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    asoso9353

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    asoso9353

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    文庫ページメーカーで上げたものを再掲載
    8話予告視聴済
    イサルイ(イサスミ)風
    ルイが別のデスドラの『ルル(エネルギ装置)』だったら妄想。量産型じゃなくて唯一無二のオリジナル。デスドラのルルは他のデスドラにとって「生理的に無理」っていう妄想はイイと思いました
    8話見ちゃったら書けそうにないので今吐き出し。

    拉致『ルル』というのが人の名前ではなく、彼らデスドライヴズが使うエネルギー装置であることを知ったのはつい最近のことだ。
     彼らは己の目的を果たすために、『ルル』を使う。
     その機構1つをとっても、デスドライヴズとブレイバーンは違う。ブレイバーンはイサミを決して消耗品のようには扱わない。ソウルメイトとも言うほどに愛着を持ち執着をしていることがその一挙手一投足から強く伝わってくる。
     だが他のデスドライヴズは『ルル』への関心はありつつも、そこまでの想いを抱いているようには感じられない。だからデスドライヴズとはそういう存在であり、ブレイバーンが特別なのだとずっと思っていた。
     自分の名を呼ぶ、あの声を聞くまでは。

    ***

     デスドライヴズが3体現れ、手分けして対応した戦闘も一通り終息に向かった後。
     深い霧のが立ち込める戦場の片隅で動けなくなった機体の中、スミスは息を吐く。複座にいるルルは戦いに疲労しきって現在は眠っている。自分の隊――ブレイバーン支援独立小隊『ブレイブナイツ』のメンバーもそれぞれの配置場所で待機をしている。彼らに救援が来るまでは警戒しながら待つように指示を出した。
     そんな時、
    『――、――』
     何かがスミスの耳に届いた。無線を通してではない。ルルの声でもない。コックピットの中にいるにもかかわらず、しっかりと耳に届くそれは、まるで自分を呼ぶ声のように聞こえた。
    『ルー。どこにいる、返事を――』
     それは記憶の深い所にある母親が自分を呼ぶ声に酷似していた。
    「Mom?」
     こんな場所で聞こえるはずがないその声を認識して、スミスは混乱した。
    『――ああ、そこにいたのか、ルー』
    「誰だ、俺を呼ぶのは……?」
    『迎えに来たよ、ルー』
     迎えが来たのなら行かなければ。
     スミスは導かれるようにライジング・オルトスのコックピットのハッチを開けた。深い霧の中、空に浮かぶのは見知らぬ4体目のデスドライヴズだった。
    「デスドライヴズっ! まだいたのか!?」
     スミスは自分の置かれた状況を瞬時に把握し、咄嗟にハッチを閉じようとするも、
    『ああ……、ようやく会えた、ルー』
     目が合い言われた瞬間、スミスは動けなくなってしまった。
    「……キミは一体……?」
    『ブレイバーンがこちらへ向かっている。早く行こう』
    「ブレイバーンが?」
     イサミとブレイバーンがこちらへ向かっているということだろうか。なぜ? 救援がくるまでその場で待機じゃなかったのか?
    『今はまだ彼らと戦うわけにはいかない。さあ、急いで、ルー』
    「俺は、イサミとブレイバーンを待たなければいけない」
     だからここから動くわけにはいかない、と相手に伝える。が、相手は首を横に振り、指と思しき場所からワイヤーを出す。それがスミスの身体に絡みついた。
    『ようやく会えたんだ。もう離すつもりはない』
    「……っ!」
     これはどう考えても脱出は出来そうにない強度のワイヤーだ。この状態で戦闘に入れば、イサミとブレイバーンが不利になることは想像に難くない。
     スミスは足で通信のスイッチを押した。すると焦ったようなイサミの大声がコックピット内に響く。
    『――応答せよ! 応答しろって言ってんだろスミス!!』
    「イサミっ!」
    『スミス! また別のデスドライヴズの反応が! おまえのいる場所に!』
     この目の前のデスドライヴズの出現を受け、イサミは駆けつけてくれているのだろう。あんな激しい戦闘があったばかりだというのに、だ。本当にカッコイイヒーローだよ、イサミは。
     だからこそ、今、戦わせるわけにはいかない。絶対に。
     スミスは先ほどのデスドライヴズの言葉を確認した。
    「……まだ戦うつもりはないと、さっきそう言ったな?」
    『無論。こんな状況では私の望む死は決して得られない。万全の状態で最強の相手に相対しなければならない』
     己の望む死を得るために地球へやってきたデスドライヴズ。その望みはそれぞれだが、どれも厄介なことこの上ない。
     スミスはデスドライヴズに了承の意を示した。
    「分かった、行こう。ただし、俺だけにしてくれ。頼む、この子だけは」
     複座にいる眠ったままのルルを見やり懇願する。
    『スペルビアの”ルル”だな? それは私には必要ない。私に必要なのはキミだけだ、ルー』
     ワイヤーが上に引かれ、スミスはデスドライヴズの手の平の上に転がされた。胸の部分が開き、そこに丁寧に収められる。何もない空間だったのだが、ティタノストライドのコックピットのモニターカメラのように周囲の風景が映し出された。
     デスドライヴズの中に入っても、相手は何ともない。自分を乗せたところで、スペルビアのような反応を返すと思ったのに。
    「どうしてキミは平気なんだ? 俺はてっきり……」
    『当然だ。他の者にキミを乗せられる訳がない。キミは私の『ルー』だ。唯一にして最強の私の大切なモノ。ああ、本当に無事でよかった……』
     デスドライヴズの歓喜と安堵が声から伝わってくる。なるほど『ルー』というのは『ルル』と同じ意味なのだろうか、とスミスは漠然と思った。
     デスドライヴズが空高く舞い上がった。はるか遠くに、爆速で何かが接近してくるのが見える。間違いなくブレイサンダーだ。
    『さあ、行こう』
     イサミとブレイバーンの到着前に、デスドライヴズはスミスと共に、霧に紛れて姿を消したのであった。
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    asoso9353

    MOURNING3人で一緒に(イサルイルル家族)

    最終回視聴後
    本編終了後のイサルイ(イサスミ)というよりはイサルイルル家族小話
    別の話の導入として書いてたんですが、なかなかエッな展開に持って行けず断念したので供養
    「3人と見守る周りの人」っていうシチュは大好物なので何度だって書きたい

    スミは軍人思考+自己肯定低い系 ブレバンが使ってたハック機能やらクー様が使ってた空間転移も使える設定(ほぼ使わない
    3人で一緒に(イサルイルル家族)「だいぶ身体の調子も戻ってきたようだし、そろそろ通常食にしても大丈夫でしょう」
     ニーナ・コワルスキー中尉がカルテを眺めながらルイス・スミス中尉に本日の診断結果を話す。スミスの体調の経過はすこぶる良好だ。スミス本人はもちろんだが、一緒に聞いていてたイサミ・アオ3尉もルルも喜びを隠せない。3人で喜び合うその様子はどう見ても家族だ。ニーナは微笑ましい気持ちで3人に話しを続ける。
    「もうちょっとしたら、今の特別病棟から出られると思うわ」
    「あの、それでしたら1つ相談があるのですが」
     手を挙げたのはスミス本人ではなく、イサミだった。イサミは真面目な表情でニーナに質問した。
    「もう少し広い病室はありませんか?」
     診察結果ではなく、病室の広さについて質問されるとは予想外の出来事で、ニーナはイサミに問い返した。
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    asoso9353

    DONE叶うなら、ずっと一緒に(イサルイ)

    最終回視聴後
    本編終了後のイサルイ(イサスミ)で、8話前からすでに出来上がって経験済みな設定(謎時空)
    離れようとするルイとそれを止めるイサとルル
    みんなで幸せになってほしい(願望)
    できればイサとルイとルルは本編後も一緒にいてほしいですが果たして
    追い込まれたら変な風に振り切れるのはイサの方だと思っています
    叶うなら、ずっと一緒に(イサルイ) デスドライヴズとの戦いが終わった後、奇跡的に生還を果たしたスミスとの再会を喜ぶイサミとルルだったが、それからすぐにスミスはATFの上層部の手によって連れて行かれてしまった。状況から考えて、メティカルチェックを受けさせられているのだろうということは想像に難くなかった(ルルがスミスに助けられた時もそうだった)。
     しかしほどなくルルがスミスに会いたいと涙ながらに訴えて来て、イサミはひとまず直属の上司に質問に行った。実際、イサミ自身も我慢の限界だった。いくらメディカルチェックをしているとは言え、全く面会が出来ないというのが納得できない。
     不機嫌さを全く隠さずにイサミがサタケに質問をするが、上司も全く状況が分からないという。
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    asoso9353

    DONEあなたに感謝の言葉を(CPなし)
    最終回視聴後
    本編終了後
    特にCPはありませんが、イサルイ工場の作品なので風味はあります
    戦い終わったあと、生還したルイって普通に考えると不審じゃないかい?と思い前半はちょっとだけ不穏。でもあの世界の倫理観はそんなにおかしくないので、このくらいはやってほしいなという気持ちを込めて
    ルイはクー様の能力全部引き継いでたらいいなぁと思ってます(緑目だからあるよね)
    あなたに感謝の言葉を(CPなし) デスドライヴズとの戦場に駆け付けたATFの面々は、TSに乗っていた者が真っ先にその場に到着した。イサミ・ルルに加えて戦死したはずのスミスまでその場にいて、驚きと喜びで迎えられた。3人は大きめなタオルをもらい、とりあえずはそれを身に着けた。
     イサミもルルもスミスの側を離れなかったが、ATFのハイデマリー少将達が近づいてきたのが見えると、スミスはルルの手を自分の身体から離した。途端にルルが不安げな顔になる。
    「スミス? どうしたの?」
    「ルル。キミはイサミと一緒に戻るんだ。イサミ、ルルのことをよろしく頼む」
     子供のことを頼むような口調で、スミスはイサミにルルのことを託す。ルルは本能的にスミスが自分から離れることを察し、恐怖した。
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