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    猫子(ねこ)

    @ndy_14cols

    14色の日常(プチ会話集)を投稿していきます。
    タイトルに◇◆がついているものは今より少し前の話(過去編)
    毎週水曜日更新

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    猫子(ねこ)

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    ◈14色の日常◈
    味見係
    👾❄️🧶

    #霧里朱優
    #神崎雪音
    #七瀬陽
    #14色の稀石

    陽「ただいま」
    雪音「おかえり。今日も無事に終わったか?」
    陽「もちろん。僕たちは最強バディだよ?…なんてね」
    雪音「ふ、その様子だと梓白も無事そうだな」
    陽「うん。帰ってきてすぐ花依斗くんのところに行ったよ」
    雪音「そうか。あの2人はいつも仲がいいな」
    陽「ふふ、そうだね。ところで…」
    雪音「?」
    陽「テーブルの上…すごい量だね?」
    雪音「ああ、これか?朱優に作ってもらったんだ」
    陽「雪音くんも依頼から帰ってきたの?」
    雪音「…?いいや、俺は今日休みだ。朱優が料理を作ると言っていたから味見をしていた」
    陽「へぇ…朱優くんが花依斗くん以外のためにわざわざ作るなんて珍しい」
    朱優「花依斗さんのために新しい料理を作っていたんです」
    陽「あ、朱優くん。僕も食べていい?お腹すいちゃった」
    朱優「もちろん。どうぞ。雪音、これも食べてみてくれ」
    陽「ありがとう。いただきまーす」
    雪音「うん、美味いな。…そういえばなぜわざわざ味見を?」
    朱優「初めて作るものを花依斗さんには食べさせたくないからな。花依斗さんには完璧に仕上げたものを食べてもらいたい」
    陽「これ美味しい…!初めて作ったとは思えないよ。これは花依斗くんも食べたいと思うな」
    朱優「それならよかった」
    雪音「お前の作る料理はどれも美味いな」
    陽「朱優くんはお菓子も作るの上手だよね。どっちの方が得意とかあるの?」
    朱優「うーん…強いて言うならお菓子の方が得意かもしれないですね」
    雪音「花依斗がお前の作るお菓子を絶賛していたな」
    陽「ああ、その辺の店のより美味いってすごくご機嫌に食べてたね」
    朱優「…そうなのか?」
    雪音「ああ」
    陽「花依斗くんから聞いてない?」
    朱優「…俺の前で食べるときも美味いと褒めてはくれるけどそこまで言ってくれていたのは知りませんでした」
    陽「ふふ、花依斗くんは素直じゃないねぇ」
    雪音「お前はいつから料理を始めたんだ?」
    朱優「…母と2人で暮らすようになってから…だと思う。帰りが遅い母の代わりに料理や家事をやっていた」
    陽「わ、朱優くんはえらいね。お母さん思いだ」
    朱優「俺にできることをしていただけです。子どもだからといっていつまでも甘えていられないですから」
    陽「…その考えを小さいときから持っているのがすごいよ」
    雪音「朱優は昔から同年代の子どもたちよりも大人びていた気がする」
    朱優「周りにいた世和や花葉がガキだったんだろ」
    陽「ふふ、それをまとめる朱優くん、でしょ?…いい幼なじみだね」
    朱優「…それは否定しません。あの2人がいたからきっと今があるので」
    陽「へぇ〜…ふふふ」
    朱優「…その気持ち悪い笑顔向けないでください」
    陽「え…雪音く〜ん…今、僕気持ち悪いって言われた〜…」
    雪音「お前の笑顔はいつも綺麗だ。心配するな」
    陽「ふふ、雪音くんは優しいね。…僕、朱優くんみたいに幼なじみに囲まれて楽しく過ごすっていうのちょっと羨ましいな」
    朱優「…陽さんにそういう人はいないんですか?」
    陽「うん…特別親しくしていた人は…今までいないかな」
    雪音「今はどうなんだ?」
    陽「今はすごく楽しいよ。成星くんや梓白、花依斗くんに京くん、姫とか…僕の周りにいろんな人がいつもいてくれるから」
    雪音「お前はいつも和やかな雰囲気だからな。自然と人が集まるんじゃないか?」
    陽「そう…なのかな?」
    雪音「ああ、俺もいつもお前や京から癒しをもらっている」
    陽「ふふ、そう。僕は雪音くんに癒しをお届けできているんだね」
    雪音「ああ、普段はな」
    朱優「普段は…?」
    雪音「お前はあまり陽と組んだことがないと思うが戦闘になると陽は今と全く違う。こう…殺気のようなものが漂っている」
    朱優「そうなんですか?陽さん」
    陽「…あ、あは…僕に言われても…わかんないなぁ〜…」
    朱優「…陽さんって咄嗟に嘘つくの下手ですね」
    陽「う…で、でもさ?誰だって戦闘のときは真剣になるでしょ?命かかっているんだから」
    朱優「陽さんのいつも隣にいるやつは戦闘でもヘラヘラしてるときありますけどね」
    陽「梓白は強いし、先のことがわかって戦っているだろうから」
    雪音「だがそれについていくお前も大したものだ。それだけの実力があると見える」
    陽「ふふ、まさか。僕と梓白の相性がいいだけだよ。あ、それにね?梓白がたまに真剣な顔してるとかっこいいんだよ?」
    雪音「ああ、そうだな。あいつも綺麗な顔をしているからな」
    陽「ふふ、雪音くんだってそうでしょ」
    雪音「そうか?お前に言われるとなんだか照れるな…」
    朱優「…花葉の言っていた陽さんの違和感はこれのことか」
    雪音「朱優?どうかしたか?」
    朱優「いや、陽さんから普段は隠れている秘めた力を感じるなと思っただけだ」
    陽「え…そんなのないよ…?」
    雪音「ところで…もうないのか?」
    朱優「…まだ食うのか?」
    雪音「ああ、お前の料理は美味いからいくらでも食べられる」
    朱優「胃袋までバケモノかよ…それでみんなと夕飯食べられるのか?」
    雪音「問題ない」
    陽「ふふ、雪音くんはよく食べるもんね」
    雪音「さぁ、早く持ってきてくれ。もっと食べたい」
    朱優「花依斗さんにあげる分が…」
    雪音「ふ、これはまだ練習分だろう?」
    朱優「こいつ…」
    陽「ふふ、雪音くんは食べ物のことになると途端にずる賢くなるね?」
    朱優「何しれっと陽さんもつまんでるんですか」
    陽「あ、バレた?」
    雪音「ふ、ズル賢いのはお互い様だな」
    陽「ふふふ」
    朱優「もうコイツらに味見は頼まない…!」
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