【夢でもし逢えたら 第三夜 最終話】 二人の夜神代一人は都心での出張予定が入っていた。日時のうち開始時間は決まっているが終了予定時刻は分からない。大概そんな時は予想を超える時刻となり、その日のうちに村へは帰れない。しかしその翌日には昼に診療所で手術の予定が入っている。こちらも日時は動かせない。これは都内一泊、手術当日早朝移動しかないな、とカレンダーに書き込む。
富永研太は連続出張予定が入っていた。まずは都内。終了時間目処全く立たず。翌日は遥か北の大地で行われる大学時代の恩師の講演会。どう考えても都内で一泊から飛行機で翌日早朝出発。
大した要件でもない電話での雑談で、お互いの弾丸出張日時と場所が一部合致している事が判明し、ならば一緒の宿に泊まるかと言う流れになった。
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