人前でぐちゅっとやるオーカイが書きたかっただけなので途中まで(オチなし)
珍しくフィガロ視点
書きたいところの設定のためなのでフィガロが言ってることは大体大嘘
*****
フィガロは些か焦っていた。この場には若い魔法使いばかりで、しかも治療行為に慣れたルチルとミチルが居ない。だというのにカインが危うい状態に陥っているからだ。
「アーサー、リケ。治療魔法の心得は?」
「いえ、あまり」
「オズが教えてくれたのは自分の怪我を治すものだけです」
オズならば仕方あるまい。頭痛に耐える顔で目を閉じたフィガロはさっと切り替え次へ目を向ける。
「シノとヒースクリフは?」
「仲間の怪我を治す魔法とかなら幾つか教わった」
「でもカインのこれは……」
3007