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    ししとう

    @44toshishi

    支部にあげるほどきちんと書いてなくてTwitterにあげるには文字数が多い書きたいところだけ書いたものを投げる供養場。

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    ししとう

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    #ドラロナ
    drarona

     ぽたり。

     汗が落ちた。

     暑い。

     息が、あがる。

     運動らしい運動などした事はなかった。
     それを成し遂げる筋力も、耐えうる体力もないからだ。

     見ろ、この細腕を。
     
     およそ努力だとかは無縁だと見て取れるだろう?
     なのに今、衝動を抑えられずにいる。
     もっと、もっとと欲望が鎌首を持ち上げている。

     眼下の絶景。

     筋骨隆々とした美丈夫が、無様に泣いて、喚いて、乱れたシーツを握りしめている。

     ぽたり。

     垂れた汗は筋肉の谷間へと吸い込まれ、じわりと広がり少しばかり煌めく。

     自分にこんなに体力があったとは。いや、気力かな?

     指先で汗を混ぜ合わせながらそんな事をぼんやりと考える。
     これも愛のなせる技か、なんて古臭い言い回しがふと浮かび、そうか、愛か、と一人納得する。

     掠れた声が名を呼んで、シーツを離した手が私のシャツを掴む。
     控えめにシャツを引くその仕草に、思わず口元がゆるむ。
     可愛い、なんて言葉はおよそ大の男に向かって吐く言葉ではないけれど。
     可愛い、愛してるよと囁けば、蕩けた瞳がへにゃりと笑って。

     しんどい事はしたくない。
     きつい事なんて以ての外。

     けれど、でも。

     この笑顔を見る為ならば、そっくり返上してしまえるな。
     震える唇にそっと口付けて、愛してるよともう一度囁いた。
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