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    猫子(ねこ)

    @ndy_14cols

    14色の日常(プチ会話集)を投稿していきます。
    タイトルに◇◆がついているものは今より少し前の話(過去編)
    毎週水曜日更新

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    猫子(ねこ)

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    ◈14色の日常◈
    ◇師弟◆
    🐱🌼
    双子の過去会話後の2人の話

    #14色の稀石

    梓白「それで、君がさっき…セレナイトで集まったときに言ってたこと、もう1回聞いていいかな」
    花葉「あ、あ〜…あれ勢いで言っちゃったから改めて聞かれると恥ずいんだけど…」
    梓白「ふふ、ならここで解散?」
    花葉「しません!言います!え、えーと…その…結論から言うと俺に魔法を教えてほしくて…ですね?」
    梓白「はいはい、それで?」
    花葉「その〜…なんで梓白にお願いしてるかって言うと…さっき…ここに来て初めて梓白の魔法見たとき、一瞬で強い魔力を感じてなんか、この人、他の人と違うなってなったんだ。しかも武器は使わなくて魔法だけで戦闘が強いとことか、特に俺の理想と言いますか…俺は武器はあるけど、結局魔法がないと何も効果がないから…というか好きで選んでんだけど。梓白の魔法に特化した戦闘スタイルであんだけ強いのはほんとすごいなって思って…俺もいつかああなりたいなぁ…って。…ごめん、上手くまとまってない」
    梓白「…」
    花葉「…ダメ…ですか?」
    梓白「1つ質問」
    花葉「はいっ」
    梓白「君のお兄さん、花依斗は物理攻撃もできる武器を使うよね?おまけに魔法だってそれなりに強いし、君が使える属性と同じ。君は1番近くにいい目標がいると思うけど?現に君の弟…姫花、だっけ。彼は物理の方が得意とはいえ、花依斗に似たような部分があると見える」
    花葉「…俺は兄貴や姫花には持っていないものが欲しいんだ。兄弟とは違った、俺だからできるものが。だから…」
    梓白「魔法に特化した戦闘スタイルにした、と」
    花葉「…そんな感じ。俺…そもそも力はあんま自信ないし。でもやっぱ魔法だけでめちゃくちゃつえーって人、今まで全然いなくて。だけど今の武器…このカードはなんか俺にしっくりきてるし、ここで武器とか変えて妥協したらなんか違うってなりそうだし…ってモヤモヤしてて、さっきの梓白見て、この人に教わりたい!…ってなりました」
    梓白「いいよ」
    花葉「へ?」
    梓白「俺の魔法。知りたいんでしょ?そして強くなりたいと。いいよ」
    花葉「ほ、ほんと!?」
    梓白「ふふ、嘘ついてどうすんの。君のやる気を買ってあげようじゃないか」
    花葉「ありがとう…!」
    梓白「ただ…」
    花葉「ただ…?」
    梓白「俺はめんどくさいやつと口だけのやつは嫌いでね。君はそんな人ではないだろうけどもしそうだとしたら俺の気分でやめるから」
    花葉「ああ…!俺が望んだことだし、梓白に教えてもらえるとなった以上、今のままじゃいられない!」
    梓白「ふふ、やる気があってよろしい。というか、俺に直々に教えてもらって何も身にならなかったら困るんですけど」
    花葉「そういえば…梓白は武器は使えないの?」
    梓白「じゃーん。見て?」
    花葉「え…俺の…カード?」
    梓白「の、コピー。雷属性の特殊魔法。君も使えるでしょ?俺はこれで相手の武器を一時的にコピーして使える」
    花葉「あ…俺が魔法コピーできるやつの武器版ってことか。…姫花が使ってたな」
    梓白「そ。俺はこれで武器が使える。結局シンプルに魔法で戦った方が俺は強いから滅多に使わない。だから使えない、と言うより使わないが正しいかも」
    花葉「…じゃあもしかしてカードで戦う技術とか…」
    梓白「ま、君よりかは経験値は低いけど改良できるところくらいは教えられるかもね」
    花葉「わ…マジで理想の師匠じゃん…」
    梓白「あと、俺あんま雷属性使わないけど、いいの?」
    花葉「梓白の魔法に特化した戦闘を学びたいんだ。どの属性でも、立ち回りとか応用できることはあると思う」
    梓白「ふーん、君、結構頭いいんだね」
    花葉「え、いや…そんなことは…」
    梓白「ある。そもそもバカはカードなんて武器、選ばないし。これは頭がキレて、おまけに器用な人しか選ばないよ」
    花葉「…そう…なんだ?」
    梓白「ふふ、そして君は武器を変えるつもりもないんでしょ?しっくりきてるって。俺も変える必要ないと思うよ。君とその武器は相性がいいみたいだし。さっき…自己紹介のとき。君、他の人が話してるときたまにカードいじってたでしょ?あれ、他の人には見えない‘’何か‘’が見えているようだった」
    花葉「…このカード。人が嘘をついているのが分かるんだ。嘘の内容までは分からないけど」
    梓白「ふふ、おもしろいね」
    花葉「でもこのカードが反応したとき、梓白もなんか気付いてるっぽかった。梓白も何か使えるの?」
    梓白「言ったでしょ?俺は基本武器は使わないって。もちろん特殊能力も持ってないよ」
    花葉「…素で嘘を見破ったってこと?マジでやばいな」
    梓白「君だってカード使わなくても相手が嘘ついてるって分かること、あるでしょ?俺はその範囲が君より少し広いだけ」
    花葉「あ、あと…もう1つ教えてほしいことがあって…」
    梓白「ん?なに?」
    花葉「…どうしたらそんな大人っぽくなれるの?」
    梓白「ふーん?そういうのも知りたいんだ?」
    花葉「あ、いや、やっぱそれはまだいいです!!!ゆっくりで!!それ以上近づかれると心臓に悪い!」
    梓白「ふふ、君、素直でおもしろいね」
    花葉「コホン…梓白。俺は梓白の魔法だけで戦闘がすげー強いところも、その…大人っぽくてかっこいいとことか…とにかく梓白に憧れてるんだ。だから…ありがとう」
    梓白「ふふ、素直に慕われるのもたまには悪くないね。だけど礼を言うのはまだ早いよ。ちゃんと君が、君自身が納得いく強さを得たときまで取っておいて?俺はそれまで君にとことん付き合うから。君の理想の自分になるために、使えるものはなんでも使いなよ」
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