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    ❄️とうふ❄️

    @tou70532849
    ロシャオヘイ戦記(風息✖️虚淮)のログ中心でした。
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    ❄️とうふ❄️

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    離島組+イエアツコンビが串焼き屋するだけのお話(本編前)
    スタッフさんのイラストが大好きすぎて永遠に同じ話をするよ
    ギャグだけど风虚成分が入っているよ。アクウくんに対する独自解釈あり、「风息さんラブ!」な性格じゃないから注意。

    おめざめ離島+ 今日のらおふ〜(微风虚)「おにく! 塩!」
     肉焼き職人の朝は早い。妖精界の串焼き師範ことテンフーは、その日の気温や湿度によって、絶妙に火加減塩加減を調整している。魅惑のもふもふ虎柄が煙で汚れるのも厭わず、一心不乱に肉と向き合う。ちなみに何の肉かはとっぷしーくれっとである。

     気迫迫るテンフーの姿をみて、補助役のフーシーは所謂後方彼氏面スタイルでうんうんと誇らしげに頷く。その目尻に微かに涙さえ滲んでいる気がして、アクウはとりあえず黙っていた。どんなリアクションが正解かよく分からないし。
    「二人共、店をやる事を提案してくれて有難う。あんなに生き生きとしたテンフーをみる事が出来て、俺も嬉しい」
    「いやいや、アンタ趣旨変わってねーっすか。別にコレやりがいの為とかじゃないから。金っすよ金。資金調達が目的でしょ」
     人間の紙幣を集める為に、人間に向けて宅配専門の串焼き屋を開く事を提案したのは確かにアクウだったが、まさかこんなに本格的にやるとは思わなかった。テンフーのおかげで評判は上々、今では注文が追いつかない程だ。適当にぼったくるつもりだったのに。
    「フーシーさん、サイトに使うんで写真撮らせてください」
     そう言いながらスマホのカメラを向けると、フーシーははっと姿勢を直して何故かその場に直立不動になった。
    「いや棒立ち無表情って、証明写真かよ。まあいいや、これくらい素人感ある方がうけるかも」
    「素人感……?」
     アクウの言葉に、フーシーは首を傾げる。この妖精、霊力も高くて統率力もあるのに、案外真面目っていうか天然混じってて面白い。そんなフーシーをみていると、つい揶揄ってしまいたくなるのは、自分の悪癖だと自覚しているので、コレも黙っておく。試しに一枚撮してみるけれど、勿論SNSに載せるつもりは無い。
     SNSを起動させ、店のアカウントを開く。名物は頑固な料理人(写真NG)が作る串焼き。それにイエツ特製の黄金炒飯もなかなか人気だ。
     業務用ガスコンロで黙々と炒飯を炒めるイエツは、ジャケットどころか何故か一張羅のタンクトップまで脱いで、半裸でムンムンとしている。尖った耳や顔を載せるのはまずいので、とりあえず中華鍋の中で黄金色に輝く米や、汗の滴るよく育った胸筋なんかを動画で撮ってリアルタイムで載せてみる。イエツみたいな筋肉をした自撮りアイコンから続々と反応がある。

    「すっげ〜腹筋バキバキ〜。なあなあ、触って良い?」
    「良い血管」
    「こ、困ります二人とも……」
     ロジュとテンフーが興味津々で炒飯(を炒めるイエツの肉体)を覗きこむと、困惑する様にイエツの胸筋がピクピクと反応する。さらにはしゃぐ二人に、イエツは助けてくれと言いたげな目線をこちらに向けてきたが、面白いので放置する。みかねたフーシーがため息をついた。 
    「こら、やめろ二人とも。イエツが困ってるだろう」
    「はーい」
    「保護者かよ……」
     これから館、ヘタしたら人間相手に戦うかもしれないというのに、なんて毒気のない妖精たちだろう。面白いけど。
     
    「シューファイ、肉が焼けたよ」
     肉汁が滴る串焼きを持って、フーシーが食糧庫の方へと向かう。生肉や野菜の間で(退屈そうに)鎮座する氷の妖精の前に片膝をつき、空いた酒器に酒を注ぐ。シューファイは表情一つ変えずに、黙ったまま串焼きを受け取る。リーダーである筈のフーシーの恭しい態度に、アクウは違和感を覚える。
    「……つーか、あの二人ってなんなの?」
    「え? あー、シューファイは俺たちにとって兄さんみたいなものだから」
    「ふ〜ん……」
     ロジュはけろりとそう答えたが、いまいち腑に落ちない。
     黙々と肉を食う氷の妖精を、なんとも言えない優しい表情で見つめるフーシーの横顔をみて、フーシーを揶揄うのは面白いけど、あの二人を弄るのは面倒くさそうだからまだやめておこう、ととりあえずアクウは思った。
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    ❄️とうふ❄️

    TRAININGほう…これは週刊龍游で連載されているハーレム系ラブコメ「りとう暮らし!」の第35話、「ドキドキハプニングデート!」の導入でござるな。読者にはお料理上手な末妹の天虎ちゃんが一番人気ですが、一見クールな長女のクソデカ感情が判明してからの追い上げは凄まじいと話題ですな。拙者の推しは小悪魔系後輩のアクウちゃんでござる〜、みたいな話です。まあファイさん以外にはふしは受けなんですけど…。
    风虚♀小ネタ ありふれた週末だった筈だ。ついさっきまでは。
     折角の連休なのに、虚淮ったら連日部屋に引きこもって「レトロゲームを全クリするまで寝ません」とか「用水路でザリガニを捕まえたので全部捌きます」みたいな動画ばかりをみているから、見かねて外に連れ出した。今思えば玄関を出る際、虚淮にしては妙に歯切れが悪い物言いをしていた気がするけれど、そんなのは後の祭りだ。
     近所を散歩して、駅前のパン屋に寄ったら丁度デニッシュが焼き立てで、天気が良いから外の公園で食べようか、なんて話をしながらパンを選ぶ。ありふれた、でも心地の良い週末だった。
     公園のベンチ、湯気のたつカフェラテを飲みながら、さらりと虚淮が言った。そういえば慌てて出掛けたから、下着をつけてくるのを忘れた。上も下も。
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    ❄️とうふ❄️

    MOURNINGでもそうはならなかった!
    週刊龍游で連載されているラブコメ「りとう暮らし!」(風虚♀学パロ)、流石に第一話はあった方が良いだろ、と思ってつらつら書いてましたが面倒になって途中でボツになった幻の第一話「ヒロイン全員幼馴染属性!」です。長男なので我慢したけどが本当はふし以外全員♀化させたい。
    風虚♀学パロ導入になる予定だったもの(風虎風描写あり) 春は再生の季節だ。俺は高校一年生の春を、かつて生まれ育った故郷で迎えようとしていた。
     この地に戻ってくるのは実に十年ぶりだ。幼い頃から引越しばかりの人生に嫌気がさして、半ば強引にこちらでの高校入学を決めた。
     俺が通う事になった学校は中高一貫、所謂エスカレーター式の由緒正しい学校で、高校からの編入生は珍しい事らしい。
     俺は妖精専用の寮で暮らす事になっていた。集団生活なんて窮屈な気もするけれど、その分家賃も食費も安く済むから暫くは仕方がない。学校としても、曲者揃いの妖精たちを学ばせるには目が行き届く場所で暮らしてもらった方が有難いらしい。


    「ここが寮……」
     学校から届いた地図を頼りに駅から歩いていくと、古いけれど立派な、洋館風の建物が見えてくる。重たい扉を開くと軋んだ音をたてた。
    1459

    ❄️とうふ❄️

    MEMOふしファイの捏造しかないやつ!!
    かつてのロンヨウ(合ってる?)の森で暮らしていた頃の話。人間があまりに弱かったから、色々手を貸してやったり友好的に付き合っていた頃のフーシー妄想注意。人間達から惚れた腫れたとか沢山聞き齧って耳年増になる姫(攻)可愛いじゃないですか…。全部捏造なんですよね…。ふし→ファイです。
    『可愛い子』
    https://poipiku.com/752081/6017598.html
     いくら夏とはいえ、その日は格段に暑かった。森で暮らす動物たちも、木陰や岩陰にじっと身を潜めて動かず、日没を待つばかりだ。風息達とて例外ではない。さっきから口を開けば暑い暑いとぼやいてばかりだった洛竹は、知らぬ間に限界を迎えたらしく、突然虚淮に抱きついてきたかと思えば、だらしなく冷たい氷の体に枝垂れかかったまま離れなくなった。
    「あ〜夏はやっぱり虚淮で涼むに限るな〜」
    「そうか」
     ぺたぺた、生温い温度が首筋や胸元に伸びてくる。人懐っこい洛竹の、スキンシップの過剰さなど今更だ。あんまりに暑苦しかったらこの手を氷漬けにしてやろうと思いながらも、虚淮は先程から蛇の如く腰に巻きついて離れないこの奇妙ないきものを受け入れた。そんな二人の様子をみて、天虎が混じりたそうにソワソワとしていたが、自分のふっさふっさな体毛と、虚淮よりも何倍も大きな体に気がつくと、悲しそうな顔をして、ポテポテと近くの岩場に大きな体を収めた。優しくて健気な弟分に、そっと冷気を送ってやる。
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