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    iria

    @antares_1031_

    小説と後書き置き場です

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    iria

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    【あとがき】「喝采」「隣」についての補足
    個人的メモです

    なんとか書けてホッとしている、というより心臓がバクバクしています。
    まだ公開前にこれを書いているので、ほんとうに公開するのか…?と半信半疑あっちこっちしています。

    今回は「赦し」もテーマにしていました。

    簓と盧笙は「赦し、赦される関係」だな、美しいな、と想っています。
    過去にお互い様々なすれ違いがあり、傷つけあってしまって、しかしそれをお互いに赦し、赦される。

    何万人もの人に一方的に消費されるのは、芸事をお仕事にしている人共通のことだと思うのですが、簓さんのそういう部分を絶対に書いて見たかったのです。お笑い芸人に限らず、音楽家もアイドルも俳優も声優もすべからく。人前に立つという仕事をしている人には少なからずおこっていることで。それは対二次元であっても。
    自分は消費する側の人間で、身勝手な妄想や解釈は時として消費し、傷つけ、摩耗させてしまう。それを常に気をつけていたいです。自戒。

    もっと小田さくらさんみたいに達観している気もするんですが。(というかしていてほしい)(小田さくらさんは等身大の自分と観客から見る自分とに大きな差があると認識した上で「私自身、「小田さくら」に期待しています」と言えるくらい自分を俯瞰で見れていて、評価し、淡々と努力していくゾッとするほどパーフェクトアイドルです)

    それでも過密スケジュールと睡眠不足はどんな人でも壊れます。人であるかぎり。
    今回書くにあたってとある芸人さんの実際のお話を参考にしました。失踪したときの記憶が全くないそうです。気がついたら仕事を休んでた。

    白膠木さんもそのスケジュールと荷重な期待と、そしておそらくきっかけになる一言があったのだと思います。そしてそのまま限界を迎えてしまい、過去のトラウマも一緒に引きずってきてしまった。
    窓や鏡にガムテープが貼ってあったのは「視線」が嫌だから。見られたくない、見たくない。本当は電子レンジやリビングの窓にも貼ろうと想ってたのですが、レンジは腰の高さだし、リビングはカーテンすらついてなくね??ってかでかすぎん????物理的に無理では????となったので寝室のみになりました。
    クローゼットで下着姿だったのは、帰宅し部屋着に着替えようとしたけれど、脱いだところで力尽きてしまったらかです。お粥を吐いてしまったのは、順番が違ったから。ろくに眠れていないので、睡眠がとれて、その次に食事、その次に性欲です。(人間の本能はこの三つだと言われていますが、私はそれを支持しません。しかし偶然にもこの3つが順序よく出てくる運びとなりました)

    無力感、乾くような焦燥感や絶望、諦めなどは盧笙目線だったので書けませんでした。無念です。

    簓さんは人に決して弱みを見せないし、頼りもしない。自分のことは自分でなんとかするしかないって人だと思うので、こういう弱った姿を見せ、おとなしく世話になるのは盧笙だけで、盧笙にのみ赦された行為だと思います。そこにBIG激萌感情があります。

    作中で盧笙が弱気なるところ、結構自分の中でも解釈違いなのですが、彼は魚座の男なので。アリということにしました。魚座の優しさは共感力。共感力が高すぎて、自分の痛みのように感じるし周りの環境にものすごく影響を受けやすいです。
    なので、付き合ってもないのに迫られて抱いてしまいます。流されるよー魚座は。(魚座のひといたらごめんなさい。私も魚座です)(流されたら困ることもあるから気をつけて生きましょうね)
    それでも自分をつねってなんとか気を持たせるところがめっちゃ躑躅森って感じです。

    後半のえろはえろくなくて申し訳ない気持ちでいっぱいです。
    でもどうしてもこの話は肉体関係をかく必要があると思ったのです。苦しすぎて何度も何度も諦めようとしました。
    でも赦し、赦される二人なので、どうしても、どうしても、、と言いながら、マジで唸り、喚き、七転八倒しながら書きました。もうえろは書きたくない。

    過去のトラウマごとどついたったらええやん!と、簓さんは結成時に盧笙にそういいましたが、じゃあ簓さんは?とおもって…。
    抱いてほしいというのは、簓さんなりの贖罪の気持ちでした。ひどくされて、罰してほしいと。本人が言った赦されないほどの酷いことというのは、盧笙の才能を摘んでしまったこと。
    自分のせいであがり症になり、芸人を諦めることになってしまった。だけでなく、教師としても才があるのに、あがり症でそれも枷をかけることになってしまっている。その罪悪感が増幅されてしまい、このような形になりましたが、盧笙はそれを優しさで受け止め、赦します。
    盧笙は盧笙で作中のような後悔があり、簓が盧笙に弱みを見せて頼ることで赦します。
    行為中、スキンをつけていませんが、それも申し訳なく。本来ならつけます。でも今回の二人は特別な状況下なので。付き合ってもないのにスキンしないのはほんとどうかと思いますし、そこらへんしっかりしている二人ではあると思うのです。ごめんなさい。

    作中で簓が泣いているのをみて、抱く決意をしたわけですが(同情とか慰みの感情が最も近い気がします)(ですが憐れんではいないです)一度も泣いているところを見たことがないと言っていましたが、ステでは泣いてます。なのでこの二人は原作ドラパ軸の二人です。

    学校は意外と休めると思いますし、芸人も同じく。なので二人だけの時間をとってもらいました。ここまで追い詰められないと、簓さんは本当の気持ちを吐き出せないと思ったからです。そして毎回こんな話ばかりを書きます。簓さんに素直になってほしいがために酷い目にあわせるというわけです。非道です。

    あと今回はEPの曲とドラパもでかくて。
    あれだけハッピーエンドというか、あの二人が舞台で喝采を浴びている姿を見せつけられて、「もう何してもええな」と思いました。安心。
    喝采と隣というお題を見た時、なんて素敵なんだ!!!!と大興奮しましたが、その次の瞬間にはこの話が思いついていたので、脳のシナプスが焼き切れているのかもしれません。ひどい。

    また隣に並び立てるようになった二人。その形の一つとして、あのドラパがあるのなら、そこで叶わなかった形を書きたいとおもったのでした。それこそが二次創作。ファンタジーです。救いと赦しのお話でした。

    BGMは
    前半の構想段階としては

    ・さらしもの
    ・化物
    ・Ain’t Nobody Know
    星野源楽曲3曲と、
    ・喝采 / 坂本冬美Ver でした。

    しかし書きはじめると、赦しの方向を強めたくなったので、

    ・Fauré: Requiem, Op. 48: III. Sanctus / ガブリエル・フォーレ
    ・交響曲第五番 / グスタフ・マーラー

    をずっと流しながら書きました。
    あと、この作のイメージとしては

    ・月光夜 / ALI Project

    だな、と思っています。
    「少しだけ今だけ、生きるのをやめよう」
    辛い時に聞く曲です。

    全ての曲に助けられながら書きました。


    今回の話、かなりアレだなーっておもってて。
    とにかく書くこと、公開すること、全部を悩んでいて。
    ドキドキバクバクと心臓が暴れまわっていますが。
    もったいないので公開します。
    でも後半部分はあまりにもな出来なので、下げたい。

    自分の好きな方向性で話が書けたので、辛かったけどよかったです。
    安心してます。またなにか思い出したら捕捉を書くかもしれない。


    以上、終わりです。
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    Replies from the creator

    iria

    DONEお題「願いごと」「銀河」をお借りした小説です。
    しくじった。深夜の横浜、中華街。昼間の観光地らしい賑わいとは様変わりして、深夜はほぼ全ての店のシャッターが閉まり、しかし対照的にギラギラと大きな看板の灯りが照っている。
     簓は息も絶え絶え、追っ手から逃げている最中だった。片足を引きずりながら薄汚い路地裏へと転がり込むように身を隠した。暴れる心臓を押さえ込むようにぐっと息を潜め、周囲を伺う。どうやら人の気配はないようだ。その瞬間、急激にどっと疲労と痛みが体を襲った。
     張り詰めたものがプツンと切れたのと同時に、簓はズルズルとその場に座り込んだ。するとすぐにスラックスがじわじわと湿っていく。どうやら排水が地面に溜まっていたようだ。
     そんなことは気にする間もない。息をするたびに刺すように痛む肋骨はどうやら数本折れていそうだ。引きずっていた右足を見ると、足首がありえない太さに腫れ上がり、どす黒い紫色に鬱血している。かなり熱をもっているようだが、痛みに反するように感覚は鈍い。先ほどから何故かズキズキと痛む左手を見てみると、薬指の爪から血が出ていた。爪が半分剥がれかけている。額や瞼の切り傷からも出血し、他にも数える気にもなれないほどの擦り傷や、打撲の跡が全身にあった。青色のスーツに吸い込まれた血液は、濃紺のシミをつくっている。
    2207

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