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    進明 歩

    ジュンひよ/凪茨
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    進明 歩

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    放置していたSSの供養です。今後内容を修正したり、画像にして別サイトに投稿するかもしれません。他にもこんなのがいくつかあるんですが、画像にするのが苦手でして…。
    過去作を読んでくださったり、スタンプをありがとうございました!
    2024/12/6

    #ジュンひよ
    juneSun
    #あんさん腐るスターズ
    ansanRottenStars

    さみしさをはんぶんこ「はぁ、はぁ、はぁっ……」
     ジュンは一曲終えたところでタオルを取り汗を拭った。すでにタオルは多分に汗を含んでいる。ペットボトルを開けミネラルウォーターを煽った。
    「……まだ帰らねぇんすか?」
     レッスンルームの大きな鏡には、険しい顔をした汗だくのジュン。それから腕を組んで壁に凭れた、涼しげな日和が映っている。
    「きみが帰らないんだもの」
    「先に帰っててくださいよ。すみませんけどメシは適当に――」
    「もうきみも止めるべきだね」
    「……ほっといてください」
    「そんな状態でレッスンしたところで怪我をしかねないね。だから――」
    「放っておいてくださいよぉ……!!」
     ジュンの怒鳴り声に日和はピクリと片眉を震わせた。壁から背を離し、ゆっくりとジュンへ近づいてくる。これは完全に八つ当たりだ。どんな反撃が返ってくるのかとジュンは身構えた。
    「すみま……」
     言い終わる前に日和の腕にふわりと包まれた。少し前まで一緒にレッスンをしていた彼からも汗の匂いがする。それに混じって、普段使っているボディクリームの匂いがいつもより甘く香った。
    「ううん……いいんだね」
     柔らかい声がジュンを慈しむように包み込んだ。強ばっていた肩から力が抜けていくのと同時に、感情もほろほろと崩れていく。
    「……オレ、昨日のライブ、失敗しちまって」
    「うん……」
    「ファンのみんなにちゃんといいパフォーマンス観せたくてっ! ……あんなに、あんなにレッスンしたのにっ……!!」
    「うん……」
     日和はジュンを抱きしめる腕に力を込めた。
    「ぼくたちはファンのみんなに完璧なパフォーマンスを観せなくてはならないね。一生懸命練習したか、そうでなかったかなんてファンには関係ない」
    「はい……分かってます……!」
    「でもぼくは見てた。ジュンくんのソロダンスが一番歓声が大きかったのも、ジュンくんのソロ曲を聴いてファンの子たちが涙を流していたのも、ぼくはちゃんと見ていたね」
    「……っっ!」
     ジュンは日和の腕の中でむずがるように首を振った。

    「きみがまだレッスンするならぼくもやる」
    「おひいさんは……帰ってて」
    「ぼくたちは一心同体だよね。きみの嬉しさも楽しさも共有したいと思うね。だから辛いことだって半分こだね」
    「…………ぅッ」
     堪えきれず、食いしばった歯の隙間から嗚咽が漏れてしまう。
    「だからねジュンくん。きみが昨日からぼくを見てくれない寂しさも半分、引き受けてくれる?」
     ジュンはハッとしたように顔を上げて日和の顔を見た。ジュンの悔しさを丸ごと受け止めてくれる微笑みは、優しく寂しげだった。
    「すみませんっ……!」
    「……帰ろう、ね? 帰って美味しい物食べてゆっくり眠ろうね」
     ジュンは小さく何度も頷き、滲んでいた涙を手の甲で拭った。
    「……うす。メシ作るんで、料理するのも半分手伝ってくれます?」
    「え〜!? それはジュンくんのお仕事だよね?」
    「おーーい」
    「でもその代わり……」
     日和は意味深に目を細め、ジュンの耳元に唇を寄せる。艶をたっぷりと含んだ声で囁いた。
     
    「ぼくのベッドは半分貸してあげるね」

    「はぁ!? 何言って!? ……それって、えっとそういう意味です!?」
    「ふふっ……、どうだろうね? さぁジュンくん、ニヤけたお顔を整えたら、そこのぼくの荷物持って帰ろうね!」
     そう言うと日和はさっさとレッスンルームを出ていってしまった。鏡を見れば赤い顔で涙を滲ませた、なんとも情けない自分が映っている。けれど先程までの暗い表情は消え去っていた。
    「ははっ、ほんと……おひいさんには敵わねぇな……」
     頬を両手でピシャリと挟む。まずは食事をして休養。それからのことは一晩寝てから考えよう。
    「……でもこんなところじゃ終われませんよぉ!」
     焦ることはないんだ。ジュンには楽しいことも辛いことも分け合える、かけがえのないパートナーがいるのだから。
     
     ――それから……、ほんの一瞬よぎった邪な期待をブルブルと頭を振って振り払う。ジュンは自分と日和の荷物を纏めて持つと日和を追いかけた。
    「ったくもぉ〜。荷物も半分持ってくださいよぉ〜!」
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    DOODLE他的狂笑尖锐刺耳,七种茨不怒反笑,他牵起唇角,笑容像是在热情四溢地介绍一个项目,“在临死之前,请允许鄙人提一个问题,诸位知道,body这个单词,除了‘身体’的意思以外,其实还有‘尸体’的意思吗?”

    头目被他问得不明所以,但下一秒七种茨的双手均弹射出五节细长的枪杆,他背着光,就像是野猫危险的爪刃。

    这次换他疯狂的笑声响彻整个停车场,“摇滚身体吧!Everybody!”
    【纯日和&凪茨】赛博朋克2077——衰败乐园006利刃巴氏的义体很贵,属于是义体界的爱马仕。

    涟纯从十三岁起就知道了这个常识,但他从没奢想过自己也能装上巴氏的义体。

    所以在七种茨对他说“您的体能已经达标,可以安装新的义体”时,涟纯的大脑是一片空白的。

    宽敞的样品室里,亮得要死的白光不要钱似的地打在琳琅满目的义体上,颜色各异的精美机械脊椎被固定在透明箱中,有巴氏义体的负责人为他做着专门的讲解,“涟先生,我们检查了您现在所配备的所有义体,其中脊椎的部分最为薄弱,我们建议您更换一条。这几款都是巴家的最新款,日和少爷说了,您可以随意挑选。当然,无论是义体还是手术的费用都是免费的。”

    涟纯像是每一个被天上掉下的馅饼砸中的人一样,睁大眼有些不知所措。负责人热切地询问着他想要哪款型号,他却突然回忆起身上这根脊椎的来历。
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    Elocy

    DOODLE此刻的涟纯戴上了人造面具,一比一复刻了巴日和的脸。当然,不经巴日和本人允许,没有人能够取到这个模。涟纯还换上了假发,虽然不及巴日和使用的天价头发丝,但是不细看也还凑合,露出皮肤的部分则都是被美白过。

    总的来说,应付晚宴这种不会凑得太近的场合已经足够了。

    他尴尬不安地缩在角落里装鹌鹑,尽量学着巴日和平时的站姿,呆在窗边举着一杯半永久香槟。
    【纯日和&凪茨】赛博朋克2077——衰败乐园007若是寄希于你七种茨没有亲眼目睹他们死去的惨状,而是双手抱臂,在电梯门前骄矜地点着脚尖。他胸有成竹地笑着,活像一只得意洋洋的坏猫。

    “……茨。”

    坏猫被这个声音吓了一激灵,他回头看向来人,不正是有些茫然的乱凪砂。

    “阁下!?”七种茨惊讶出声,又想起刚刚一系列的事件,抱着一丝侥幸,他开口询问,“……您是从哪里开始看的?”

    乱凪砂摸了摸下巴,双眼望向遥远的地方,思考了一会儿,“从Everybody那里?”

    七种茨装逼被发现,大崩溃。


    “哈哈哈哈!Everybody!毒蛇也有可爱的一面呢!”
    夜晚的庆功晚会,四个人准备了一场户外烧烤,彼时的巴日和正坐在一块石头上,吃着涟纯为他烤好的棉花糖笑道。
    乱凪砂颇为得意地闭上眼睛,像是自己的宝藏终于被看到光芒了一样,他低着头笑了几声,“……我也这么认为,那个时候的茨笑得很开心,真的很可爱。”
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