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    進明 歩

    ジュンひよ/凪茨
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    進明 歩

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    温泉旅館でオフを楽しむジュンと日和。
    R15くらいです。

    すごい短い、なんてことないお話。
    ポイピク、気楽にSSが投稿できますね。

    絵文字をくださった方、ありがとうございました!

    #あんさん腐るスターズ!
    ansanRottenStars!
    #ジュンひよ
    juneSun

    花びらを数えて「いち、に、さん、し……ご、ここもだね、ろく……」
     十を数えたところで、日和は鏡の前でため息をついた。
    「ふぁ〜〜、おはようございます。おひいさん何を数えてるんすかぁ? んーー」
     日和は眉を吊り上げて、寝ぼけまなこで伸びをするジュンを振り返る。浴衣の前をはだけてジュンに見せた。
    「キスマーク! キスマークの数だね!」
    「ああ、、」
     ははっと笑い、ジュンも布団から出て日和の近くに擦り寄る。
    「いくら好きに付けていいよって言ったからって、酷いね! これじゃ折角の温泉に入れないよね!」
    「じゅういち、」
    「何?」
     ジュンは人差し指で日和の肩甲骨の辺りを押した。
    「じゅうに、じゅうさん……」
     次いで腰、腿をつつく。日和がぴくりと身体を震わす。
    「じゅーし」
    「ひゃっ」
     尾骶骨の上をするりと撫でた。
    「おひいさんから見えないところにも、まだまだありますよぉ」
     へへっと悪びれもせずに笑う。
    「オレは一人で温泉行ってきますかね〜!」
    「ジュンくんずるいね!」
     日和はジュンの浴衣を引っ張った。
    「……なーんてね! そんなこともあろうかと、ジュンくんが寝ているうちにぼくも付けちゃったね! キスマーク♪」
    「えっ!」
     ジュンは自分の浴衣の袷を開いて確認する。
    「あー!!」
     臍の上辺りに可愛いらしい花びらが二、三個付いていた。
    「でもこのくらいなら、手で隠しちゃえば入れますよ」
    「えー! 待つね! もっと付けるから!」
     ジュンを押し倒すと、鎖骨に胸元にとチュウチュウ吸い付きながら浴衣をはだけていく。
    「きゃーー! おひいさんに襲われる〜!」
     形だけの抵抗をみせてジュンは嬉しそうに笑う。
    「ちゅ、ねぇジュンくん、チュッ、温泉行きたい?」
     キスの攻撃を止めると日和は首を傾けてジュンを見た。
    「……一人で行くわけねぇでしょ。それに温泉はまた行けますからね。今はおひいさんとイチャイチャしてたいです」
    「ふふっ、そう言って昨日は観光もしなかったし。イチャイチャのほうがいつでもできるね?」
    「いいんですよぉ、イチャイチャはなんぼしても飽きませんから……っと!」
    「わ!」
     日和を引き倒して抱きしめた。
    「……でも昨夜沢山シたから、ぼく今はできないね……」
    「いいんすよ。キスして、抱きしめ合って。立派なイチャイチャでしょ?」
    「……うん、最高のね!」
    「あとで美味いもんくらい食いましょうね」
     
     ……チュッとジュンが日和の腕の内側に吸い付く。
    「じゅうご……」
    「こら、また付けたね!」
     ……チュッ、日和はジュンの鎖骨の下に吸い付く。

     くすくす笑いながら、ひとつ、ふたつとまたお互いに花びらを増やした。
     
     
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