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    roomromrm

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    3/10 webオンリー展示

    webオンリーではお読みいただきありがとうございました。


    テスデイとセ部屋

    導入まで

    テスデイと例の部屋 壁も床も真っ白なそこそこの広さのワンルーム!
    ど真ん中にベッド!
    サイドテーブルにはローションや怪しげな薬!
    隅のキッチンにはレトルト食品がたっぷり!

    「噂に聞くセックスしないと出られない部屋だ、間違いない」
    「ミクトランパにンなもんあってたまるか!」

    周回帰りのテスカトリポカと休息中のデイビットが目を覚ますと、そこは見知らぬ部屋だった。テスカトリポカの感覚を信じるならば、ここはミクトランパのどこかに存在するのは間違いないらしい。だが、否定してもあるものはある。目の前どころか、その中にふたり揃って居るのだから存在することは明白だ。冥界でも地獄でも天国でも学校でも、この部屋は欲望によって発生する。

    「脱出にはセックスしかない。よしヤるぞ、脱げ」
    「展開早いな……」
    「脱がしてやろうか?」
    「オマエは経験セックス の記憶がないのに勢いがよすぎる」

    テスカトリポカとデイビットの肉体関係は、メヒコシティで魔力供給を目的として数回行った程度である。好きな様に扱ってよい、そういった条件で、テスカトリポカは魔力供給をじっくりと楽しんだ。しかしそれは、精神面で計画に影響が出ないよう、記憶容量が0の時のみというデイビットからの条件をのんでいたはずだ。記憶に残らないうえ丈夫な身体だったため、テスカトリポカは好き勝手エグくてキツいことをしたことを思い返す。もしや全て記憶していて、仕返しの隙をうかがっている?掘られないために、ケツの穴をコンクリで埋める覚悟を決めるべきだろうか。

    「ン?おい、よく見ろ兄弟。セックスすると出られなくなる部屋だと」
    「何?」
    「1週間ヤらなければ開く、ヤッたら1年間出られなくなる部屋」

    謎のヤる気に満ちたデイビットから貞操と命を守るために、テスカトリポカは部屋の物色をしつつ武器を探していた。しかし、代わりに見つけたのは『部屋の説明書』なるもの。キッチンには刃物はなかったが、どうやらここに案内一式がまとめられているらしい。バスルームやコンロの取り扱い、冷蔵庫の説明書がまとめて置かれた一番上。そこにでかでかと『セックスすると出られなくなる部屋についての取扱い』と書かれた冊子があったのだ。
    覗き込んできたデイビットにここだとページを開いてやり、赤のゴシック体で『セックスすると1年間出られなくなります』の文字をみせる。下に素敵な一年をお過ごしくださいだの、充実のサポートだのと書いてあるのが不快さを煽る。テスカトリポカ的にはミクトランパにそんなものをつくるな、大人しくスパで休養してろというのが全てだ。巻末にあったアンケート葉書にびっちり書いて送り付けてやろう。

    「そうか。よし、ミクトランパなんだからおまえの力でさっさと出るぞ」
    「さっきの勢いどこに消えた。まあいいがオレのやる気がな……」

    ヤるヤらないよりも、犯人に物申したい気持ちがテスカトリポカの中で膨らんでしまった。内側から破壊しここから出てしまえば、痕跡を辿ることが難しくなる可能性がある。

    「全能神なのに?自分の気力もコントロールできないのか?」
    「オイ、言葉には気をつけろクソガキ。オレは一年ここで過ごしてもいいんだぞ」
    「困るのはおまえだろ。カルデアとの契約がある」
    「いいや、カルデアは定期的に微小特異点に寄り道する。南極メイン はまだ先だろう」
    「そ、うなのか……」
    「ショック受けんなよ。オレが見るに一年程度問題は無い」

    行先を示したものとして、まだヤツらはたどり着いてないのかと思うのは当然だ。テスカトリポカは一応デイビットの反応への理解を示しつつも、どうしたものかと思案する。神経を逆撫でたので、部屋は解析して追跡をかけておきたい。しかしさっさと出てしまいたいとは考えていた。

    「……そうか、うん。ならばオレを縛れ」
    「おいおいここで新しいプレイの提案か?」
    「違う」

    テスカトリポカは、まあ座れよとデイビットに折りたたみ椅子を差し出し、自身はベッドへと腰をかけた。解析にはデイビットを参加させた方が効率が良さそうなのだが、まずは互いの意思の確認くらいはしておくべきだろう。なにより、先程からデイビットの様子がおかしい。部屋からの精神干渉というのも、無いとは言いきれないのだから。

    「オマエはどうしたい。直ぐにでも出たい素振りではあるな?」
    「おまえが直ぐに出るべきだからだ。そしてカルデアに契約通り協力するのが正しい」
    「縛れってのはなんだよ」
    「おまえとの魔力供給の詳細は記憶できていないが、気持ちが良かったとだけ記録している」
    「ほうほう」
    「なので機会があれば……、シてみたい、とは」
    「続けてくれ」

    ゆらりとデイビットの視線がぶれたのを見逃さず、テスカトリポカは相槌を打つ。そして歯切れの悪くなった言葉の続きを引きずり出すように、あえて何も気づいていないような穏やかな口調で容赦なく続きを促した。

    「う、考えていた、んだ」
    「へーえ」
    「今回は丁度いいと思って、それで、オレは気が急いた。ようだ」
    「なるほどなるほど、よぉくわかった」

    どうやら魔力供給の名目で行ったアレが、都合のいい部分が切り取られて保管されている。そして、デイビットに『おまえを殺す』とまで言わせたプレイは記憶されていなかったらしい。仕返しをすると決めたら絶対に実行する男なので、処女喪失の危険が無くなったことにテスカトリポカはそっと胸を撫で下ろす。

    「つまり、あの日の経験が出来ると思って高まった感情をコントロール出来ず、おまえを襲う可能性が高い。よってオレには物理的な拘束が適切だ」

    しかし、深呼吸の後に真顔を作ったデイビットが口にした要約は、やはりテスカトリポカの想像を上回っていた。襲う?抱かれる側のデイビットが!?しかも性欲を持て余して!テスカトリポカを!!そうしないために縛れだと!
    テスカトリポカは腹を抱えてゲラゲラ笑った。デイビットがなんだコイツという顔をしているが、それすら面白さに拍車をかけてくる!もうこの部屋の犯人だとか仕組みは、テスカトリポカにとってどうでもいいことに成り下がっていた。ヒィヒィと肩で息をしながら、サイドテーブルの引き出しから手錠を取り出しデイビットにかけた。ついでに強化や耐久性向上の魔術を重ねがけしてこれでよし。

    「よし、兄弟。これから一週間、オレがオマエを全力で誘惑してやろう!」
    「…………なぜ??」



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    roomromrm

    DONE3/10 webオンリー展示

    webオンリーではお読みいただきありがとうございました。

    ミクトランカカオ祭に合わせてテスデイのバレンタインのような返礼品要求の話



    女主人公が前半だけ出ます
    バレンタインのお返しにはそれはカルデア軸における、深夜の会話だった。

    「今回は心肺一時停止の仮死!蘇生処置後、起床のタイミングで強制的にカルデア帰還になりますよろしく!!」
    「慣れているな」
    「えへへ」
    「褒めてもないんだが」

    ぱちぱちと音を立てる焚火を前に、男女が締りのない会話をしていた。この冥界から生還する気しかない藤丸立香、そして管理人補佐に足を踏み入れつつあるデイビット・ゼム・ヴォイドである。デイビットは、仁王立ちで宣言した藤丸に折りたたみ椅子を勧め、彼女は和やかにそれを受け取って腰をかける。

    「ちなみに死因はチョコだから心配しないでね」
    「チョコレート……?」
    「わあ、デイビットのそんな顔初めて見た」

    デイビットは敵として彼女の旅路を阻んだ過去がある。故に深く関わるべきではなかろうと思っていたのだが、思わず首を突っ込みたくなるような死因が耳に入ってしまった。炙っていたマシュマロをビスケットに挟んで手渡す。これで情報量程度にはならないだろうか?と考えてのことだ。死因がチョコレートだろうと、デイビット的にはマシュマロは別腹で入ると疑っていない。
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    roomromrm

    DONEテの運命を自称するショタデと初恋と悲観さが合わさってめちゃくちゃになるテの話


    webオンリーが終了したため、パスを消しました。
    お読みいただきありがとうございました。
    運命がハニートラップ テスカトリポカはデイビットを寝とることにした。必ず、かの無口無表情無感情が板につき始めた少年をテスカトリポカのものにしなければならぬと決意した。しかしテスカトリポカにはデイビットに後ろにある組織がわからぬ。 テスカトリポカは武器を売りさばき、闘争の芽を育てながら過ごしてきた。けれども[[rb:恋をし > バグっ]] た男は人一倍に人間関係に敏感であった。

    デイビットが大切に思う存在の目の前でぐちゃぐちゃに抱いて縁を切らせ、自分を選ばせる。テスカトリポカこの日かたくかたく心に決めたのだ。







    「こんにちは。はじめまして、おまえの運命だ」




    催涙ガスに閃光弾、小規模とはいえ爆破を駆使して煙幕をまといながら社長室に現れた子供はテスカトリポカに銃を向けられても動じなかった。当てられないだろうと断定した態度を見るに、どうやらこちらを相当詳しく調べての襲撃らしい。子供の歳は10歳ほどで、おそらく特攻を命じられた少年兵だろう。テスカトリポカも売り飛ばしたことのある連射性がウリの銃は、まだ骨の出来上がっていない少年が持つとやけに重々しく見えた。
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    Laurelomote

    SPOILERこの文書は『ブラックチャンネル』の、主にエピソード0について語ります。漫画版・アニメ版両方について触れます。
    コミックス最新刊の話までガッツリあるのでまだ読んでないよこれから読むよって方はご注意ください。
    あくまで個人の考察です、自己満足のため読了後の苦情は一切受け付けておりません。
    タイトルの通り宗教的な話題に触れます。苦手な方はブラウザバックで閉じる事を推奨致します。
    ブラチャン エピソード0について実際の神話学と比較した考察備忘録目次:
    【はじめに】
    【天使Bとは何者なのか】
    【堕天】
    【そもそも"アレ"は本当に神なのか】
    【ホワイト(天使A)とは何者なのか】
    【おまけ エピソード0以外の描写について】


    【はじめに】
    最近、ブラックチャンネルという月刊コロコロコミック連載の漫画にどハマりして単行本最新5巻までまとめて電子購入しました。
    もともと月刊コロコロ/コロコロアニキの漫画はよく読んでいたのですが(特にデデププ、コロッケ!etc)、アニキの系譜であるwebサイト『週刊コロコロコミック』において次々と新しい漫画の連載が始まり色々読みあさっていたところに、ブラックチャンネルもweb掲載がスタートし、試しに読んでみたらこのザマです。
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