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    S_hInO_94

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    S_hInO_94

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    ロナルドくんと半田くんのアイドルパロ
    ユニット組むまでのお話、前にちょっと書いた文を加筆したもの

    ギラギラと熱い照明に照らされて踊るその姿を見た時、木下はその人をまるで月のように綺麗だと思った。

    1ヶ月前にこのライブが最後のライブになるとマネージャーから知らされた、それもそうだと木下は自分のやらかしてきた事を振り返る。
    ライブステージでは緊張してガチガチのロボットダンス、握手会では小学生並みの事しか話せずお客さんをガッカリさせる。何回やっても改善されずマネージャーから木下は何回も怒られた、顔が良いだけではやっていけない業界だ、とも言われた。
    そして月日が経ち、木下は今日が最後だからと記念に他の同年代のアイドルのライブを全部見ようとステージ袖で自分の出番までライブを見ていた。
    休憩に入る1つ前のアイドルは月のように綺麗な瞳に泣きぼくろ、スマートな整った顔に汗で時々光る黒髪、硬派な人とは彼の様な人の事を指すのだろうなと木下は思った。
    「いいなぁ」
    木下の憧れの人とはタイプの違う、だけれども彼から目が離せなかった。
    1曲目が終わり2曲目が始まった、別のアイドルグループのカバーで木下も振り付けを全て覚えている、気がつけば明るい照明がギラギラ光るステージに駆け出していた。

    ※※※※※※※※※※※※※※※※

    「バカなのか貴様、いきなり俺のステージに飛び入りしてきて」
    「ごめんって、でも俺も衝動的にステージに入っちゃってちょっと驚いてて……」
    いきなりのライブステージの乱入、後ろでバックダンサーを真似て踊ったからか、ライブは最後まで崩壊はしなかったが相手は不服だろう、木下は文句の1つくらい言われるだろうと思ってはいた。
    「言い訳は聞かん……だが、ちょっと楽しかった」
    「えっお前も?」
    ロナルドは意外な感想に驚いたが、顔よくを見れば相手は怒っていなかった。
    「貴様、名前は?」
    「木下……よろしくな、えっと」
    「俺は半田だ」
    「改めてよろしくな、半田」
    「ウム」
    木下が差し出した手を半田は強く握り返した。




    今日で終わる、そう思いながら半田は最高の姿をお客さんに見せようと1人ステージの上で踊る。
    2曲目が始まった時、突然1人では無くなったステージで照明に照らされるその人物を見た時、青空の様な瞳に半田は目を奪われた。

    「バカなのか貴様、いきなり俺のステージに飛び入りしてきて」
    「ごめんって、でも俺も衝動的にステージに入っちゃってちょっと驚いてて……」
    突然ステージに現れた男は他事務所に所属しているのだろう、見た事が無かった。
    銀色の髪に青空のような瞳、見れば覚えているはずだ。
    「言い訳は聞かん……だが、ちょっと楽しかった」
    楽しかった、口から出た言葉に半田自身も少し驚いた。これまで他の人と共にステージに立った経験は何度もある、だけれども一緒に踊って"楽しい"と感じたのは憧れの人と踊った1度きりだった。
    「えっお前も?」
    俯き気味だった顔がまっすぐ半田を見つめた、その表情は驚きと嬉しさでいっぱいだった。
    「貴様、名前は?」
    「木下……よろしくな、えっと」
    「俺は半田だ」
    「改めてよろしくな、半田」
    「ウム」
    半田は差し出された手を強く握り返し、握手をした。
    「木下、貴様の出番はまだ終わっていないな」
    「そうだけど?」
    「お前の出番の時に俺も後ろで踊らせろ、このままだと不公平だ」
    「た、確かに!あ、えーとこの曲の振り付けわかる?……」
    元から今日で終わるのだから精一杯楽しんでやる、後でマネージャーに怒られようが関係ないと半田は半ばやけくそな気持ちで話を進めた。

    ※※※※※※※※※※※※※※※※

    ステージの上で赤い照明に照らされながら木下がこっちにこいと、口パクで伝えてくる。その笑顔は俺ではなく客席へ見せろ、と半田は心の中で思った。
    「……今行くぞ」
    打ち合わせ通り、半田はステージへ駆け出した。



    多数の事務所合同での卒業ライブが終わった、ライブ会場も閉まり2人は裏口付近で話していた。
    「終わったなぁ」
    「そうだな」
    2人してお互いのマネージャーに会場が閉まるギリギリまで怒られたが2人ともやりきって清々しい気分だった。
    「これから半田はどうすんの?」
    「まだ何も決めてないな、木下はどうするんだ?」
    「俺も決めてないや」
    「へー決めてないんだ、なら2人で組めば?」
    「あー、それいい考えかも……?……誰」
    「誰だ貴様」
    突然の声に2人とも後ろを振り向く、そこにはカメラを持った眼鏡の男がいた。
    「さっきのライブさー見ててすっごい楽しそうだったし、あ、これその時の写真ね」
    2人は渡されたカメラのモニターを覗き込んだ、そこには楽しそうに踊る2人が映し出されていた。
    「これ、お前が撮ったの?」
    「そうそう、あと俺はカメ谷、アイドル雑誌の記者やっててさ」
    「……さっきの2人で組めばというのは?」
    「言った通りだけど?詳しい話はファミレスとかで話して」
    「「……」」
    「めっちゃ警戒されてる……ファミレスでご飯奢るよ」
    「「なら行く/行くぞ」」
    「息ぴったりじゃん、あはは」
    これからユニットを組む2人とそのマネージャーになる1人、3人はファミレスへ向かって歩き出した。


    出なかった設定
    これからファミレス行って定員がロナルド呼びをした事によりあだ名がロナルドで確定する

    木下(ロナルド)の憧れの人 ヒヨシ
    元天才アイドル 身長の事など気にならないカリスマ性を持つ、今はタレント、俳優業もこなしている
    ロナルドとは別事務所

    半田の憧れの人 カズサ
    元アイドル、今はアイドル事務所の経営者
    ヒヨシが所属している

    木下(ロナルド)の先輩 ドラルク
    ドラルクのマネージャーはジョン、アイドルよりもタレント業を優先している、ネットでゲーム配信を主に活動中、音痴すぎるアイドルとして有名
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