好きな子「キョウ~!」
上の方からレンの声がする。いつもより高い位置から。
違和感を覚えた俺は上を見上げる
「レン⁉」
レンが空から落ちてきていた。
…なぜ⁉
「ち、ちょっと待ってろ! えっと、えっ~と」
だめだ、これどう受け止めても俺が潰れる!
でも…
「! 眩しっ、月?」
大きな月が出ていた。満月。
すると俺の体が光だす。
「うっ…」
これだ。大きくなった俺はレンに叫び、伝える。
「レンっ!来い」
「えぇ無理だよ~、キョウが潰れちゃう~」
「今の俺ならいける 俺を信じてくれ、レン」
「ぅ、わかったよ…」
(ドンッ)
「っ…!」
お互いの体がぶつかり合う。
「レン、大丈夫か?」
「う、ん。こわ、怖かった…」
すごく震えている。
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