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    うえすみ

    @reo_uesumi

    あとがきとか

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    うえすみ

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    「左手と右手、この背中」の本文はこちら
    https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=20791205

    あとがきお題について

    ・ レムに対して身体が拒否反応を起こすスバル
    「レムは何もしてないよ、本当に。レムは何もしてない。これは俺の問題」
     2章後、拷問周回(オボレルではあれだけのトラウマとかしたので)がトラウマとなっていて魔獣騒動のあとも度々調子が悪くなると拷問周回がフラッシュバックしてはレムの鎖の音が怖くなりその優しい声が怖くなるスバル
     
    ・体調不良のスバルを看病するレム
    「大丈夫ですよ、スバルくん。レムが居ますからね」
     体調不良は何でも大丈夫ですが、執務中にスバルの体調不良(違和感)に気づいているレムがいるといいなと思います

     私がうまいお題を出せる自信がなくて、4つお送りしたところ、もつさんも4つ出してくれました。
     全部、癖に突き刺さるお題で……! 「レムに対して身体が拒否反応を起こすスバル」は以前もつさんが漫画として描かれたもの(越さんのpixiv「Re:z ログ 7」で読めます)が大好きなので、ご本人からそのシチュエーションを書いてもいいとお許しをいただけて嬉しかったです。

     スバルはループでよく吐いているので、平時の吐き気をきっかけにループでのあれこれがフラッシュバックするのでは、と以前から思っていました。それが今回のお題とマッチしたので、大変楽しみながら書かせていただきました。
     Re:zeropediaに「呪術師を殺すことでも無効化は可能だが、体内に残った術式のせいで体が変調をきたす」とあったので、吐き気の理由が術式でマナが漏れるという創作設定になっています。
     もっととんでもない変調も見たいので、みなさんもどうか描/書いてください……。

     ちなみに、左半身について。
     二章二周目でモーニングスターに吹っ飛ばされてるのが左半身。そして二章後に疲弊したゲートの影響を受けているのも、公式設定で左半身でした。三章で初対面のヴィルヘルムに指摘されてます(アニメではカットされたシーン)。


    ────────
    「待って」「行かないで」「傍にいる」

     スバルとレムが、相手の死に際によく言う言葉です。
    ・三章二周目、ペテルギウスと戦ったレム
    ・三章三周目、白鯨からスバルを逃すレム
    ・三章四周目、白鯨戦後に言質を取るレム
    ・七章、毒矢で殺されるスバル(以降まだ原作読めてません)
     ……で言ってます。

     本作では「待って」「行かないで」とレムが言い、「傍にいる」はセリフと地の文に結構書いた気がします。
     レムに「待って」「行かないで」と言われたスバルが、「初めて見る表情なのに、前にもこんなことがあった気がした」と思っていたり、6節でレムが「行かないでほしい。一人にならないでほしい」と回顧しています。

     原作のセリフは死ぬ相手に対して「置いていかないで、一人にしないで」ではなく、「行かないで、一人にならないで」と言っている気がして好きです。メタ的ですが。


    ────────
    ピエタ

     錯乱から覚めたあとのスバルとレムの体勢は、ピエタのイメージです。

     ちなみに有名なミケランジェロの作品は、聖母マリアは死んだイエスではなく、幼子のイエスを抱いているのだ、という解釈もあるそうです。
     死に戻りするスバルにピエタは似合うかもしれません。


    ────────
    トラウマ

     下記、原作3巻より引用(魔獣騒動が解決した翌朝のシーン)
     自分の中で折り合いをつけなくてはならないことは、結局は誰かに縋って答えを得るのではなく、自分でどうにかするしかないのだから。
     
     原作のレムは炎の夜のトラウマをスバルに言っていません。スバルやその他のキャラも、トラウマを誰かに打ち明けてすっきりする、というシーンは多分なかったと思います。
     そんな原作を参考に、本作でスバルは二章の死に戻りというトラウマを打ち明けず、レムもラムが角を失ったこと、スバルが魔獣に襲われたことを打ち明けません。


    ────────
    4節 原作未読の方への補足

     本作4節の下記の文について。
     レムがスバルに寄りかかり、心を預けているのは知っている。
     ずっとレムの生きる指標になっていた『もしも』を消させたのは、スバルだ。レムの中にしかいない理想のラムの代わりに、それよりよっぽど現実的に、スバルがレムを見てやると言った。その言葉をレムは信じてくれて、自身の評価をスバルに求めてくるようになった。

     これはアニメではカットされてるシーンを参考にして書いてます。

     下記、原作3巻より引用(魔獣騒動が解決した翌朝のシーン)
    「わかった。じゃあ、こうしようぜ。レムはレムの中の理想のラムと自分を比べて、にっちもさっちもいかねぇと。なら、その比べちまう理想のラムって偶像は消しちまえ」
    「そんなこと、簡単にはできません。レムはずっと、姉様と……」
    「だから評価ほしけりゃ俺に聞けよ。その理想のラムよりずっと、俺が現実に即した評価を下してやらぁ。言っとくが、俺は空気読む能力がないから率直にいくぞ。お世辞も容赦も一切合財抜きだ。ざまぁみやがれ」


    ────────
    6節「話せなくても、信じられるように。話さなくても、信じているから」のくだり

     これも原作を参考にしてます。

     「話せなくても、信じられるように」=『スバルが信じてくれるのを願う』という部分の参照元
     下記、原作6巻より引用(アニメ18話「ゼロから」のシーン)
    「スバルくん。何があったのか、レムに話してください」
     首を振る。無理だ。それをしたら、レムは死ぬ。
    「話せないのなら、信じてください。きっと、レムがどうにかしてみせます」

     「話さなくても、信じているから」の参照元
     下記、原作7巻より引用(白鯨戦直前、フリューゲルの大樹の下で話すシーン)
    「その嘘の理由が話せないでいることも、わかります。でも別に、それを話してくれないからって、レムに気を遣うことなんてないんですよ?」
    「────」
    「だってレムは、スバルくんを丸ごと信じていますから」


    ────────
    7節「信頼を預ける」

     信頼を預けるって言い方は普通しないので、単純に信頼してるとか、信頼して心を預けたってニュアンスかと思います。
     
     魔獣騒動の最中、指切りしたときに「俺はレムを信じてるよ」(原作3巻より引用)と言っています。
     似た言葉をまた改めて言ったことになるんですが、信じていたけど、頼ろうとしなかったのが今回の話なので、この言葉を使ってます。
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