雪音「...」
姫花「やっほー、雪。早いね?」
雪音「ああ、お前たちも早いな」
花葉「雪ちゃんっていつも来るの早いよな」
雪音「他にすることがなくてな」
姫花「雪っていつも暇なの?」
花葉「その言い方は雪ちゃんに失礼だろ」
雪音「暇だ。事務所でできる仕事はほとんど紫音がやってしまうからな」
姫花「確かに紫音っていつも雪の近くでなんかしてるよね。手伝うとか言ってみるのは?」
雪音「いつも手伝うと言っているのだがやらせてくれなくてな。俺はそんなに役に立たないのだろうか...」
花葉「いやいや、しーちゃんが雪ちゃんのためにって頑張ってるだけだって」
雪音「俺もバディであるし協力すべきだとは思うのだが...」
陽「おはよう。みんな早いね?」
姫花「陽様おはよう!」
陽「おはよう姫。なんかいつもと髪型違う?」
姫花「えへへ、気づいた?ちょっと変えてみたんだよね〜さすが陽様!」
陽「ふふ、今日も似合ってるね。隣座っていい?」
姫花「もちろん!!」
雪音「陽」
陽「うん?どうしたの?」
雪音「お前と梓白が上手くいっている秘訣はなんだ?」
陽「うーん、なんだろう...?」
姫花「陽様と梓白って揉めてるとこ見たことないかも」
花葉「いつも仲いいですよね」
陽「確かに言い合いとかしたことないかも。梓白が気を遣ってくれてるからかな」
姫花「ええ、梓白が...?陽様じゃなくて?」
陽「梓白はいつもいろんなことに気がついてくれるから。僕なんてまだまだだよ」
雪音「仕事の分担とかどうしているんだ?」
陽「あまり考えたことないかも?気づいた方がこれやるねみたいな感じかな」
花葉「さすが息ぴったりのバディ...」
花依斗「おい、いい加減テメェの足で歩け」
成星「あるいてるだろ...」
花依斗「ほぼこっちに体重かけてんだろうが」
成星「あんたがひっぱるからだろ」
花依斗「引っ張らねぇとお前が歩かないからだろ。なんなら担いでやろうか」
成星「それはいやだ」
陽「あ、成星くん起きれたんだね?」
花依斗「まだふにゃっふにゃだけどな」
姫花「成星、今日は陽様じゃ起きれなかったの?」
陽「ふふ、うん。だから花依斗くんに起こしてもらっちゃった」
花依斗「七瀬。あとは任せる」
陽「うん。ありがとう花依斗くん。成星くんはこっちおいで?」
成星「うん」
陽「寝起きでもちゃんと着替えられたの偉いね?」
成星「うん」
姫花「まだ全っ然スイッチ入ってないじゃん。陽様に寄りかかってまた寝てるし」
陽「まだ始まらなさそうだし、このまま寝てていいよ?」
成星「うん...」
姫花「ちょっっっっと陽様に膝枕してもらってんのシンプルにズルくない!?!?」
陽「姫も一緒に寝る?」
姫花「い、いや...俺はさすがに...後でお願いします!!!」
陽「ふふ、うん。わかった」
花葉「...」
雪音「花、どうした?」
花葉「い、いや...兄貴と雪ちゃんに挟まれると緊張するんですけど...」
雪音花依斗「気にするな」
花葉「気になるんだよ!両サイドのオーラが!!!」
梓白「おはようございまーす」
花依斗「来たな」
姫花「あれ、いつもより前開けてないじゃん。どうしたの?」
梓白「あれは仕事のときだけ。今は準備中でーす」
成星「ミーティングも立派な仕事だけどな」
陽「あ、成星くんが起きた」
成星「俺は最初から起きていた」
姫花「やっとスイッチ入ったね」
梓白「あ、花依斗の隣空いてる〜今日はここに座ろっと」
花依斗「今日は、というよりいつもだろ」
梓白「俺、毎回来るの最後の方だから空いてるとこ選ぶと必然的にそうなるんだよね〜。でも俺が隣の方が楽しいでしょ?」
花依斗「気が散る」
梓白「俺が隣のときの方が楽しそうじゃん」
花依斗「...ふん」
梓白「ふふ、否定はしないんだね」
花葉「梓白、もっと真ん中寄りじゃなくていいの?」
梓白「なんで?」
花葉「や、だって幹部って大体真ん中の方じゃん...?」
梓白「そういうの気にしなくていーよ。俺は端っこの方が楽だし」
花依斗「端の方がサボれるからだろ」
梓白「あ、バレた?でも言うべきことは言ってるから問題ないでしょ?リーダー様?」
雪音「ああ、お前の助言にはいつも助けられている」
梓白「ふふん、お褒めに預かり光栄ですよ。それで、今日はなんの話しかな」
雪音「ああ、今日は大した話ではないんだ。紫音にオブシディアンの各バディが受けていた依頼をこっちで引き取ってほしいと言われてな。その分配をするために呼んだ」
梓白「へぇ、ということはオブシディアンまたなんか面白いことしてるんだ?」
雪音「ああ、チーム全体で動く依頼に向けて下準備を...と言っていたな」
姫花「あ、もしかして紫音がタブレット大事そうに抱えてルンルンしてたあれかな」
陽「オブシディアンはいつも事前準備が念入りだからすごいよね」
成星「俺たちもあのくらいやった方がいいとは思うけどな」
梓白「してるじゃん」
花葉「いつもこうやって集まってただ喋ってるだけだけど...?」
梓白「それだけでも失敗したことないでしょ」
花依斗「それで依頼の分配とは?」
雪音「ああ、ここにいくつか依頼がある。好きなものを持って行ってくれ」
花葉「え、雪ちゃんが指定するんじゃないんだ?」
雪音「?ああ。好きなものを選んでくれ」
姫花「そういえば紫音いないから雪バディじゃなくない?どうすんの?」
梓白「あ、じゃあ俺と行く?陽と花依斗と成星はトリオで行けばいいんじゃない?」
花依斗「構わない」
陽「ふふ、2人ともよろしくね?」
成星「ああ」
梓白「さてさて、雪?俺たちはどの依頼がいいかな?」
雪音「もちろん戦闘だ」
梓白「ふふ、はいはい」
陽「受ける依頼は花依斗くんに任せていい?」
成星「そうだな、あんたに任せる」
花依斗「ああ」
姫花「そういえばオブシディアンって普段どんな依頼受けてんのか気になってたんだよねー。花葉どれがいいとかある?」
花葉「んー、なるべく平和なやつ」
姫花「おっけー、平和そうな戦闘ね」
花葉「平和な戦闘って意味わかんねーよ」
成星「戦闘以外のもいくつかあるぞ」
梓白「うーん、いい戦闘の依頼がないなぁ」
姫花「?戦闘ならあるじゃん」
梓白「これ、全部優しすぎるよ。俺と雪それぞれで1人で受けても余裕そう」
雪音「...確かにこれは2人で行く必要はないな」
花葉「強者の余裕すげー...」
花依斗「...」
成星「いい依頼はあったか?」
花依斗「ない。全て優しすぎる」
陽「ふふ、じゃあ僕たちも1人で行く?」
花依斗「ふん、そうしてもいいくらいだ」
成星「俺はそんな自信ないな...」
梓白「よーし、じゃあバディシャッフルしようか」
姫花「お、いいねー」
成星「どうやって組むんだ?」
梓白「逆にみんな誰と組みたいとかある?」
姫花「はいはい!陽様と組みたい!」
陽「ふふ、いいよ?」
成星「俺もあんたと組みたい」
姫花「成星よく陽様と組んでるじゃん」
成星「お前も組んでるだろ」
梓白「はいはい、そこ喧嘩しなーい。他に陽様と組みたい人いないならそこ3人でいいんじゃない?」
花葉「...」
梓白「花?君は誰と組みたいの?」
花葉「俺は...誰でもい...」
梓白「ふふ、ねぇ花?俺は花と組みたいな。久々に君の実力見せて?」
花葉「へへ...うん!」
梓白「ふふ、じゃあ君たちはそこで組むのでいいかな」
雪音「ああ」
花依斗「構わない」
姫花「なんかそこ2人会話続かなそーだけど大丈夫?」
雪音花依斗「問題ない」
梓白「はい決まり。じゃ、お次は依頼を選びましょうか」
花依斗「戦闘の依頼がいいんだろ?」
雪音「ああ、だがここにあるもの以外で俺と紫音で受けたものがあってな。これでいいか?」
花依斗「ふん、隠し玉を持っていたか」
雪音「梓白と行ってもよかったのだがお前と行くのもいいと思ってな」
花依斗「俺たちの実力に見合ったものだろうな?」
雪音「ふ、そうだといいな」
成星「...そこ意外と気が合いそうだな」
陽「ふふ、2人とも寡黙なだけじゃない?」
梓白「俺の前だと2人とも全然寡黙じゃないけど?」
姫花「それ絶対梓白に引っ張られてるでしょ」
花葉「梓白って他人に与える影響力すごいもんな」
成星「いい意味でも悪い意味でもな」
梓白「なになに、そんなに俺を褒めても胸元以外は出さないよ?」
花依斗陽成星花葉姫花「誰もそんなの求めてねえわ」
梓白「すごーい。みんな息ぴったり」
雪音「これもお前の力だな」