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    asoso9353

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    asoso9353

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    文庫ページメーカーで上げたものを再掲載
    7話視聴済
    イサルイ(イサスミ)風。イサを支える決意をするルイ。
    新設される独立小隊の人事発表。人事は発表されるまではトップシークレットなのでルイもイサには話してません。
    指揮官って実際いざって時は非常な決断を下さないといけないので、今のイサよりはルイの方が向いてるっぽいですね(6話の2人の行動を見て)。

    決意 日本にあったタワーを破壊し、クピリダスを倒してから程なく。次の作戦向けての新しい体制について説明があるとのことで、イサミはヒビキ達と共に空母のブリーフィングルームへとやって来ていた。部屋の中でイサミは、監視対象の少女と共にいる金髪イケメンの姿を無意識に探す。姿が見えないということは、どうやらまだ来てはいないようだ。イサミはヒビキと共に真ん中あたりの席に座る。定刻前に、席の後ろの方に探していた金色と水色がやってきたのが視界の端に見えた。向こうもこちらに気づき、スミスが手を軽く振ってくる。イサミはそれを確認して、視線を前に戻した。
     定刻となり、サタケの挨拶から指揮官ハルキングの説明が始まる。今回もブレイバーンは同席していない。
     話としては、今後、イサミとブレイバーンで残りの6つの塔の殲滅を行っていくにあたって、その活動を支援する独立小隊を設立するという内容だった。それを聞いていたイサミは、話を聞きながらボンヤリ考えていた。
    (独立小隊? そんなもの――)
     恐らく昔の自分だったら、『必要ない』と切って捨てたことだろう。自分の力だけで出来ると疑っていなかった時だったら間違いなく。自分がやらなければならないと気負っていた時でも、そう思っていただろう。だけど今はそうじゃないことを知っている。いや、手痛い拳と共に身に叩き込まれたから分かっている。そして組織としてそのことをハッキリ示してくれたここにいる人たちに対して、ありがたく思う。
    (小隊ということは隊長は1尉かそれ以上か……)
     その小隊の任務が自分とブレイバーンの活動支援である以上、当然自分との接点も多くなる。自衛隊の組織として動くのであれば、サタケ2佐やリオウ3尉に頼ることもできるが、ハッキリ言って人付き合いが得意ではないイサミとしては、できれば面倒な奴が来ないことを祈るより他ない。
    「その小隊には、ステイツのルイス・スミスを中尉に昇進させ、隊長として任についてもらう」
     その人事が発表された時、一瞬部屋の中がどよめいた。スミスがブレイバーンからスペルビアとの戦いを任されたことや、その前のイサミとのやりとりもここにいる者は全員把握している。それらを鑑みて、その人選に異論を挟むものはいなかった。
     まさかスミスを昇進させてまでその任に当たらせるとはイサミも想像していなくて、驚いてスミス達を振り返ると、こちらを見ていたスミスと目が合った。コクリと小さく頷くスミスに、イサミも頷き返す。 
     細かい作戦については後日説明するという言葉と共に、会は終わりとなった。各自それぞれ解散していくところで、スミスがルルと共にイサミとヒビキの元へやってきた。ヒビキがスミスに昇進祝いの言葉を送る。
    「おめでとうスミス」
    「ありがとう」
     ルルもヒビキを真似てスミスを褒める。
    「スミスえらい!」
    「ありがとうルル」
     ルルを撫でながら、スミスは笑顔で答えた。
    「昇進おめでとう」
    「ありがとうイサミ」
     イサミからの言葉にもスミスは礼を述べたが、あまり嬉しいという気持ちが伝わってこない。
     4人は食堂へ移動することにして、移動中、ルルとヒビキが何か話しているのを見ながら、イサミはスミスに問い掛けた。
    「昇進が嬉しくないのか?」
     イサミに指摘されたスミスは苦笑を浮かべた。さすがにあの場で他の人間がいるところではこんなことは言えない。
    「小隊の隊長には大尉や中尉を当てるのが本来だから、それで昇進したようなもんだよ。必要に迫られて、というやつさ」
     大した功績も上げていないのに昇進するのは、あまりいい気分じゃないとスミスは答えた。それについてはイサミはスミスと見解が異なる。
    「それは違うだろ。あの時、スペルビアの迎撃をブレイバーンから突然任されて、おまえはちゃんとそれに応えた。倒すことは出来なくても相手を捕らえることが出来たんだ。立派な戦果だ」
    「……そうかな」
     スミスはまだ自分の挙げた功績について実感が湧いていないようだ。イサミはさらにスミスにあの時ブレイバーンが言っていたことを話した。
    「あの時ブレイバーンが言ったんだ。おまえなら、仲間たちを統率し連携すれば必ず勝てるって」
    「ブレイバーンがそんなことを?」
    「ああ。アイツはいろいろ面倒臭い奴だが、嘘は言わない。おまえのことを信じて任せたんだって分かる」
    「そうか……」
     その言葉を噛み締め、スミスは小さく息を吐く。
     なるほど、ブレイバーンには見えていたわけだ、自分がイサミのようなヒーローには決してなれないということが。どんなに好きでもどんなに望んでも、それだけは自分には決して与えられない資質なんということが理解できてしまい、思わず呟く。
    「……好きと適性は違うってことなんだな」
     それはあまりに小さい声で、イサミの耳には届かなかった。
    「なんだ?」
    「いや、なんでもない」
     ヒーローであるイサミを支えることが自分にしかできないというのであれば、全力でそれに当たろう。彼らは間違いなく、この地球を救うヒーローだ。イサミが最後までブレイバーンと共に戦えるように、ずっとずっと自分が支えていこう。そのために出来ることなら、なんだってやれる。
     一抹の寂しさと、使命感を胸に秘め、スミスはイサミの隣を歩くことを決意するのだった。
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    asoso9353

    MOURNING3人で一緒に(イサルイルル家族)

    最終回視聴後
    本編終了後のイサルイ(イサスミ)というよりはイサルイルル家族小話
    別の話の導入として書いてたんですが、なかなかエッな展開に持って行けず断念したので供養
    「3人と見守る周りの人」っていうシチュは大好物なので何度だって書きたい

    スミは軍人思考+自己肯定低い系 ブレバンが使ってたハック機能やらクー様が使ってた空間転移も使える設定(ほぼ使わない
    3人で一緒に(イサルイルル家族)「だいぶ身体の調子も戻ってきたようだし、そろそろ通常食にしても大丈夫でしょう」
     ニーナ・コワルスキー中尉がカルテを眺めながらルイス・スミス中尉に本日の診断結果を話す。スミスの体調の経過はすこぶる良好だ。スミス本人はもちろんだが、一緒に聞いていてたイサミ・アオ3尉もルルも喜びを隠せない。3人で喜び合うその様子はどう見ても家族だ。ニーナは微笑ましい気持ちで3人に話しを続ける。
    「もうちょっとしたら、今の特別病棟から出られると思うわ」
    「あの、それでしたら1つ相談があるのですが」
     手を挙げたのはスミス本人ではなく、イサミだった。イサミは真面目な表情でニーナに質問した。
    「もう少し広い病室はありませんか?」
     診察結果ではなく、病室の広さについて質問されるとは予想外の出来事で、ニーナはイサミに問い返した。
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    asoso9353

    DONE叶うなら、ずっと一緒に(イサルイ)

    最終回視聴後
    本編終了後のイサルイ(イサスミ)で、8話前からすでに出来上がって経験済みな設定(謎時空)
    離れようとするルイとそれを止めるイサとルル
    みんなで幸せになってほしい(願望)
    できればイサとルイとルルは本編後も一緒にいてほしいですが果たして
    追い込まれたら変な風に振り切れるのはイサの方だと思っています
    叶うなら、ずっと一緒に(イサルイ) デスドライヴズとの戦いが終わった後、奇跡的に生還を果たしたスミスとの再会を喜ぶイサミとルルだったが、それからすぐにスミスはATFの上層部の手によって連れて行かれてしまった。状況から考えて、メティカルチェックを受けさせられているのだろうということは想像に難くなかった(ルルがスミスに助けられた時もそうだった)。
     しかしほどなくルルがスミスに会いたいと涙ながらに訴えて来て、イサミはひとまず直属の上司に質問に行った。実際、イサミ自身も我慢の限界だった。いくらメディカルチェックをしているとは言え、全く面会が出来ないというのが納得できない。
     不機嫌さを全く隠さずにイサミがサタケに質問をするが、上司も全く状況が分からないという。
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    asoso9353

    DONEあなたに感謝の言葉を(CPなし)
    最終回視聴後
    本編終了後
    特にCPはありませんが、イサルイ工場の作品なので風味はあります
    戦い終わったあと、生還したルイって普通に考えると不審じゃないかい?と思い前半はちょっとだけ不穏。でもあの世界の倫理観はそんなにおかしくないので、このくらいはやってほしいなという気持ちを込めて
    ルイはクー様の能力全部引き継いでたらいいなぁと思ってます(緑目だからあるよね)
    あなたに感謝の言葉を(CPなし) デスドライヴズとの戦場に駆け付けたATFの面々は、TSに乗っていた者が真っ先にその場に到着した。イサミ・ルルに加えて戦死したはずのスミスまでその場にいて、驚きと喜びで迎えられた。3人は大きめなタオルをもらい、とりあえずはそれを身に着けた。
     イサミもルルもスミスの側を離れなかったが、ATFのハイデマリー少将達が近づいてきたのが見えると、スミスはルルの手を自分の身体から離した。途端にルルが不安げな顔になる。
    「スミス? どうしたの?」
    「ルル。キミはイサミと一緒に戻るんだ。イサミ、ルルのことをよろしく頼む」
     子供のことを頼むような口調で、スミスはイサミにルルのことを託す。ルルは本能的にスミスが自分から離れることを察し、恐怖した。
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