洋三 飲み屋で仲良くなったおっちゃんがたまたま母校の用務員だったもんでそれはそれは話が盛り上がって、それからというものなんだかんだと飲み仲間になって定期的に酒を酌み交わす仲になった。
話す事なんてなんでも良くって安い酒と美味いツマミ時々仕事の話なんかしたりして歳は結構離れてるけど割とウマが合った。
おっちゃんをずっとおっちゃんって呼んでたから3回目か4回目に一緒に呑んだ時に初めて名前が田中だって知った。
『ようちゃん、結婚は?』
『いい男なのに勿体ない』
『うちの娘なんてどお?まだ高校生だけど』
おっちゃん、俺もう三十路過ぎだよ。高校生は流石に犯罪だわ~なんて、酔っ払うと何回も同じ話して、またそれも面白いから笑いながら呑んで、おっちゃんとの酒の席は飽きなくって良い。
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