オベロン製プランパーリップ学パロ
付き合ってるオベぐだ♀
いちゃいちゃしてるだけ。
どう考えてもおかしいと思う。
伏せられた目蓋を縁取る長い睫毛に、艶々の唇。
それなりの格好をして街中に立っていたら、モデルの女性と勘違いされそうだが…
オベロンはれっきとした男だし、何なら藤丸リツカの彼氏だ。
「ヒアルロン酸とか使ってる…?」
「……は?」
昼休みの屋上。
二人はいつもここでお昼を食べているのだが、お弁当に箸を進めるオベロンをじっと見つめながらリツカはぼそりと溢した。
「…プランパーリップとかは流石に使ってないだろうし…」
「何?唇…?」
「うん…。羨ましいなって」
長い睫毛に艶やかな唇、サラサラのプラチナブロンドの髪は風になびき…童話の世界の住人に見間違う。
2485