ずっと一緒、だよ?完全に結婚以上結婚未満の2人のおはなし。
※つきあってます
※あたかさんという方のお話を元に制作(オマージュ)しております…!!
それでもよければドウゾッ
「ロックマーン、」
「ん、どうしたの?熱斗くん。」
「コピーロイド、コピーロイドに入ってくれないか?」
急なお願いに「え?」と少しだけきょとんと顔をしたまま、彼の身体はそのままコピーロイドに転送をされる。
転送をされた彼に「こっちこっち、」と手招きをしてベッドの横に座らせた。
「どうしたの、急にコピーロイドなんて…」
「いーんだよ別にっ!暇、暇だったの!」
「暇〜?それなら宿題をすればいいんじゃないの、ね • っ • と • く ん ?」
うぐ、と少しだけ眉を潜め、ロックマンから顔を背ける。
そんな様子を見た彼は「…ふふっ、」と小さく笑いはじめ、嬉しそうにこちらを見つめる。
「な、なんだよ…」
「いや?…幸せだな、って思って」
目を幸せそうに細め、手を握れば少しだけ撫でる。
薬指を見ればエンゲージリングがきらきらと輝いている。
「…うん、やっぱ似合ってる」
コピーロイドをまだ手に入れて間もない頃。
「これはボクとずっと一緒の証だよ。」と言われはめられた指輪。
肌身外さないでね、なんて言われるもんだから外したくても外せず、なんなら外に出たらちょっと視線を感じるんだけど。
…特に女子から。
「ねぇ、熱斗くん。」
「ん、どうした?」
いつの間にか背後に回ったロックマンに手を回され、視界が暗くなる。
拍子に「わっ、!?」と驚いた声を出せば「だーれだ!」なんて機嫌の良さそうな声が聞こえた。
「誰って…ロックマンだろ?」
「…ふふっ、うん、そうだよ。じゃあ次の質問ね?」
「…うん?」
「熱斗くんのことが一番だいすきなのはだれでしょうかっ!」
「は、はぁ…?」
そんなのロックマンだろ、なんて答えはわかってるんだけど少し面白いのでからかって「…メイル?」と答えてみる。
「……んもう…違うでしょ、⁇」
「じゃあ〜…炎山」
「なんでそこで炎山くんがでてくるのかな…」
「冗談冗談、」と悩んでいるフリをしたら「…熱斗くん、」と後ろから声がかかる。
何処か不安げで、緊張気味の声。
そろそろ可哀想なのでネタバラシをしようとすればばっと視界が明るくなり、途端に目を瞑る。
「んっ、…?!」
「んっ…ふ、」
目を少し開けてみれば綺麗な顔立ちがそこにあり、ちゅ、ちゅっと軽く水音をたてながらキスをされる。
急なことに頭は回らなく、されるがままに身体を預ける。
時折聞こえる吐息が少しくすぐったい。
「っ…は、」
「…っ、熱斗くん、…わざとでしょ?」
こちらに体制を向き直し、再度ぎゅうっと抱きしめられる。
少し怒っているような、少し寂しげなような。
「ちゃんとした答え言わないとだめだよ。…ボク、流石に怒るからね、?」
むすっと少し頬を膨らませる顔は少し可愛くてまた揶揄いたくなる。
しょうがなく「ロックマンだろ?」と言えば満足気に「正解だよ」と言われる。
やれば出来るじゃない、と撫でられれば「あ、そうだ」という声が聞こえてくる。
「ねぇ、熱斗くん、その指輪は外していいからね。」
「え…急にどうして?」
あんなに「肌身離さず付けていてね」なんて言っていたのがそんなことを言うのだろうか、と思っていれば目元が青色に覆われる。
どうやらバンダナを目元まで降ろされたらしく、目の前は真っ青な風景が広がる。
「ちょっとまってね。」
「…?おう、?」
指輪が外される感覚と同時にひんやりとした金属が指に触れ、薬指にはめられる。
いいよ、と言われバンダナをあげてみればさっきとは違うものがはめられている。
「…?なにこれ、さっきのとは何か違うのか?」
「ふふっ、…それはね、マリッジリングって言うんだよ。」
「まりっじ…?」
「ほら、見て?」
見て、と言われる方向を向けばロックマンにも同じ指輪がはめられていることに気づく。
そういえばママがこんな指輪をしていた…と思い出し、同じようなやつだと気づく。
「エンゲージリングは熱斗くん1人だったけど…マリッジリングはボクと一緒。お揃いだね?」
「お揃い」という単語に胸が少し踊る。
今までも勿論一緒のことなんて沢山あったけど、なによりもロックマンと「お揃い」が嬉しくて。
「…ねぇ、熱斗くん。マリッジリングの意味は知ってる?」
「…?エンゲージリングと同じじゃないのか?」
オレがきょとんとした顔をすれば彼はくすっと笑い「マリッジリングはね、結婚指輪なんだよ」と耳打ちをする。
「っ…?!」
耳は赤くなり、動揺をすればまた意地悪そうに「熱斗くん、照れてる?可愛いね。」なんてことも言う。
「…照れてない」
「ふふっ…そっか。」
ロックマンは満足そうに笑い、さりげなく指を絡めてくる。
何気なくそのまま肩に身を預ける。
瞼が少しずつ重くなっていくのがわかる。
「熱斗くん」
「んー…、」
「熱斗くんの旦那さんはボクだよ、これからも。ずーっとね、」
意識が薄れる中、そんな声を聞いて眠りに落ちた。
「…ふふっ、熱斗くん、寝ちゃった?」
「…ほんとに可愛いなあ、…」
「…これからゆっくり、ボクの熱斗くんに。…ね。」