リードを、「りゅ、龍之介、おねがいがあるだが…」
可愛い俺の恋人がおねがいしてきたのはベッドで抱いている時だった。滅多におねがいをしない虎於くんは頬をあかめらせ肩を震わせながら目に涙を貯め上目遣いに俺を見つめた。
「コレ、つけてほしい」
虎於くんの手に握られていたのは青の首輪とゴールドの鎖のリードだった。
「コレって…」
「っ、変な奴って、思っだろ!?ゎ、忘れてくれッ」
「まっ、待って!コレ付けたいんだよね?」
慌てて首輪とリードを隠そうとする虎於くんの腕を掴み虎於くんごとこちら側へと引き寄せる。勢いよく引き寄せたことで虎於くんは俺にもたれかかりそのまま肩を顔を埋めた。
「コレ、つけよう。」
「でも…」
「変だなんて思ってないよ、きっと似合うよ。虎於くんに」
「龍之介…」
震える虎於くんの手から首輪とリードを受け取りそのまま首輪を虎於くんの首に付ける。苦しくないか虎於くんに確認を取りながらなれない手つきで首輪を着け終えた。首輪にはリードと同じゴールドの小さく可愛らしい鈴もついている、鈴は虎於くんが震える度チリンと小さく音をたてた。
「虎於くん、抱きしめたままじゃ見れないよ。ちゃんと俺に見せて?」
「ぅ、…」
虎於くんはそっと俺から離れ恥ずかしそうに首輪を触りながらその姿を見せてくれた。鍛え上げられた虎於くんの美しい身体に青の首輪がよく似合った。恥ずかしそうにする虎於くんは何時もより何倍も可愛いかった。そんな可愛い俺の恋人をまたベッドへと押し倒した。
「虎於くん…っ、」
「ゎ、龍之介!」
「こっちも、つけようね」
「ッ、龍之介が、つけてくれ…」
「君って子はほんとに……!」
チリンと、音をたてる虎於くんの首輪に首輪とお揃いであろうリードをガチャりと付けた。そのリードをグイッと引っ張ると虎於くんは顔を歪ませ苦しそうな声をあげる。そんな彼の姿にはゾクゾクと背徳感に見舞われる。またリードを引っ張り虎於くんを鳴かせる。
「ぅぐ、 り"ゅ、のす……けぇ、」
「虎於く、ん…」
「ン"ぅ!……んッ…♡」
さらに強く、引き寄せる。ジャラとリードは音をたて俺は虎於くんを引き寄せ噛み付くようなキスをした。舌を絡めるとぐちゅぐちゅとなる唾液の音、虎於くんと俺の荒い呼吸、虎於くんの首輪の鈴がチリチリんと部屋に響いた。
「は、ぅん…♡ん、んぅ、」
「ッん、」
・
「ぁ" ぃぐ、りゅ、のすけっ ♡」
「虎於くんっ、まだ だよ。」
「ぁ"ああ!!がッ♡」
あれから虎於くんを抱いた。俺にリードを引っ張られて俺の下で虎於くんが厭らしく苦しそうに鳴く。その度に俺の中の何がぐるぐると渦巻いた。その正体を俺は気づいていたけれど目を逸らし虎於くんを抱き続けた。
「はッ、ぐるじッ♡ りゅーのすぇ♡♡」
「虎於くん、勝手にイッたら、お仕置だよ」
「だぇ、もぉッ♡ ィグっ♡♡」
虎於くん乳首に指をあてカリカリと引っ掻き責めると虎於くんはカクカクと腰を震わせる。それが可愛いくて仕方がない。ピンッと乳首を弾くと虎於くんから可愛らしい声が聞こえた。
「ぉ"ッ♡♡」
「虎於くんはほんとにここ、弱いね。」
「ゃあ♡ ァっ、そりぇ、らめだめぁあああ♡♡」
「こーら、まだだよ」
イきそうになる虎於くんを見て俺は乳首を触る指をとめる。代わりに虎於くんの頭を優しく撫でた。すると虎於くん物欲しそうに俺を見つめてきて涙目でお願いをする。
「ゅ、りゅーぉ…すけぇ、」
可愛い俺の恋人にそう言われて絆されそうになるがせっかくリードをつけているんだ、俺はそれを使ってひとつやりたいことができた。
「虎於くん、俺の我儘聞いてくれたらイかせてあげる。聞いてくれる?」
「ん、…おねがい、きく…」
「ありがとう!虎於くん」
快く受け入れてくれた虎於くんの頬にキスをして俺は虎於くんの上から離れた。虎於くんと繋がったまま四つん這いになってもらいリードの持ち手を離し鎖を腕に巻き付け持ち手をそのまま虎於くんのおしりめがけ振りかざした。
ぱちんッ♡
「ぁ"ッォッ ♡♡」
乾いた音と共に虎於くんの声が聞こえた。
「いっ~~ぅ♡ りゅ、ぁ"ぐっ !♡」
ぱちん、ぱちんと何度も虎於くんのおしりを叩いた。
「ぁ"、おゴッ♡♡ ひぐッ♡ ぐぅァ♡♡」
虎於くんのおしりは赤く腫れてきた、叩くたび虎於くんは中を締め付ける。
「虎於くん、気持ちいい?」
「は、ぐゥ♡ きも、ちい♡ きもちっ♡♡」
「そっか!良かった」
ぱちん、ぱちんっ♡♡
「ぴぎゅ♡ ぁッ、ぃ"♡♡」
「虎於くん、虎於くんっ」
叩く手を止めず俺は虎於くんに腰を打ちつける。
もぅ少ししたら、奥、届くかも。
乾いた音と肌がぶつかり合う音が聞こえる。
ぱちん、ぱちんっぱちんっっ♡♡
「お"っ~~ッ♡♡ ぃぐゥ、♡」
「いいよ、イッて虎於くん」
どちゅんっ♡♡
ばちんっ♡♡
「ぃ"ッ、あ"ッん"♡♡♡♡」
「っ、」
俺はイッた虎於くんの中に熱を出した、熱が奥に届くよう腰を擦り付ける。それに応えるように虎於くんが吸い付き俺を搾り取ろうとする。
「っ、虎於くんっ」
「あッ、ぁ……♡♡」
当の本人は意識を飛ばしぴくぴくと痙攣していた。
ぬぽっ♡
虎於くんの中から引抜き俺は慌てて虎於くんの意識を確かめた。こんなに激しくトんでしまうほど抱いたことはない、快楽から戻ってこない虎於くんを呼びかける。
「虎於くん!虎於くん!」
「あぅ……りゅ、……けぇ」
「虎於くん!良かった…ごめんね大丈夫?」
「だぃ、じょうぶなわ、けぇ……ない……!」
「ぅう……ごめんね」
「…もぅ、使わない、からな……コレ」
そう言うと虎於くんはすやすやと眠ってしまった。虎於くんがつけたくて持ってきた首輪とリードはしばらく出番はないようだ。