あの時助けていただいた鶴です 本当に意味なんてなかった。ただ頼まれたし、変わってあげようみたいなそんなかんじの軽い気持ちで行った撮影会でまさかあんなことになるなんて、思っていなかったのだ
撮影会は至ってシンプルで雑誌にのせるためだと聞かされていた、のだが
「あの、撮影会って聞いたんですけど」
「ええ、そうですよ?」
メイク担当のスタッフさんは笑顔で話しかけられながら、ロングヘアーのウィッグを被せてきた。それも色は金髪で、まるで誰かを思い出させるような匂わせるように青色のグラデーションになっている。そして、衣装も首もとに青色のリボンがついたしろいろのブラウスに足のくるぶしぐらいまであるサスペンダー付きのロングスカート。リボンと合わせてなのかスカートもまるで青空みたいに綺麗な青色であった。シンプルで可愛らしい格好だと思う、着ている人が男性でなければ、いいんじゃないかと言えるぐらいには女性向けの服であった。
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