共闘メルレイン「(...我ながら情けない。他所に頼らず、なんとかできると思ったんだが...結局頼ることになるとはな。)」
少し、一息つき正面を見据える。
さっき貫かれたところは痛いし、相も変わらずボロボロだが、
メルレイン「...不思議だな、何故か全く負ける気がしない。」
そういって、不敵に笑ってみせた後、ちらりと横を一瞥し、駆け出す。
向こう_エルフィンドと名前が同じだから、便宜上、エルとでも呼ぼうか_も同時に散開する。
タイミングを合わせつつ、一撃。少しよろめいたようにも見える。
エル「...へばってた割には意外とやるじゃん。」
メルレイン「それはお褒めいただき光栄だなっ...っと、これでも支部最強の名をいただいてるもんでね。」
エル「の割には苦戦してるようだったけどね。」
メルレイン「うっ...仕方ないだろう、お前も言った通り、やはり仲間には本気を出せない。...覚悟はしてたんだがな。」
そうやって軽口を叩きながら追い詰めていく。...そろそろだな。
メルレイン「ライラ!」
ライラ「了解です...」
後ろに待機していたライラに声をかけ、エルフィンドをさらに追い詰めていく。
エルフィンド「...っ、さっきまではこっちが有利だったのに。...仲間を得た先輩は、もう二度と相手にしたくない程強いな...でも。」
エルフィンド「僕には、『指揮者様』がいるから。」
その言葉とほぼ同時に、戦場全体に『歌』が響く。
精神に直接攻撃してくるような歌が。
メルレイン「...っ、まだ、いけるか?エル。」
エル「...名前...勿論、そっちこそ大丈夫?顔色悪いけど。」
メルレイン「うちのと混同しそうだからな。不満なら後で聞く。
それに、精神ダメージもこのくらいなら許容範囲だ。...さて。」
「もう少し、楽しませてくれよエルフィンド!」