花を見るトウフ国の王は女王バチと言われているらしい。
カメリアは遠くから見た限りだったが黒ずくめの女だった。威厳がある。
あの人は怖いです、とこっそり言ったらラクレス・ハスティーは安心させるように笑ってくれた。
「お久しぶりです」
「カグラギ様」
「お元気そうで」
このところ、トウフ国とシュゴッダムはよく話し合っている。直接だ。カグラギが来たということは女王も来ているのだろうとなる。彼は次期国王だ。
将来的にカメリアはラクレスかその弟の補佐をしろとは言われていて今から社交場にも出されている。
「元気です。カグラギ様もお元気そうで何よりです」
コーカサスカブト城の庭にて二人は会う。ゴッドハチが空を飛んできていた。
――ギラ様に見せたいですね。
805