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    iduha_dkz

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    POIPOI 52

    iduha_dkz

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    自主練後の綾と柰津緒の部屋での会話。
    綾ができすぎる故にへこんでも上を目指すU12メンバーは綾のトラウマを癒してくれるのではと期待してます。

    たとえその本気が傷をつけるとしても「ねぇ、柰津緒。もし、さ……今日柰津緒のとこに飛んでたフライ、あれがファールじゃなくて、柰津緒がエラーしてたら、どう思った……」
    自主練が終わり夕食の前に一度部屋に戻ったタイミングで、綾瀬川から非常に答えにくい質問が飛んできて、柰津緒は考え込むことになった。
    先ほど瀬田が言っていた「エラーなかっただけマシ」という言葉が、柰津緒の頭の中を駆け巡る。もし、ノーノーを崩すエラーを自分の手で起こしていたらなんて、想像するだけでも恐ろしかった。
    「……土下座する、かも」
    点が取れなくて勝ちを逃すどころか、エラーで投手の名誉を崩すなど、たとえ投手がそこまで気にしていなくても、自分自身の気が済まないと柰津緒は思う。
    「土下座……」
    「……足りない?」
    「ううん、そうじゃなくて……」
    綾瀬川が言葉に迷いながら一度大きく息を吸う。
    「エラーで落ち込んで、それで……野球、嫌いになったりは、しない?」
    「それはない、と思う。どれだけ酷いエラーでも、野球は嫌いにならないよ。……自分のことは、イヤになるかもしれないけど」
    「自分がイヤ?」
    「……綾瀬川が頑張ってるのに自分はエラーでその頑張り潰すの、申し訳ないよ……。もっとうまくならなきゃって思う」
    「そっか……だから桃吾……」
    「桃吾? どうかした?」
    「ううん、なんでもない。ありがと、柰津緒」
    それだけ言うと、綾瀬川は部屋に用がなくなったように先に外へ出ていってしまう。
    それ以上踏み込めなかった柰津緒だが、戻ってくるまでも自分の練習に集中していたため、自主練中の綾瀬川がたまに桃吾をじっと見ていたことはまったく気づいていなかった。
    けれども、今部屋を出ていく際の綾瀬川の顔がどこかほっとしていたことには流石に気がつく。
    酷く恐ろしい仮定の問いだったが、それに答えて綾瀬川に少し何か返せたのならよかったと、そんな風に思いながら柰津緒も部屋を出て、夕食に向かうため綾瀬川を追いかけはじめた。
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    iduha_dkz

    MOURNING話が進んで解釈変わる度に書き直される円桃。
    枚方シニア戦が終わったら完成します。たぶん。

    5/13追記
    13話で解釈が変わったので、この流れのままで書き換えるのはここで終了です
    今後はこちらで→https://poipiku.com/7684227/8748586.html
    枚方シニア戦の夜の円桃構えたところでピタリと静止し、そこに吸い込まれるかのように、豪速球が投げ込まれる。ミットにボールが納まる音だけが繰り返されて、U12と枚方ベアーズの試合は終了した。
    格上相手を当然のことのように抑えたエースピッチャーに対し、ある人は球威の凄さに圧倒され、ある人は球種の豊富さに目を奪われ、またある人はそのコントロールの正確さに魅了されていた。
    とにかく鮮烈だったのだ。綾瀬川次郎という才能は。
    だから、綾瀬川の活躍の裏で当然のことのように行われていた異常なことに気づいたのは一握りのよく見ていた人だけで、円が気づいたのも桃吾と常日頃から組んでいて、彼のことをよく知っていたからだ。
    枚方ベアーズ戦の桃吾のリードは、これまで円に対して行われたものより、ずっと厳しい要求がなされていた。ストライクギリギリの下半分に集められる投球は、打者にも打ちづらいが投手にだって投げにくい厳しいリードだ。
    1982

    dedee

    DONE◎2024.01.28杭州仙福cafe场刊公开
    ◎大学生仙道x福田
    ◎原著向但是个人捏造较多,ooc预警,文中可能含有考证不严谨的部分,请勿当真并代入现实
    ◎BGM:NU'EST-DRIVE Japanese.ver
    【仙福】DRIVE“跟我走吗?”
    “去哪里?”
    “哪里都行。”

    这就是仙道坐在了福田车里的原因,而他们现在正行驶在高速公路上,窗外的景色快速掠过,模模糊糊的看不清楚。

    “笑什么?”福田余光扫过仙道,发现他挂着灿烂到碍眼的笑容。

    “没想到阿福也会做这种事呢,”仙道转头看向福田,“说走就走的旅行。”

    福田没有搭腔,继续看着前方的路况,专心开车。其实福田也是脑子一热,等到他反应过来的时候,人就已经站在了仙道租屋处前,并且还敲响了门。

    高中三年,大学四年,加起来七年,说长不长,说短不短,却占据了福田人生中大部分的重要时刻。他一直觉得自己运气很好,仙道能来到自己高中就读的学校,一起打了快三年的球,考试分数也恰好,能跟仙道去东京上同一所大学,但是这样可以常常与仙道见面的日子很快也要到头了,他们马上就要从大学毕业,所以福田想趁分开之前做点什么,他不想这场单方面的恋爱留下遗憾,可是具体要做什么他也不知道,结果就是什么都没有想好的大脑驱使着身体来找仙道,开始了这场不知道目的地在哪里的行程。
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