❏設定❏
・二人は学校にいる
・彰人が冬弥のことを嫌いだと嘘をつく
・冬弥がショックをうける
・彰人が嘘だと伝えようとする
・なにかの邪魔が入って言えなくなってしまう
・↑の後、冬弥が校内でバッタリと出くわした類に、彰人の本心が知りたいと相談する
・類が「そんなこともあるかと思って」と言いながら(?)、周囲にいる人物の心が読めるようになる機械(自作)を手渡す
・最初から最後までご都合主義全開
・↑前提で、彰人と冬弥が校内でバッタリと出くわすところから
❏本文❏
彰人・冬弥「あ……」
彰人「冬弥、さっきは……」
冬弥「……」
冬弥(神代先輩は、確か……周囲にいる人物の心が読めるようになると言っていたはず……)
冬弥:軽く周囲を見回し、彰人以外にも人がいることを確認する
彰人「エイプリル……」
冬弥「彰人、少し付き合ってくれ」
彰人「……っ!? お、おい、冬弥……!?」
冬弥:彰人の手を握ると、強引に歩き出す
モブ「東雲、青柳、お前ら仲良すぎだって」
モブ「絶対に付き合ってんだろ」
モブ「あんま見せつけんなよ」
モブ「少しは自重しろ」
彰人「――……っ!! お、おい、冬弥!! 手、離……!!」
冬弥「周りの声は気にするな、勝手に言わせておけばいい」
彰人「……」
~空き教室~
彰人「冬弥……さっきといい、今といい、言いそびれちまってたけど……」
冬弥「すまないが、少しだけ待ってくれ」
彰人「は?」
冬弥(このスイッチを、押せばいいのか……)
冬弥:ポチッとスイッチを押す
彰人「……」
彰人(くそ……冬弥のせいで、また言いそびれちまったじゃねえか……)
冬弥「――……!」
冬弥(口が動いていないのに、彰人の声が聞こえた……この機械を使えば、本当に人の心が読めるようになるのか……)
冬弥「彰人、好きだ」
彰人「……」
冬弥「……」
彰人「……は!? お、お前……いきなり、何言って……!!」
冬弥「だが、彰人は俺のことが嫌いなのだろう」
彰人「――……っ!?」
冬弥「……」
彰人「……」
彰人(少し考えれば……いや、考えなくたって、嘘だって分かるだろ……)
冬弥「……!」
彰人(今日が、エイプリルフールだってことも……)
冬弥「そうか、今日はエイプリルフールか……」
彰人「……! お前な、今頃気付いたのかよ……」
冬弥「ああ」
冬弥(彰人の心を読んだおかげだが……)
彰人「つーわけで、お前のことは嫌いじゃねえから……むしろ……」
冬弥「むしろ?」
彰人(好きに……決まってんだろ……)
冬弥「――……!」
彰人「嫌いって言葉が、嘘だって言ったんだ……オレの気持ちは、言わなくても分かるだろ……」
冬弥「ああ、聞こえていた」
彰人「は?」
冬弥(しまった……つい、心の声が聞こえていたことを口走ってしまった……)
彰人「おい、聞こえていたってどういうことだよ」
冬弥(どうにか、誤魔化さなければ……)
冬弥「そんなことより……」
彰人「……」
彰人(こいつ、絶対になにか誤魔化そうとしてんな……)
冬弥「いや、別に誤魔化そうとはしていない……」
彰人「……」
冬弥「……」
冬弥:ハッと目を見開く
冬弥(く……! こ、今度は、彰人の心の声に反応してしまった……)
彰人「冬弥……お前、さっきからどうし……」
冬弥「彰人の口から、彰人の気持ちを聞きたい……」
彰人「……!」
冬弥「心の中で言わずに……声に出して、言ってくれ……」
彰人「――……っ!」
冬弥(そうだ、焦る必要はない……彰人は、俺が彰人の心の声を読んでいることを知らない……そのことを知っていれば、今の俺の発言は大胆に聞こえるだろうが……まさか、心の声を読んでいると想像することはないだろう……)
彰人「……」
彰人(心の中で……言わずにって……)
冬弥「難しいか」
彰人「~~っ!」
冬弥「好きだ……と、たった一言、言うだけだろう」
冬弥:彰人の耳元に唇を寄せ、わざと吐息を吹きかけながら囁く
彰人「――――…………っ!」
冬弥「――――…………」
彰人「……」
冬弥「……」
彰人(冬弥、お前な……簡単に言いやがって……)
冬弥「……」
彰人(その言葉が、素直に言えたら……それは、もう……オレじゃねえだろ……)
冬弥「……」
彰人:冬弥の顔を直視できないのか、真っ赤になった顔を軽く伏せている
冬弥:そんな彰人の顔を見つめながら、彰人のあごを指先で持ち上げる
彰人「あ……」
彰人・冬弥:ゆっくりと顔を近付けてキスをする
~場面転換~
彰人「――……っ、あ、ん……! あ……っ、は、あ……! 冬、弥……っ、あ……っ、だ、め……!」
冬弥「――……っ、……」
彰人(い、い……っ、きも、ちい……っ、そ、こ……っ、もっ、と……欲、しっ……)
彰人:教室のドアに押さえつけられるような体勢で、冬弥に後ろから貫かれている
冬弥「彰人、嘘はよくない」
彰人「……っ!? と……冬、弥……? な……っ、な、に……っ、言……」
冬弥「たとえ、今日がエイプリルフールだとしても、だ……」
彰人「――……っ!? や、ああぁ……!!」
冬弥:彰人が心の中で突いてほしいと言っていた場所を狙い、硬くなった性器の先端で内壁を抉るように激しく突き上げはじめる
冬弥「素直に……気持ちいい、もっとここを突いてほしい……と、言うべきだろう」
冬弥:その場所だけを執拗に突き上げながら、彰人の耳元に唇を寄せて囁く