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    菫城 珪

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    菫城 珪

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    創作BL腐った神×生贄の青年。

    爛なりし者少年には恋人がいたが、もっと条件の良い相手からの縁談で捨てられ、表面上はお前にしか頼めないと泣いて頼まれてそのまま村の守り神の生贄になった。
    碌に敬われていないその神は体が腐り、腐肉の塊になっている。
    その醜悪な見た目に嘔吐しながらも恋人の為にと神のお世話をするうちに襲われて犯される。
    初めは乱暴だったが、労わるように触れる腐肉の神と交わり、快楽を覚えてしまう。
    甘い体液を飲まされ、注がれるうちに徐々にその液体に溺れていき、昼夜を問わず腐肉と交わるように。
    幾度もそうしているうちに腐肉の神を対して愛情を抱くなるようになる少年。
    腐肉を酒を染み込ませた布で清め、臭気と瘴気の籠る屋敷を開け放ってそれを散らすうちに徐々に腐肉の神は少しずつ動けるように。
    神に尽くすうちに神からの愛情を感じていたが、迎えに来ると言ってくれた恋人が来ない事を疑問に思い、社を抜け出して村にそっと様子を窺いに行く少年。
    それはよりにもよって恋人の婚儀の日だった。
    こっそり隠れて伺っていれば、上手くやったなと周囲が話す中、自分の事を遊びで付き合っただけなのに本気にして鬱陶しかったと恋人だった男が嘲笑うのを見て社に駆け出す。
    社の奥に鎮座する腐肉の神は初めより人の形に近付いているもののまだ何も言わない。
    抜け出した少年を腐った腕で抱き締めると怒った様子もなく大切に囲い込むその腕の優しさに少年は叫ぶ。
    「神だというなら僕の願いを叶えて!!」と。
    その悲痛な叫び声に、どこからか威厳に満ちた低い声が応える。
    「願いは何だ」
    それが目の前の神の声だと直感的に感じた少年は自らの身を捧げる代わりに村人を鏖殺して欲しいと願う。
    その願いを聞き届けた神はずるりと腐肉を引き摺りながら屋敷から出て行く。
    独り残された少年は床に座り込みながら涙を流す。
    一体自分は何のために生まれてきたのだろうかと。
    幼い頃に両親を亡くして以来身寄りがなく、村中からさまざまな事を押し付けられ必死に働きながらも疎ましがられる中で恋人には愛されていると思ったのに、その実彼は少年を弄んだだけだった。
    挙句、醜く穢らしい腐った神に体を捧げ、散々奉仕したというのにこの裏切り。
    愕然と座り込んでいると、不意に外が騒がしくなる。
    何だろうと思いながらふらふらと村が一望できる縁側に出れば、村が燃えていた。
    驚いて駆け降りるとそこには阿鼻叫喚の光景が広がっている。
    力任せに引き千切られバラバラになった人の体が其処彼処に転がり、壁には叩き付けられたのか、熟れた柿のように潰れた肉片がこびり付いている。
    逃げ惑う人々は皆恐怖の叫びを挙げている。
    やがて、恋人であった男が呆然と立ち尽くしている少年に気が付いた。
    「おい!早くアレをどうにかしろ!お前がしっかり務めを果たさないから!!」
    唾を飛ばしながら怒鳴る男が指差す方向には一人の男がいた。
    炎の中で照らし出されるその姿は美しく、思わずため息をついてしまう。
    しかし、その男の背中からは見慣れた触手が生えて蠢いている。
    散々自分を犯し愛し、快楽と甘い液体を与えてくれたその触手に、アレが自らが奉仕した神なのだとやっと少年が気がつく。
    神も少年に気がつくと蕩けるような笑みを浮かべた。
    ふらりと足を踏み出して近付けば、神は少年を腕に抱いて愛おしそうに口付ける。
    貪るように口付けられ、快楽でうっとりしている少年を抱き上げながら神は優しく微笑む。
    「お前の望みを叶えよう、我が妻よ」
    同時にぼこりと地面から滲み出してくるのは黒く赤く爛れた肉に覆われた異形の怪物達。
    村人達を捕えると犯し貪り出すのを見て恋人だった男が悲鳴をあげる。
    神の腕の中で触手に弄ばれる少年はいつものように甘い液体を呑みくだし、神の体に縋るように乱れ始めた。
    淫らに神に縋る少年の姿を見ながら自らも腐肉に捕まる男は絶叫を挙げる。
    「アレは殺さずにおこう」
    触手が注ぐ甘い液体を呑み下す少年は蕩けた瞳で神を見上げ、その首に腕を回す。
    「あんな奴ら、もうどうでもいい」
    早く抱いて欲しいと甘く啼く少年を抱き締めながら神は笑みを浮かべる。
    「ならば、此奴らを生かしておいても良いか?」
    神の言葉に少年は首を傾げる。
    「此奴らの恐怖は我が糧になる。それに……一度に全て殺したのではお前もつまらぬだろう。甚振り尽くしてやろう」
    耳元に落ちる低い声に少年は蕩けるような笑みを浮かべ、自ら神の唇に貪り尽いた。






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