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    hamati763

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    hamati763

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    診療所時代の幽霊視点のK富(できてる)。

    深く考えたらだめです。

    #K富

    生きてる人間が1番怖い俺は研修を終えたばかりの新入りの幽霊だ。
    前任者の寿命が短いというのでこの診療所に派遣されてきたが前任者が姿を現さないので引継ぎもなしにとりあえず仕事に取り掛かることにした。
    ターゲットはホラー耐性がなさそうな童顔の男である。洗面所に男がやってきたところで鏡の向こうから乗り上げるように姿を見せると男は「ぎゃーーー!」と悲鳴をあげて逃げていった。

    初めてにしては上出来じゃないか?とニヤニヤしながら姿を透明にしてその後の反応を見るために童顔の男が走っていった方向へ行き、話し声が聞こえてくる部屋の扉から中を覗く。
    すると先ほどの童顔の男が「怖かった…!」と大男に抱きついていて大男も「よしよし、怖かったな」と抱きしめ返して頭を撫でているのが見えた。
    童顔の男は「Kぇ…」と瞳をうるうるさせながら大男を見つめているしKと呼ばれた大男も「富永…」と熱い視線を注いでいる。なんだか今にもキスしそうな甘い雰囲気におかしいな…全然怖がってないじゃないか。何なんだこいつら…?と不思議がっていると後ろから「あいつを脅かしても無駄だぞ」と誰かに声をかけられた。驚いてバッ!と勢いよく振り返ると同類がいた。前任者だ。

    どういう意味かと聞くとあいつはビビリなんだがいい性格をしていて自分たちをダシにイチャつくのだと教えてくれた。何回か脅かしたそうだがそのたびにあの大男のところに行って泣きつくらしい。そして慰めてもらって最終的にイチャつくと。何それ怖い。あの童顔男ただのビビリかと思いきやとんだ狸じゃないか。

    「だからビビらせてもすぐメンタルが回復するからいつまでも生気を奪える状態にならず、ワシらが消耗する一方なんだ。生気が奪えないだけでなく奴らの陽の気で体もボロボロになってしまったわ。お前もこんな風になりたくなければ早く逃げ……来るぞ!構えろ!」

    今度は一体何だと思いながら振り返るとキスしている二人が見えた。そしてお互いの唇がゆっくりと名残惜しげに離れる。
    「もう怖くなくなったか?」
    「まだ怖いんでもっとしてください……♡」
    「喜んで」
    という甘ったるい会話が聞こえたかと思うと二人からパァーーー!とものすごい量の陽の気が放たれてこっちに向かってきた。

    やばい、死ぬ…!と死を覚悟すると前任者が俺を突き飛ばして代わりにまともに陽の気をくらった。
    「ぐわあああああ!」
    「先輩!大丈夫ですか!?」
    「滅べ……バカップル……(ガクッ)」
    「先輩?先輩ーーー!!」
     
    ずっとここにいたら俺も先輩の二の舞になるかもしれない。恐怖のあまり「こ、こんな恐ろしいところにいられるか!俺は帰るぞ!」とどこかで聞いたことのある台詞を口にしながら急いで逃げ出した。そして会社に戻ってあの診療所は危険だと報告した。
    かくしてあの診療所に幽霊が派遣されることはなくなったのである。めでたしめでたし。

    富「最近幽霊出なくなりましたね。(幽霊を口実にKとイチャつけなくなったのは残念だけど)良かったです!」
    人「良かったな」

    おしまい

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    sadachbia7789

    MOURNING岐路で自然消滅かなと思っている富と遠距離になったと思っている人が無駄なきで再会して収まるところに収まる話、にしたかったけど書きたいところだけ書いて満足してしまったやつ。書き始めからこんなんかーい、と思いつつ通常営業。
    富も同じ場面にいるのですが、全然存在感が無い……
    多分「お前は医者になって婿を迎えて跡継ぎを産むんだ」って当たり前のようにレールを強いた父親を外部からぶちのめして欲しくて書いたなコレ
    進パパを説得(やや力業)する人先生父である進太郎がわざとらしいタメ息を大袈裟に吐く。
    「K先生からも言ってやってください。出会いなんぞ無いんじゃからとっとと見合いして身を固めろと」
    「………………………は?」

    岐路で自然消滅かなと思っている富と遠距離になったと思っている人が無駄なきで再会して収まるところに収まる話


    「私はこの先、富永研恵以外の女性を愛することはありません。………お嬢さんを私以外と結婚させると仰るのなら、Kの系譜が一つ消えますね」
    明らかな脅しに進太郎の方が息を飲んだ。神のごとき技術を持つ『スーパードクターK』の伝説は進太郎世代の方がよく知っている。まさかそれが現実にいようとは思わなかったが。ましてや神代は当代のKである。その血筋を絶やすのも絶やさないのも富永に血を繋ぐことを強要してきた進太郎の言葉一つという脅しがのし掛かる。
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