Metyo☆quiet followDONE給食風景詩っぽい2024/06/10 くわい机を引きずる 椅子をあげる 電気消すな みんなは外出て遊んでる ひとり ホコリに囲まれて 食べる 給食 給食 よく分からん くわい これ 嫌いや ゴワゴワ モサモサ ゴワゴワ モサモサ 牛乳 ない 飲みきった ゴワゴワ モサモサ これ 嫌いや 残したら先生に叱られる 叱られる 友だちひょっこり顔だして 「食べたげよか?」って バレたら先生に叱られるやろ Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow MetyoMOURNING不快になるかも注意 419 MetyoPROGRESS金平糖私は弱虫だ。怪我ばかりで、泣いてばかり。 おばあちゃんからもらった、小瓶に詰まった金平糖。 なんだか勇気が出ないなって時に魔法の言葉唱えて一粒食べると願いが叶うと言われて渡された。少女はそんな小瓶を毎日大切に抱えていた。 ある日、私と同じようなひとがいた。 少女は金平糖をあげた。その小瓶にはちっぽけな勇気がきらきらと詰まっていた。 もうその小瓶を少女はあげられると思った。 おまじないと金平糖は、ちいさな勇気を与えるもの。 少女からもらった金平糖。 大人はさすがに魔法だとかそんなものにはなびかない、なびきたくても無理だった。 女の悩みが尽きることはなかった。 会社から出るとその足でコンビニに寄る。夕飯の惣菜や酒を買うと、一目散に家に帰る。 1247 MetyoPROGRESS乾いた草の擦れる音でゆっくりと瞼を上げる。ひっつき虫を服に付けたまま眠っていて、いつのまにかすっかり寒くなっていた。学校で支給された毎日着てとっくにクタクタのポロシャツと、厚めで平均的な紺色のセーターはまだ艶々している。 ヒュウと容赦のない風が、山々の隙間を縫って吹き上げてくる。最近怪我をして、やっと瘡蓋になった膝小僧が白っぽく乾燥してかゆかった。学校の保健師に処置をされながら、掻いては駄目よ、清潔にするように、とキツく言われていたのに寝ぼけた頭でボリっと掻いてしまった。 「わっ!」 赤黒い血と瘡蓋。あまり短くはない爪の間に、きまり悪そうに挟まっていた。 やってしまった、絆創膏なんて持っていない。ハンカチも、ポケットティッシュもマメに持ち歩くようなこまめさは無かった。手元には枕にしていた、合皮製の、とっくに潰れて痛んでいた横掛け鞄だけだった。 1969 MetyoPROGRESSきみからはじまる異星人「私たちは地球から来たんです」 「地球から?」 「ええ。あなた達なんて言うか、まるでタコのような姿形をしているから、おかしくて」 「なぜ?」 「手足が細くて長くてニョロニョロしてる。なんだか気持ち悪い」 「定期的に高くて大きな声あげてる人間もいるだろう? それに手を鳴らしてるのって、みんなよってたかって奇妙なことさ。私たちからすれば、あなたがたは火星人で異星人なのよ。不思議なのはこちらも同じ」 「まぁ、失礼なことを」 「おお、失礼だなんて。これはすごい。なんて賢い生命体だろう」 242 MetyoPROGRESS端 居なんだかとても気落ちしてしまって、すべてが敵のように思えてならない。 いくら考えてもころりと変化していく心には自分自身が付いていけない。 さっきまでもう駄目なのだと、生きていく価値がいっそ無いのだと、こんなところにまで来て私は何がしたかったのか、あらゆる単純な矛盾を抱えて生きているのかと思うと、生きることに諦めに似た脱力感が首筋から肩に沿って、ぬるりと滑り落ちていく。 春の軒先にいて、夕は遅く、世間は陽気で、私はなにも変わらない。 劇的にポジティブさを手に入れた訳でもなく、生と死の壮大で、考えることも馬鹿らしい人生の悩みが全てかき消えたわけでもない。依然、変わらない形と、その重さが、ささやかに普通に生きたいという切望の妨げになっている。 495 MetyoPROGRESSもう自分の爪すらうまく切れない。 切れ切れの咳交じりのため息が出た。 年老いた自分の親を見るたびに、将来の自分の姿を見るようで 田舎に帰る度うんざりする。 誰もが辿る道を怯えている。 昔からああなりたくないと思っていたのに、同じ姿になる自分がなにもできないままであることもなにもかも。 妻に叱られて、何も言い返さないのか、聞こえていないのかすらわからない。 この先ずっと続くのだろうか。 今日壊れた車の修理に二十万ほどかかると見積もりが出た。 これを持って、妻にそれとなく新車の話を持ち出す。 またすげなく「そんな金どこにあるの」…… 車は十五年以上乗り続けていた。 286