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    豚野郎

    @kakur_iji

    アレなの置くとこ

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    豚野郎

    MOURNING #RTの早い5人に落書き投げつける見た人も強制でやる
    というタグで頂いた「幼馴染で同じ大学に通ってるまだ付き合ってない(きちんと告白はしてない)羂髙︎︎♀」を書くぞと導入を書いたら大学生になるまでがもう長いやんけ!!!!!!!ってなったので続きを書いてお題とするか別物にするか悩んでる何か、記憶なし→あり羂×記憶なし髙の小学生羂髙♀(オチてない)です。
    運命的、絶対的 運命を信じるか。夢見る乙女よりも占い師よりも宗教勧誘が口にしてこそ相応しいフレーズを投げかけられたならば、私はイエスと答えるだろう。
     前世でほんのひと時、一日どころか一時間にも満たない、累計千年を生きたことを思えば一瞬――されど、鮮烈。正しく運命の出逢いと別れを得た人間と、新たな生でもう一度、幼馴染としてめぐり逢えたのだから。私が記憶を思い出せたのは、ああ、本当に幸いだった。

     運動会の練習中だった。競技に使う太い支柱が、私の目の前でグラついた。凶器が振り下ろされる、それはスローモーションを見ているようだった。
     玉入れ用の玉をせっせと一人集めていた、真面目と言うべきか馬鹿と言うべきか、気にも留めていなかった同級生その一、
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    豚野郎

    DONE・人違いで夏(記憶ないよないよねあるかもね)とピンチャン組むことになった髙(記憶あり)の話。エンカウント編。
    ・髙のバカサバ後についてのあれこれ捏造過多。
    ・前回から三年~経っているので距離感が近いです。夏髙かもしれないし+な親愛かもしれない、今の段階ではふわっとした何かとして書いています。
    ・羂髙は羂髙です。非+です。
    もう何もこわくない 結局、俺は怖がりなんだと思う。

     一回目の髙羽史彦だった頃、俺はいろいろあって三十路になってからオバケが見えるようになった。された、が正しいのかもしれない。
     シメツカイユーってデスゲームの最中、道を歩けば出るもんだと思ってるときは大したことなかった。笑顔を奪うなら俺が容赦しねぇってヒーローの気分でいられた。でも、終わってから、相方を失ってから、怖くなった。
     危ないオバケと認識して対話してこなかったやつも、本当は対話できたんじゃないか。そう思うと怖くて、それは違うと諭されても怖くて、オバケに絡まれても無視の選択肢だけは選べなかった俺は、……まあ、長生きはできなかった。

     一回目のオチで覚えているのは、手だ。俺に伸びてくる無数の手。目、鼻、口、耳、全部を覆っていく――
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    豚野郎

    PROGRESS・転生パロ羂髙♀のつづき
    ・モブ髙♀の合意のないすけべに至るまでの回想シーンあり
    ・途中まで書きつつ他に書こうとしてるやつがあるのでコレいつ完成するかわからんな…ってんで進捗です
    祝福あれかし 転生したらナントカだった。そういうタイトルのマンガを見たことはあったけど、まさかそれが自分に降りかかることになるなんて、誰が予想できるだろう。

     前世でお笑い芸人やってたら脳ミソ弄られて呪術師になっちまった(今思うとこの時点で面白い人生だなぁ、俺にマンガが描けたらよかったのに)俺は、運命的な出会いで相方を得て、失った。時間にすれば一日もない相方。されど一生忘れられなかった相方は、俺の一生を埋め尽くすだけじゃ足りなかったらしい。

     俺は、記憶をそっくりそのまま持って、人生二週目をスタートさせた。髙羽史彦のまま――じゃなくて、俺を性別だけチェンジさせたらこうなんだろうなぁ、って見た目の女の子、”髙羽史子”として。……安直過ぎない?神様、俺の両親。千と千尋じゃないんだからさ。思ったけど、耳慣れない名前よりはずっと良いし俺の顔でキラキラネームだとバランスが最悪すぎるから早々に受け入れて、どっちかといえば女の体の方が慣れなかった。
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    豚野郎

    MOURNING・羂髙
    ・モブから少年を人質に取られて誘拐された髙羽が羂のところにかえる話
    ・髙羽がモブに凌辱された後の話なので100%明るい話ではないです

    ・当初のアレは終わったのですがもうちょっとだけ続く予定です
    不離一体 扉を閉めて、後ろ手に鍵を掛ける。本来ならば呪術で封印を施してやりたいところだが、私にそれは許されていない。私はピンチャンの羂索。それ以上でも、それ以下でもない、それで――それが良いと彼の手を取った、運命を選び取ったのだ。

    「髙羽」

     呪符が壁紙のようにびっしりと貼られた、窓のない部屋。中央に置かれた簡易的なベッドに、私の運命はいた。
     名を呼ぶ暇も惜しく早足に歩み寄れば、髙羽が目を閉じていた。朝に薄目で後ろ姿を見た着古した高校ジャージではない。白い甚平、患者衣と言うべきそれは”治療”を受けるにあたって着替えさせられたのだろう。

     隅から隅まで傷の有無を確認することは間違っていない。また、記憶は物にも宿る。嬲られる最中と同じ格好は苦痛を思い出す材料になってしまう可能性が高い。被害者の保護として妥当な判断で、だから、私に湧き上がる感情、何もかもへの殺意は抑え込むべき感情だ。長く息を吐いて、永く生きる中で作り慣れた笑みを顔に貼り付ける。
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