ルシ←←←←←←←アダのほぼエデンの時のお話地獄プリンセスとの戦争の後、
アダムはプリンセスの慈悲によりルシファーによって生きながらえていた。
そんなアダムは、現在大いに悩んでいた。
天国に帰還できないことか?
ホテルの住人に避けられているから?
そんなことはどうでもいい。当たり前だからだ
アダムは思い出してしまったのだ
ルシファーへの思いを
時は創世記まで遡る。
まだリリスすら誕生していない
アダムは、当時は孤独であった。
知恵はなくとも感情はある。
そんな中でもアダムには楽しみがあった
「アダム!!」
そう、この美しく、可愛らしい天使ルシファーの来訪だ。
「あぁ…!天使様!来て下さったのですね!
お待ちしておりました!
今日は何を創造なされたのですか?」
「そうそう!!今日はね!!……
こんなの惚れるに決まってる。
孤独ななかの唯一の光。
アダムは、そばに居るだけで喋れるだけで
この光が存在してるだけでいいと思っていた。
転機が訪れた。
リリスの誕生だ。
リリスが産まれてからルシファーがアダムだけの元に訪れる事が減った。
アダムがリリスに拒否されてからは、さらに。
アダムは、焦った
あぁどうしよう!!
ルシファー様は、きっと私に失墜してしまったのだ!!どうすれば!!!
あぁああ!!彼は今どこへ!!!
ガサッ
「?」
アダムは音の方向を静かに見た。
「あぁ…リリス…君はなんて素晴らしいんだ!
君の歌声はオオルリのさえずりなんて目じゃないほど美しい。」
「ふふっ…ルシファーは褒め上手ね」
「いやいや!ホントの事をいっているんだよ!
そんな君を支配しようとするなんて!
僕ならそんなことはしないよ?」
「〜〜〜」
「〜〜〜」
アダム見てしまった
ルシファーとリリスの逢引を
あぁ、なるほどなそう言うことか
諦めのような冷静な声を上げた。
そこからは、聖書の通り。
ルシファーとリリスは、アダムとイヴを唆し
知恵の実を食べさせ地獄堕ち。
アダムは、原罪を背負いエデンを追われ
地に落ちた
敬虔な人生を送り、主命を完遂し、天に昇った
素晴らしい功績である
主はそれ褒め、褒美に天国での立場を与え、そして誉高き職を与えた。
地獄への監視、そして反乱分子の処分だ。
アダムは主に令された中で地獄の監視へ注力していた。それはそれはもう
知恵の実を食べたアダムは当時の気持ちを理解した。してしまった。
確かに諦めたかもしれない。
そんなスパッと切り替えられたら人間
原罪なんか背負わない。
「……ルシファー……」
その感情は熟した結果し歪にゆがんでしまった。
子孫が繁栄し、天にも昇ってくるものが増えた頃、地獄には倍の数の罪人が堕ちた。
チャンスだ。これは、使える。
「…セラ。御報告があります。」
「めずらしいですね。アダム
どうしたのですか?」
「はい。
現在、地獄では大洪水による影響で
罪人が急速に増え、新しく繁栄したものでも
罪人の数を増やし続けています。
このままでは、まずい状況に…」
「…そうですね。
確かにこのままでは良くない方向に行きます。
しかし、それは我々もわかっています。
なにか案があるのですか?」
「はい、現在私は主命により反乱分子の処分
という命令を受けております。
実際反乱分子などこの天国には、おりません。では主はなぜこのめいを下したのか…
私はきっとこの地獄の状況を解決するための物だと。」
「つまり、罪人達を間引きすると?」
「はい。その通りです。」
「しかし、それは……」
「主命の可能性が高いのです。
そしてそれを受けているのは私のみです。
私に全ておまかせください。」
「……はぁ……分かりました。
しかしこれは、他の天使には一切口外してはいけませんよ。」
「わかってますよ」