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    iria

    @antares_1031_

    小説と後書き置き場です

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    iria

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    お題「あほ」「いじわる」の補足メモ

    あとがきBGMにOfficial髭男dismのPretenderをずっと聞いてました。

    万能イメソンはもちろん、ろささにも合う。

    サビの「その髪に触れただけで痛いや いや でも甘いな いやいや」を盧笙にやってもらいました。萌すぎ。

    両片思いです。
    簓ももちろん盧笙に片想いしているのですが、すれ違っているろささ、永遠に見ていたいよねとフォロワーさんと大盛り上がりしたところだったので、こんな感じに。

    当初はいじわる、あほ。をもっとストレートに表現するのも良いなーと思っていました。それこそ簓さんに拗ねてもらうかぁとか。考えたのですが…。
    そうすると自分の技量不足が際立つな、と思ったし、いい案が浮かばないし、他の人とネタ被りもしそう。などなど。本当はストレートに王道?でいきたかったんですが。(だって、いじわる、も あほ、も簓が言いそうじゃないですか)

    盧笙に視点をうつそう、と何となく考えはじめ、付き合ってる二人で話の筋を作っていたんです。簓が無防備に肌を晒すけど、明日仕事で早いし何もできずに生殺しになる盧笙…って話にしようと構成を練っていたのですが、先述したフォロワーさんとの盛り上がりにより今の形になりました。片想いにしたほうがより触れられないもどかしさが増すかな、と。
    あとはもう思いついたまま話をそのままシンプルに組み立てたらあっさりしすぎたので、昔のキスの場面と布団に潜り込む場面をプラスしました。


    盧笙が一生懸命「思い込みだ、そんな意味はない」と抑え込んでいる全て、簓さんなりの片想い故の行動なのです。が、もちろん簓さんはそんなこと言葉にはしません。キスも布団に潜り込んだのも覚えてるし素面です。
    というか、どちらかが寝ている時に思いを吐露する展開、私、好きなんだな…過去にもめっちゃ書いてる。同じシチュエーションを。恥。
    冬の寒い日にはみ出してまで盧笙の布団で寝たかった簓さん、個人的にめっちゃ萌です。なんか嫌な事があったのでしょう。甘えたいけど、どうすればいいのかわからない。でも珍しく抑えが効かない。折衷案で「ちょっとだけ横になろ」と背中合わせで丸まってみたらそのまま寝こけてしまった。的な。


    だから、最後の盧笙のセリフ「いい加減気づけや、あほ」は簓のセリフでもあります。簓も常に盧笙に振り回されるし、でも26歳なのでお互いにそれを顔や態度には出しません。盧笙と全く同じ心情だと思います。だから同じ事を常々思っています。「こんなわかりやすいのになんでやねん」と。
    でもそれは、お互い「気づいて欲しいけど、気づかれたくない」という恋愛特有の矛盾した感覚を双方向けているし、そこそこ大人なので。いい感じにすれ違ってんですね。
    だから本作のタイトルは「鈍感」です。

    生活の描写についてご感想いただき、ありがとうございます。
    私はどうやら炭酸の描写も好きなようで。いつも同じような場面を書いてしまうよ…。引き出しがないとも言う。あと絶対風呂と酒の場面がある。だって夜に盧笙の家にきたらその流れになりません???個人的にその描写がないとムズムズするというのもあるのかも。これも前になんか書いてたな…嫌だわ…

    今回は夕飯の献立と、手土産と、深夜のサイレンらへんを考え込んだかなぁ。
    26歳の独身男性って何食べるんだろう…自炊で…と考えたときに、量の調節がしやすく、野菜もタンパク質も炭水化物も一気に取れるし、洗い物も少なくて済むし、付属のソースで味付けの失敗がなく、麺の単価も安い。となると焼きそばが適任か?とか。本当は塩焼きそばにしたかったな。私は塩焼きそばの方が好きだから。

    手土産はみんなプリンを描写することが多いと思うのですが、ちょっと工夫をしたくて。食事系のものにしようと思って東京お取り寄せサイトなどを徘徊していたのですが、量が多いし、おしゃれすぎて盧笙がチョイスするラインナップから微妙にズレてる感じもしたし、何よりここにそんな時間かける???と我に返ったので、チーズケーキに。イメージとしてはバスク風チーズケーキ。

    深夜のサイレンは、街が栄えているところって夜騒がしいよなぁとか。なんか、個人的にそこに生活感をめっちゃ感じるんです。言語化は難しいのですが。だから添える感じで書き足してみました。


    久しぶりに文章を書いてみてただただ自分の力不足を痛感しました。
    語彙力や表現の狭さ。もう本当に嫌になります。本当はもうちょっと展開も練りたかった。心情じゃなくて行動で表現するべきだし。うーーん、です。
    反省反省精進精進。
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    iria

    DONEお題「願いごと」「銀河」をお借りした小説です。
    しくじった。深夜の横浜、中華街。昼間の観光地らしい賑わいとは様変わりして、深夜はほぼ全ての店のシャッターが閉まり、しかし対照的にギラギラと大きな看板の灯りが照っている。
     簓は息も絶え絶え、追っ手から逃げている最中だった。片足を引きずりながら薄汚い路地裏へと転がり込むように身を隠した。暴れる心臓を押さえ込むようにぐっと息を潜め、周囲を伺う。どうやら人の気配はないようだ。その瞬間、急激にどっと疲労と痛みが体を襲った。
     張り詰めたものがプツンと切れたのと同時に、簓はズルズルとその場に座り込んだ。するとすぐにスラックスがじわじわと湿っていく。どうやら排水が地面に溜まっていたようだ。
     そんなことは気にする間もない。息をするたびに刺すように痛む肋骨はどうやら数本折れていそうだ。引きずっていた右足を見ると、足首がありえない太さに腫れ上がり、どす黒い紫色に鬱血している。かなり熱をもっているようだが、痛みに反するように感覚は鈍い。先ほどから何故かズキズキと痛む左手を見てみると、薬指の爪から血が出ていた。爪が半分剥がれかけている。額や瞼の切り傷からも出血し、他にも数える気にもなれないほどの擦り傷や、打撲の跡が全身にあった。青色のスーツに吸い込まれた血液は、濃紺のシミをつくっている。
    2207

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