末永く爆発しろ「む、早く着き過ぎてしまったな」
時計を確認すると、集合時間までは四十分も余裕があった。
この時間を使って、カッコいいポーズのレパートリーを増やそうではないか。
そうと決まれば、さっそく……。
「あれ? 天馬?」
「おぉ! 久しぶりだな。卒業式以来か?」
声のしたほうを見ると、中学の時の同級生が驚いた顔で立っていた。
まぁ、無理もない。
ここは郊外に近く、若者が寄り付くような場所ではないからな。
「何してるの?」
「人と約束をしていてな、待っているところだ」
「そっかー。あ、妹ちゃんの様子はどう?」
この同級生にも弟と妹が居て振り回されて大変だと聞いたので、元気なのは良い事だの流れから咲希について軽くだけ話した事があった。
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