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    えんぞ

    いたずらに年を重ねたエルリ字書き。

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    えんぞ

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    イギリスの名門イー◯ン校パロ

    #噂のエルリ0725
    rumorOfErli0725

    生徒は見た 季節外れのボート小屋は校則違反にはもってこいだった。重なり合うオールの隙間に手を入れればお目当ての箱に指が触れた。久しぶりに吸う煙草は舌を痺れさせ、煙が目に染みる。換気のために窓に手をかければ、行儀良く並んだボートに誰かが寝そべっていた。
     グレーのヴェストに金ボタン、グレーのスラックス。監督生エルヴィン・スミスだ。模範生の彼がなぜ講義をサボタージュしているのかは分からないが、問題は彼の股に黒髪の頭があったことだ。エルヴィンはその髪を梳きながら、普段からは想像もつかない顔をしている。そう、ひどく人間らしく、いやらしい顔。肺をニコチンで犯しながら魅入っていた俺は、黒髪を鷲掴みにされ、股間から持ち上げられた横顔に煙草を唇から落とした。

    ——リヴァイ?

     学年で十数名しかその資格を得られない優待生だ。そのくせこのボート小屋での校則違反仲間だ。小柄だが腕っ節が良く口が悪い。だが成績優秀。俺は彼のことが……
     その時、青い視線が俺を刺した。
     勘違いではなく、それほど至近距離ではないのにエルヴィンの目が俺を捉えていた。そして、リヴァイの脇に手を入れ抱えるようにして腰に跨らせると、黒いガウンをバサリと広げてその肩に掛ける。まるで俺に見せないように。ぎこちない動きの後、ゆらゆらと動き出す二人。
     ギシギシギシギシ
     ちゃぷちゃぷちゃぷ
     頭の中を掻き混ぜるその音に劣情を煽られながら、俺はボート小屋を飛び出した。
     薄ら笑う監督生、悩ましく首を振る優待生。
     埃っぽい床に落ちたままの煙草の事など、もうどうでも良かった。この気持ちと一緒にみんな焼け落ちてしまえばいい。
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    南想(なそう)

    DONEエルリ pixiv作品『ほどける』の俳優エルリとファンのお話

    【うわさのふたりとエキストラ】に参加させていただきます♪短いお話ですが、楽しんでもらえたら嬉しいです。
    ウワサの二人〜とあるファンの場合〜**

    私の部屋の一番大きな壁には、自慢のポスターがある。
    近所のジーンズショップで大勢のファンの抽選をかいくぐり必死で獲得した、エルヴィン・スミスとリヴァイ・アッカーマンの初共演のあのポスター。
    私は元々エルヴィン・スミスの映画もドラマも観ていたし、彼のことは好きだった。ただ熱狂的という程ではなく、同じくファンである大学の友達と一緒にキャッキャと喜ぶくらいだけど。
    そんな時に、あの共演にやられた。
    白いシャツにデニム姿の飾り気のない二人。雰囲気もナチュラルで爽やかな筈なのに、あの表情と目線と手つきがたまらなく格好良くて、一瞬で惚れてしまった。
    すぐにジーンズショップに走り込み、6千円以上お買い上げの方に渡されるポスターの絵柄のポストカードを即手に入れた。大事に持ち帰り、帰りのバスの中でこっそり見ては顔をにやつかせ、カードに穴を開けないよう100均で購入したイイ感じの額縁に入れて飾った。今それは、私の机の一番イイ位置に置いてある。
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