梓紗「やっほー!」
紫音「やぁ。君のお望み通りここまで来たよ」
梓紗「え〜…しおんは呼んでなーい」
紫音「ひどいなぁ。僕とも遊んでよ〜」
梓紗「だってさぁ、最近紫音すっごいいろんな人に応援されてて…僕ちょっと戦いたくなーい」
雪音「とは言っても俺たちは去年もバディ戦で決勝まで行ってるぞ?」
紺碧「それにこの2人に勝って俺たちが優勝しているしな」
紫音「おやおや?紺碧くんは今年も自信があるようだね?」
紺碧「う…なんか余計なこと言った気がする…」
梓紗「ぶー。僕たちが優勝したって言ってもなんか今回は去年と全然違うもん…」
花依斗「ふん、そんなこと抜かしてるやつは勝てるものも勝てなくなるぞ」
紫音「あぁ!花依斗くんだぁ!うふふ、またここでも戦えるんだね!」
花依斗「ああ。大変嘆かわしいことだ」
紫音「も〜、とか言って花依斗くん僕と戦えるの楽しみにしてたくせに〜」
花依斗「おい、誰が頬をつついていいと言った」
雪音「やはりお前たちが来たか」
成星「ああ、よく知った顔だな」
雪音「今年もお前たちと戦えるのを楽しみにしていた」
成星「これは戦闘じゃないけどいいのか?」
雪音「ああ。戦闘はこれが終わったらすればいい」
成星「そういうことじゃないと思うが…」
紫音「ねぇねぇ、聞いて?花依斗くん。あずがね?僕たちと戦うのが怖いんだって」
花依斗「それは貴様の圧にやられているのではなく?」
紫音「もう、今はそういう話してるんじゃないの!」
成星「ならどういうことだ?」
雪音「最近紫音を支持している人が多いらしくてな。それで今の紫音と戦うのが怖いらしい」
成星「ああ…個人戦のときのアレか」
紫音「ふふ、モテすぎるのも考えものだねぇ」
花依斗「お前はあれについてどう思う?」
成星「どうって…あれが結果なのならそういうことだろ。だが俺も一応毎年決勝に行っていたからな。悔しくないと言ったら嘘になる」
花依斗「ふん、いい返事だ」
梓紗「うわ…なんかみんな気合い入ってる〜…」
紺碧「そりゃな。俺たちと違ってあの2組は予選を勝ち上がってきてるんだし」
花依斗「はぁ…。いいか、お前たちは昨年の王者だ。胸を張って決勝に挑め」
成星「ああ、そうしてもらわないとせっかく予選を勝ち上がってきた俺たちも戦い甲斐がなくなる。そんなに腰抜けているのなら俺たちが1位を譲り受けようか」
梓紗「そんなのいいわけないでしょ!僕とあおいが1番最高のバディなんだから!」
花依斗「ふん。ああ、その意気だ」
紺碧「成星さん、煽るの上手くなりましたね?」
成星「…?煽ったつもりはないが…」
花依斗「祈夜」
紺碧「は、はいっ!」
花依斗「お前、先日俺に個人戦の借りをバディ返すとかほざいてたよな?そんな腑抜けた様子じゃ到底叶わないぞ」
紺碧「あ、あは…あれはちょっとテンション上がって言っちゃったところもあったり〜…」
花依斗「ほう?ではあの覚悟は紛い物だと?」
紺碧「…いや、そんなこと言ってられないな。これは俺だけの戦いじゃないんだし」
梓紗「あおい…」
成星「花依斗、あまり周りを煽らないでくれ。逆に俺たちがやりずらくなる」
花依斗「は?お前に言われたくねぇよ」
梓紗紺碧「ふふふ…あはは!」
花依斗「おい、何がおかしい」
梓紗「かいととなるせが話してるとやっぱおもしろーい!」
成星「またあんたのせいで笑われた」
花依斗「俺のせいにすんな。お前も大概だぞ」
紺碧「ふふ…」
梓紗「えへへ!僕もなんか元気出てきた!」
雪音「それならよかった。せっかくなら全員が楽しんだ方がいいからな」
梓紗「うん!あおいも僕のこと考えて頑張るって言ってくれたもんね!」
紺碧「いやあれは…ああ、そうだな。俺たちだって黙って決勝で待ってたわけじゃないし」
梓紗「うん!僕たちが何でも屋で1番かわいいバディだってこと、思い知らせてやろ!」
紺碧「え?かわいいバディっていうのはちょっと…」
梓紗「なにー!?文句!?」
紫音「ふふ、いつもの調子が戻ってきたね」
雪音「紫音」
紫音「なあに?」
雪音「お前が花依斗に話したのは花依斗ならあの2人を励ましてくれると思ったからだろ?」
紫音「ふふ。花依斗くんはいつだって気高い騎士様だからね」
雪音「俺もお前のそういうところにいつも助けられてきた」
紫音「え、ちょっとどうしたのいきなり」
雪音「俺たちも負けていられないと思っただけだ」
紫音「ふふ、そうだね。僕は雪が勝利を望むならそれを叶えるだけだよ」
雪音「ああ。俺たち2人の力で叶えよう」