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    kanamisaniwa

    pixivメインに二次創作(刀剣乱舞、ツイステ、グラブル、FGO等)やってます。超雑食でオリキャラ大好き病を患う腐女子です。ポイピクにはかきかけだったりネタだけの文章を投げたいです。

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    kanamisaniwa

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    ディルガイ

    ガイアがカーンルイアに付いた理由「なぁ、空。みてくれ、この国を。すべての神の恵みを拒否し、」

    「この国そのものが罪。この国に生まれ落ちた時点で罪人だ。だが、俺は、俺達は生まれてしまった」


    「モンドはジンが、アンバーが、リサが…ディルックが守る。璃月は鍾離先生が、シャオが守る。スネージナヤは、タルタリヤと…他の気骨のあるファデュイがいればなんとかなるだろ。じゃあ、カーンルイアは?」

    「なぁ、俺の故郷は、誰が守ってくれるんだ?」

    「カーンルイアの民は、アビスの魔術師になれる奴は幸運なんだ。肉体の維持すら出来ないのに神憎しでただただ怨嗟の言葉を吐き出すだけの泥みたいな奴、獣に堕ちて言葉どころか自分すら忘れた奴、歪な肉体をかかえてただ踞って七神とテイワットの民への呪詛を唱える奴…彼らが俺と同じ国に生まれた同胞だ。こんな俺の国を、俺の同胞を、守ってくれる存在はいないのか?
    七神とテイワットの民への憎悪を捨て、
    自己憐憫から抜け出し、
    ただこの国を、同胞を守るために武器を取り、
    この国にとどめをさすためにやってきた英雄達の前に立ちはだかる騎士はいないのか?」

    「わかってる。そんな奴はいない。いるはずがない。
    ここはもうなにもかもがどん詰まり。何処にも行けない、何処にも戻れない。この国そのものが罪。国民はすべからく罪人。救いなんか何処にもない。
    でも、それでも、ただの一人もこの国を民を守る騎士がいないなんて…そんなの、あんまりにも俺達(カーンルイアの民)が哀れじゃないか」

    「……だから、ガイアがその騎士になるの?」
    「俺以外に誰もいないからな。しかたない」
    「しかたない、って」


    「愚劣の極み」

    「幼き人の子にとって、親こそが神。貴様は神を呪い憎み否定しながら、己を神として信仰し恭順し従属せよと我が子に強要した。恥を知れ」

    「"越権行為"が過ぎると警告しているんだ、"モラクス"」
    「?!」

    ぎょっとして鍾離が口を閉ざし、まじまじと斜め下を、無表情のまま歩を進めるウェンティを見つめた。

    「ガイアはモンドの民、ならば僕の民だ。そしてカーンルイアの流儀に従うなら所有権も生殺与奪権もこの僕にある…もっとも、僕は本来自由を愛する神だから、そんな権利欲しくもない。けど、郷に入りては郷に従え、だ。余所の神が僕の民の所有権と生殺与奪権を主張するなら、真っ向から異を唱える第一の権利は僕にある。そうだろう、モラクス」
    「……そうだな、出過ぎた真似をした。謝罪する」

    「我が名は風神バルバトス、モンドを守護する七神の一柱。我が民ガイアを害する事は、絶対に許さない」
    「ナニヲ勝手ナコトを!ガイアは我ラノ希望!カーンルイアの騎士!卑怯で薄汚イ神などに所有サレル謂れはナイ!!」
    「その神の領地に幼子を捨てたのは誰だ!!!!」

    「神(親)は決して我が民(子)を捨てることはない」
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    kanamisaniwa

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    三ヶ月後。
    アズール先輩からの提案で参加を申請したアジーム家雇用希望者の選抜試験当日、私はジャミル先輩、エリムさん、そして面白がってついてきたフロイド先輩(本当は諸々ド素人の私を心配してついてきてくれたのをちゃんと知ってる)と一緒に熱砂の国にあるアジーム家所有の別荘の隣に設置された試験会場控えにいた。
    エリムさん曰く、アジーム家所有の不動産の中では中規模ながら市街から遠くて使い勝手が悪く最低限の手入れしかしていなかった別荘で、確かに選抜試験をするには丁度良い物件だとか。なんなら爆発させても大丈夫ですよ、と言ったエリムさんの顔はわりとまじだった。
    そしてその別荘の隣に建てられた仮設の集合場所兼待機場所で簡単な説明を受けた。といっても事前にアズール先輩が収集してくれていた情報と内容はほぼ同じで、あえて追記するなら試験会場である別荘のあちこちにライブカメラもとい監視カメラが設置されていて、その映像はリアルタイム公開されるので別荘内の様子はもとより他の参加者の様子を逐次確認できること、そして本当に魔法でもなんでも使用可、建物への損害も免責するから全力で目標を破壊してみろ、という言葉が説明担当からあったことくらい。
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    kanamisaniwa

    DONEデアアイ600年後√(子孫と再構築)、友情出演ヤチマ月の侵攻は、600年前よりも苛烈だった。
    月側は600年前のディアスポラ撃破をインシデントとし、少数精鋭での各島毎の殲滅に舵を切った。
    そのため、月の侵攻を空の民が認識したと同時に小さいが島が一つ落ち、翌日にはそのとなりの中規模の島に先行部隊のω3が侵攻。あっという間に空の民達を駆逐していった。
    だが、月側にもトラブルがないわけではなかった。

    (侵攻は計画より47%遅延。不確定要素を計算にいれても遅れすぎている。先代ω3ヤチマの離反だけでは理由として不十分だ)

    ω3の中でも戦闘に特化した最強の戦士であるデアンは、そんなことを思考しながら目の前に躍り出てきた空の民を一なぎにする。
    骨が砕ける音、悲鳴、逃げ惑う声、破壊音。
    そのどれもがデアンの興味をひくものではない。ただアドレナリン消費の足しになるだけだ。
    やがてあらかた砕きつくし周囲が静まり返ったときだった。
    かたり、とわずかに聞こえた物音、ω3のなかでも戦闘特化であるがゆえに拾えた音をデアンはたどった。
    慌てていたのか乱雑に隠された地下室への扉を蹴り破る。短い階段を降りたさきにいたのは、ひょろりと細い男だった。

    「まだ居たか」
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