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    完全にうちの子×うちの子で力尽きてしまった産物 紗理谷くんとランサスくんは気安い仲だと私が嬉しいです 2人共会社っぽいとこに入ってます なんかAporiaかも……って思ってきた アホの頭

    紗理谷くんを説得しよう!〜ランサスくんは1回反省して下さい〜「ということで紗理谷に頼みたいんだけど、良い?」
    「嫌です」
    なんでもない一つの飲み屋で、なんでもない頼みごとをした筈が、呆気なく断られてしまった。上目遣いで頼んでも真顔で断る紗理谷にちぇっ、と拗ねるも一蹴される。結構顔で乗り切ったことのあるランサスにして、紗理谷はどうしても顔では押し通せない部分がある。「顔ではなく理論で突き通せ」とも言いたげな呆れた目はもう幾度となく見たことか。多分ランサスが一番見ているのはこの顔だった。
    「というか、普通に頼み事をする声色で話さないで貰えますか。託児所で勤務した覚えはありませんけど。」
    「いや〜、結構イケると思ったんだけどな〜?」
    「普段仕事でキレキレのその脳みそを使って私を説得して下さい。なぜ貴方は私が絡むと馬鹿になるんですか。」
    「紗理谷が頭脳担当になるから俺はいらなくなるんだってば。俺は結構頼りにしてるんだけど?」
    口説き文句がつらつらと出るランサスに対して、真顔でアルコールを流し込む紗理谷にまたもや口を尖らせた。「ザル仲間」として定期的に飲み会が開かれる対称的なこの2人は、軽口を言い合える位の仲にまで発展している。最も、紗理谷が一方的に皮肉を交えているのだけれども。
    「まず、俺が出張で1日いなくなるのね、その間ロノの預け先が必要な訳で。ロノもまだ幼いでしょ?だから顔知ってる紗理谷の方がいいかな〜って思って。オフも被ってるし。」
    「なんで私の有給取得日を把握してるんですか…」
    「いやいや、書いてあるじゃん会社に」
    眉間に皺を寄せると、違うんだって〜と手を扇ぐ。じ〜とランサスを見つめる紗理谷こそ、うちで飼っている猫そっくりだな〜と呑気に考える。そんなことを言ったら「貴方は狐みたいですね。詐欺師がよく映える」等と言われかねないので、絶対に口には出さないけど。
    「……分かりました。うちで預かりましょう。」
    「え?ほんと?」
    「なんですかその面食らった表情は。貴方が頼んできたことでしょう。」
    目を見張ると、紗理谷がため息をついた。持っていたジョッキを置いて、ランサスさん。とランサスと目を合わせる。
    「幾ら私でも、あのような庇護対象である子供を一日中独りで放置させるという鬼畜めいた行動はしませんよ。」
    「いや〜、預かるというか、意地でも預からせる予定だったからプレゼン資料とかも作ったんだけど。意外とチョロくいっちゃったなぁ…と思って。」
    えへへと頭に手を置くと、また紗理谷の眉間に皺が刻まれた。結われた赤髪が揺れ、ランサスの元にふらふらと辿り着く。
    「貴方、一般的に顔が整っているとは思いますがそれで許されている言動が多すぎますね。ここら辺で1回矯正しておきますか。」
    「わー!!!?ストップストップ暴力反対!いでででで!!」
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