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    suno_kabeuchi

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    suno_kabeuchi

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    i7SS 100本ノック 26本目
    楽とアイスラテとモンtrg

    ##i7_SS

    おうさまだれだ! 食いっぷりが一番いいのはモン天だが、飲みっぷりが一番いいのはモン楽である。特に炭酸系の飲み物については、ぷはー! と明快な笑顔と共に息を吐いているのをよく見掛ける。「そういうとこ楽に似てるよね」と通りすがりの天に言われたのは前の話だ。
    「お待たせ。ほら、アイスラテ」
     カランと涼しげな音を立ててモンたちの前にグラスが並べられる。待ってましたとばかりにはしゃぐモンたちを見ながら「溢すなよ」と楽も笑う。
     まだまだ引く気配のない夏の日差しは広い窓のリビングを容赦なく熱してくる。楽は自分の生まれなのもあって夏を好んでいるが、それでもここ数年の暑さは異常だと思う。
    「お、もう飲んだのか。早いな……って口にひげついてんぞ」
     おかわりを強請るモンたちの口の周りにミルクの白がべっちょりしている。それを拭ってやろうとティッシュに手を伸ばしたらモンがくとモンつながタックルをかましてきたしモンてんはティッシュケースを遠ざけてしまった。
    「何すんだよ、拭ってやろうと……ん?」
     眉を寄せた楽を他所にモンたちは全員集合すると互いの口髭を指し、えへんと胸を張った。
    「……もしかして威厳があるから嫌だって言ってんのか?」
     楽の回答に「そのとおり!」と言わんばかりにモンたちが一斉に拍手を送った。

     数分後、口周りがカピカピになって気持ち悪いと跳ね回ったのは余談である。
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    suno_kabeuchi

    TRAININGtwst夢/イデア・シュラウド
    集中している間に髪と戯れられてるはなし
    待てができるいいこなので ゆらゆらとゆらめくサファイアブルーを見つめること数十分。幸いにしてプログラム生成に集中しているイデア先輩に気取られることもなく、私はじっくりとっくり拝ませてもらっている。
     ほう、と何度目かもわからない感嘆の息が漏れる。昼だろうが夜だろうが、常に薄暗いイデア先輩の部屋ではそのサファイアブルーが陽の下のそれよりも鮮やかに映る。彩度の高いそれは驚くほど瞼に焼き付いては目を伏せてもその名残で閉じた視界に青が散る。
     足首まである長いそれはいざ座ると殆どが背凭れと痩躯の間に隠れてしまうけれど、一筋二筋と零れ落ちるそれもある。カーペットに座っていたけれど、そろりそろりと近づいて音もなくそれに手を伸ばす。燃えているだけあって毛先こそ掴めはしないが、もう少し上の方であれば実体がある。指に絡ませてみれば鮮やかな青に照らされて私の肌が青褪めたように光を受ける。視線だけイデア先輩に向ける。足元にいる私に気づいた様子もなくブツブツと早口で何か捲し立てながらキーボードを叩いている。それに小さく笑みを零して指に絡ませたそれに唇を添える。殆ど何も感じないけれど、ほんのりと温かい気がした。
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