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    AttaKaito217

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    AttaKaito217

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    海岸に打ち上げられていたクラゲ類を司が拾って育てるお話。類司です
    最初から最後までノリと雰囲気なので深くは考えてはいけない。なんでも許せる人向け。

    #類司
    RuiKasa

    類を見つけた当時の司は10歳。
    朝起きてから寝るまでの殆どの時間を一緒に過ごす2人。司はクラゲ類を弟のように可愛がり、大切に育てていく。


    類と出会ってから6年後、高校生になった司
    以前よりも帰りは遅くなり、司と過ごす時間は少なくなったが、類にとってそれは苦ではなかった。司は帰宅した後は離れていた時間を埋めるように類を構い倒してくれたから。
    何より司が友人や学校での出来事を話してくれる時間が好きだった。楽しそうに話す司を見ていて類は幸せな気持ちだった。


    「類!見てくれ!」
    慌ただしく帰宅した司の手には可愛らしい封筒が握られていた。
    「オレのファンからの手紙だ!」
    ファンレターというものらしい。それがどういう物なのか類は知らないが、手紙を見つめながら「オレも遂にファンから手紙を貰える日が来たぞ!」と嬉しそうに話す司を見て類も嬉しかった。


    しかし、その日を境に司が類に構う時間は減り、それとは逆にスマホを構う時間が増えた。あのファンレターの子とやり取りをしているらしい。
    たまに電話も鳴る。この前は司と楽しくお喋りをして盛り上がっていたところを泣く泣く中断する羽目になった。
    今週末はその人間と遊びに行くらしい。その日は一緒に映画を観ようと誘おうと思ってたのに。
    貴重な司との時間を他人に邪魔されている。
    類は焦った。もしもこのまま一緒に過ごす機会が減り続け、いつか完全に無くなってしまったら。

    類は司が自分から離れていくことを恐れた。
    ずっと一緒だったのに。ずっと一緒にいたいから海には戻らずに司のいる陸地で何年も暮らしてきた。今までは類一筋だったはずなのに、最近では会って間もないあの人間を司は優先するようになった。
    早くしなければ司はあの人間に奪われてしまう。どうすればまた司が自分を見てくれるようになるのだろう。類は必死に考え続けた。



    類がいなくなった。
    司が学校から帰宅した時には既に水槽の中に類はいなかった。心当たりのある場所は全て探したが類は見つからなかった。
    ファンレターをくれたあの子との予定は中止になった。自分を心配するメッセージが来ていたが返す気力はなかった。

    最近類に構ってあげられる時間は殆どなかった。ただでさえ日中は学校で一緒いる時間は少ないのに家にいる間もずっと独りにさせていたから怒って出て行ってしまったのかもしれない。類に会いたい。もし叶うなら寂しい思いをさせてごめん、と謝りたかった。


    夜、ふと目が覚めた。
    カチカチと時計の針の音が鮮明に聞こえる。時刻は深夜2時。もう一度眠りにつこうと目を閉じた瞬間、玄関ドアからトントンとノックする音が聞こえた。
    「誰だ…こんな夜に…」
    両親は気がついておらず未だ眠ったまま。しばらくすれば諦めるだろうと放っていたが音は一向に止まない。とりあえず両親を起こしに行こうとするが、玄関の向こうから誰かの声が聞こえて思わず足を止める。何て言っているか聞き取ろうと耳を澄ますと今度はハッキリ聞こえた。

    「つかさくん」
    ハッとする。間違いない。類の声だ。司は弾かれたように玄関ドアを開けた。
    「る、…」
    しかし、そこに立っていたのはあの小さくて可愛らしいクラゲ類の姿はおらず、長身の知らない男がそこにいた。開いた口が塞がらない。
    ただ司を呼んだその声は紛れもない類の声だったわけで。半信半疑で「…類なのか?」と問うと、男はこくんと頷いた。
    「むかえにきた」
    と、突然類が司に詰め寄る。その勢いに司は尻もちをついた。逆光でその表情はよく見えず、それが司の恐怖心を煽った。
    帰ってきてくれたのか?その姿はどうしたんだ?今までどこに行ってたんだ?迎えに来たって何のことだ?
    聞きたいことは山のようにあるのに声が出ない。類が何を考えているのか読めない。
    「いこう」
    類の腰でユラユラ揺れていた触手が司の頬に触れた瞬間、司は意識を手放した。
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    PROGRESS※18歳未満閲覧厳禁※

    2024/5/26開催のCOMIC CITY 大阪 126 キミセカにて発行予定の小粒まめさんとのR18大人のおもちゃ合同誌

    naの作品は26P
    タイトルは未定です!!!

    サンプル6P+R18シーン4P

    冒頭導入部とエッチシーン抜粋です🫡❣️

    あらすじ▼
    類のガレージにてショーの打合せをしていた2人。
    打合せ後休憩しようとしたところに、自身で発明した🌟の中を再現したというお○ほを見つけてしまった🌟。
    自分がいるのに玩具などを使おうとしていた🎈にふつふつと嫉妬した🌟は検証と称して………

    毎度の事ながら本編8割えろいことしてます。
    サンプル内含め🎈🌟共に汚喘ぎや🎈が🌟にお○ほで攻められるといった表現なども含まれますので、いつもより🌟優位🎈よわよわ要素が強めになっております。
    苦手な方はご注意を。

    本編中は淫語もたくさんなので相変わらず何でも許せる方向けです。

    正式なお知らせ・お取り置きについてはまた開催日近づきましたら行います。

    pass
    18↑?
    yes/no

    余談
    今回体調不良もあり進捗が鈍かったのですが、無事にえちかわ🎈🌟を今回も仕上げました!!!
    色んな🌟の表情がかけてとても楽しかったです。

    大天才小粒まめさんとの合同誌、すごく恐れ多いのですがよろしくお願い致します!
    11

    recommended works

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    DONEritk版深夜の60分一発勝負
    第二十一回 お題:「君じゃなきゃ/お前じゃなきゃ」「スポットライト」
    類視点 両想い
    「…他のステージに出てほしい…ですか?」
    「はい」


    それは、ある日の練習終わり。
    えむくんを迎えにきたきぐるみさんから言われたその話に、僕も3人も皆驚いた。





    「ステージを移動して欲しい、という訳ではないのです。
    ○○ステージで一日限定のショーが開かれるのですが、キャストが練習外で怪我をされて降板されてしまいまして。その代役を探していたんだそうです」

    「それで、白羽の矢が刺さったのが僕…だと?」
    「ええ、そういうことです」


    「よ、よかったー…!移動じゃないんだー…!」
    「ああ!俺も正直ドキドキしてしまった…」




    話を聞いて、安堵する3人を見ながら、僕も内心ホッとした。
    僕は、今のステージから移動する気なんて更々ないのだから。

    でも、きぐるみさんの説明には、少し疑問が生じた。



    「…でも、それは何故僕なんです?
    それこそ、主役となり得る司くんや寧々が行ったほうが、経験が積めていいと思うのですが」

    僕のその言葉に、きぐるみさんは言いづらそうに告げた。





    「…先方が探している人材が。男性で細身。且つ…………身長が、180cm以上ある方が好ましいそうで。 3000

    sannomekun

    DONE類司/🎈🌟

    『元気にしていますか』

    誕生日になるとバースデーカードにその言葉が届く。

    差出人の名前は「神代類」
    『元気にしていますか』

    誕生日になるとバースデーカードにその言葉が届く。

    差出人の名前は「神代類」

    見慣れた文字でその癖も分かっている。ただ、会っていない。カードを贈ってくる相手は、きっと一方的に。

    ーー歯がゆさは、いつもそこに起因する

    零時を回ると同時に司の携帯に通知が届いた。見れば同じ大学の同級生から祝うメッセージで、今日になった瞬間を狙って送ってくれたらしい。祝いのメッセージに続いて、スタンプが送られてくる。

    普段、友人が絶対に使わないようなそのスタンプは、きっと司に合わせてきたに違いない。心遣いに、小さく笑う。

    窓から見える風景には、まだ慣れない。

    去年ここに引っ越してきて以来、いい加減慣れてもいいと思うのだがこの場所に住んでまだ一年半ほどだ。

    湿った空気は、生暖かった。

    カーテンを閉めて電気を消す。瞼を閉じても、左目は、ちかちかと光を追っていた。

    司に初めてバースデーカードが贈られるようになったのは、今から四年前のことだ。

    とても綺麗な字で「元気にしていますか」とだけ書かれていた。 あれから四年。バースデーカードは毎年司のもとに届けられている。
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