話で、今は移動販売車『イヌネコベーカリー』の専属運転手である。
はずだった……。
「はあ?今から?なんで?こないだ言った?聞いてねえよ?証拠は?絶対お前の伝達ミスだろ?ふざけんな?それでも幹部会ははじまっちゃうんだよね、じゃねえ!!!」
三角巾とエプロンをつけたココさんがスマホに向かって声の限り怒鳴っている。
5778