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    kukukuroroooo

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    #リンゼル

    湯治リンゼル あらすじゼルダは重い生理痛に悩んでいた。
    初潮も遅く医局では心配されていた。このまま力訪わなければ、せめてお子を生んでいただかなければならない。
    体を温めることが大切であると侍女長が説いても、神官は聞く耳を持たない。かえってそれが原因ではないかと疑い始めた。
    女宮の血の巡りが悪いことが女神の力を滞らせているのではないかと神官は王に進言する。
    血の巡りがよくなるまで湯治していただくのがよいのではないか。神官の進言に王は修行を中断させよというかと言ったが、最終的にはその申し出を了承した。

    ゼルダは少人数を率いて湯治へと向かうことになった。
    ゴロンシティの外れにある温泉で小屋などはないため、大きなキャラバンを組み、長居できるようにテントや簡易的な浴場などが整備された。
    ゼルダはその仰々しさに申し訳無さしか感じなかった。
    ただ正直、冷たい泉での修行が中断されて焦りもあるが、温かな湯に浸かれることは楽しみだった。

    最初は侍女も一緒に世話をしていたが、効果が得られず、一人での湯浴みが良いのではないかと、神官が言い出したこともあって、ゼルダは一人で湯治することになった。
    護衛は必要であり、同じ女神の力を与えられた勇者であれば、神聖さを保てようとリンクがゼルダの世話係として任命された。
    リンクは拒否した。
    当然だ。いままでも泉の修行に同行していたが、湯は身を清めるためではなく、温まる場所だ。姫の裸を見てしまう可能性がある以上、騎士としての範疇を超える。
    ゼルダもまたそれを渋った。わかっていたことなのに、なぜか胃が重い。神官が一人、私が同行しましょうと言い出した。位の高い一番発言力のある中年の神官は妻を持ちながら、若い女性に手を出していると噂の男だった。見目が良く、権力のある神官の噂は王の耳には届かない。腐敗し始めていることなど、王も気づいていた。けれど、娘が力訪わぬことで、王としての立場は強固なものではなかった。
    武官として名を馳せた男ではあるが、神聖な宗教の前では小さな存在となった。厄災が来ると占った者を誰もが信じるように、神官の言葉は絶対に近かった。
    せめてゼルダの母が生きていれば、そんなことにはならなかったはずだろう。
    リンクは青ざめた。
    薄く敬虔な微笑みを絶やさない男がどれほど卑しいか知っている。何度も姫の手を取っては撫でる様を、殴り倒してやろうかと思ったか知れない。そんな男が姫の傍につく。しかも湯浴みの無防備な体を見て、マッサージまでするというのか。
    リンクはゼルダの世話役を受けることとした。
    自分であってもゼルダは嫌だろうが、我慢できそうになかった。
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