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    お手柔らかに

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    お手柔らかに

    MOURNING[信一夢]トワウォ/九龍城砦 ネームレス夢小説
    両片想いを拗らせまくった信一と幼なじみ
    feat.十二と四仔
    ※信一がゲロ吐きます
    交わる線と遠い星 その日、仕事終わりの夕暮れ時、九龍城砦の路地にバイクのエンジン音が響き渡った。聞き慣れたその音で、振り返らずともすぐに信一だと分かった。色男とよく称される幼なじみは、緩くパーマのかかった髪を風になびかせ、ニヤニヤしながら私の前にバイクを停めてサングラスを外した。
    「お前、このあとどうせ暇だろ。今から十二と四仔と飲むから着いて来いよ」
    「どうせって何よ、どうせって。わざわざよそに行くの?そのまま夜遊びにでも行くわけ?」
    「ちげえよバカ。行きたい店があるとかなんとかで珍しくこっちじゃなくて廟街の方まで呼び出されてるんだよ」
    「へえ。色々あるもんね」
    「お前の分は十二の奢りだってよ」
    「じゃあ行く!」
     信一が放り投げたヘルメットをキャッチし、私は慣れた動きでバイクの後ろに跨った。昔からこうやって連れ回されてきたから、もう手慣れたものだ。ちなみに、ヘルメットを信一がちゃんと被っているところは一度も見たことがない。以前アンタはヘルメット被らないの?と聞いたら、「そりゃあお前が後ろから殴られでもしたらヤバいから被らせてるんだ」と言われ、なんなのコイツとドン引きした覚えがある。信一は角材で頭をぶん殴られてもへらへらしてるような男なのだ。
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