「ロナルド」
パトロールの帰り道後ろから突然半田がのしかかってきた。
「わっ半田か、冷たのしかかんな、というか何」
「貴様で暖を取っている」
「俺はカイロか」
後ろから手が握られて、冷たかった半田の手が俺の手の温度と混ざって少し暖かくなったのを感じた。
半田の手が似た体温なったところでに撫でたり、重ねたりを繰り返される、意地らしくて変になりそうだ。
「なぁ、してーの?」
「ウム」
「仕事は?」
「今日の書類仕事は終わらせてある」
「俺も書類は明日でいい」
「……行くぞ」
「うん」
重くのしかかっていた身体と重ねた手が離れて少し肌寒しいけれど、これからまた重なると考えると、身体が熱くなった。