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周年ストで「騎士カインぐらい馬を操れてたら」とムルが言ったので、
騎士様(周年スト見る限り長生きできないし本人も出来ないと思ってそう)と軍馬
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(書いてた部分)
中央の国の魔法使い王子アーサー・グランヴェル。彼の護衛の肩書でカインは王城への出入りが許されていた。だから城内の騎士軍に顔を見せることなどはしない。それでなくとも顔見知りで勘がいい者達に囲まれたら相手が見えないという傷がばれてしまう可能性は高い。だから元同僚に会いそうな場所は避けていたが、それでも目に入ってくる光景があった。それは奇妙な傷が影響しない光景、中庭で馬がゆっくりと歩く姿。あの馬は。
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(ここからダイジェスト)
王宮でパレードの練習とかで庭に放されてる軍馬を見つけるカイン。それが以前の自分の馬だと気づき、馬の方もカインを見つめたのにふっと目を逸らす。調教師の一人はカインに寄ってきて「あいつ、あんなにカイン様に懐いてたのに」とか言うけど、カインは「賢いやつなんだ」と答える。
パレード本番でも馬はカインと目が合うのに無視する。
それからしばらくして魔法舎に調教師の一人が来て、その馬が病気になり助けられないと言った。投薬するので今夜一杯だと伝えられて厩舎に駆け付ける。
カインがやってくると、思考力の低下した馬は嬉しそうに立ち上がろうとして、足が震えて力が入らずその場にへたり込んでしまう。不思議そうに何度も立とうとする馬を撫でて落ち着かせて休ませる。藁のしゃがみこみながらカインに背に乗れというように顔を動かす馬に「そうだなまた乗せてくれ」「いっぱい走ろうな」と言葉をかける。でも動こうとしないカインに馬がぐいぐい頭を擦りつけると、撫でながら「お前少し疲れてんだよ。休まなきゃ走れないだろ?」「大丈夫、お前が次に目を覚ました時も俺は一緒に居るから」「約束する。俺は魔法使いだからな。嘘は付けないんだ」と言い出すので厩舎の皆がひゅっと息を飲む。
「お前を待たせたりしないよ」と言って、馬が目を閉じて動かなくなるまでずっと撫で続ける。
こっから発展して、50年後ぐらいに(厄災とか王家を誰が継いだかとかは全て無視して)両親を看取って、もうそろそろ約束を果たさないとってオーエンに「もうすぐ魔法使いじゃなくなるんだ。だから、目を戻しておいた方がいいぞ」とか言うカイン。「は?」とキレるオーエン。でも約束を沢山してきたから、どうしたってカインは魔法使いでなくなる。両親が生きてる間は見逃してくれってのがカインが自分を許していられる間だったから己の心を偽らずにいられたけど、ここからはもう嘘つきの自分を自覚せずにいられない。
「あいつらをもう待たせられないからな」って笑うカイン。
…………オチは決めてない。多分オエは目を取り返せない。
ちなみに軍馬というのは血の匂いを嫌がらず砲弾の音に怯えず武装した人間や馬にも立ち向かえ人を踏みつけるのを厭わない、とかの訓練を受けるらしい。
当然時間もお金もかかる。