プロセカにハマってすぐの頃に思いついたネタなので、下手すると二年くらい放置していたことになるかもしれません。
ずっと本文未記入状態で投稿していましたが、ようやく更新できました。
❏設定❏
・プロセカの衣装を元にしたネタ
・兎×虎の擬人化(?)パロディ
・彰人→オシャタイガースタイル
・冬弥→ウサモコットカーディガン
・彰人が冬弥を食べようとする→なぜか彰人のほうが怪我をする(そうなった経緯はとくに考えてない)→冬弥に助けられて怪我が治るまで付きっきりで介抱されることになる
・冬弥を食べたいけど受けた恩を仇で返すことはできないと葛藤する虎さん彰人が情にほだされて油断してしまい、性欲旺盛な兎さん冬弥に別の意味で食べられてしまうという下剋上的な話になる予定
❏本文❏
彰人「冬弥、仲間のところには戻らなくていいのか」
冬弥「……? なぜ、そんなことを聞くんだ」
彰人「なぜって……ここ何日か、ずっと側にいてくれてるからな……お前の仲間が心配してるんじゃないかって思っただけだ……」
冬弥「そうか……やはり、彰人は優しいな……」
彰人「な!?」
冬弥「彰人以外の虎は俺達兎を食べるために追いかけまわしてくる……そんなふうに対等に接してくれる虎は、彰人だけだ……」
彰人「――……っ!」
彰人:罪悪感を覚えながらも冬弥の匂いが鼻腔をくすぐると同時に食欲が沸き起こってきてしまい、ごくりと喉を鳴らした直後にハッと目を見開くと、邪念を振り払おうとするように頭を左右に振ってから首を垂れる
彰人「オレは、お前が言うような虎じゃねえ……」
冬弥「え?」
彰人「オレは……本当は、お前を……」
冬弥「……」
彰人:冬弥を食べようとしていたことを口にすることができず、うなだれた姿勢のまま押し黙る
冬弥:段々と怪我が回復してきている彰人が久しぶりに見せた頼りない姿に、なぜかメス兎との交尾の直前に沸き起こる興奮に似た感覚を覚えていることに気がつくと、ごくりと喉を鳴らす
冬弥「彰人」
彰人「……? なんだ、冬……」
冬弥:彰人が顔を上げる瞬間を見計らい、彰人の唇にキスをする
彰人「……っ!? な、何すんだ、てめえ!!」
冬弥「――……っ!?」
彰人:突然の出来事に驚くと同時にカッと頭に血が上り、冬弥の胸ぐらを掴みながらお互いの体を力任せに引き剥がす
冬弥:虎と兎では力の差が歴然なため、簡単に引き剥がされてしまうと同時に、怯えたような視線を彰人に向ける
彰人「……! あ……わ、悪い……」
彰人:慌てた様子で冬弥の胸ぐらからパッと手を離す
冬弥「俺のほうこそ、突然すまない……」
彰人「……」
冬弥「だが、暫く群れから離れていたせいで、ここ数日間一度も交尾をしていないことに気がついてしまったんだ」
彰人「は? こ、交尾?」
冬弥「ああ……彰人とこうなる前は、メス兎と毎日交尾をしていた……」
彰人「ま、毎日!?」
彰人(す、すげえ……)
彰人:思わず叫んでしまった毎日という言葉に対し、そうだと肯定するようにこくりと頷く冬弥を見つめながら、なぜか尊敬の眼差しを向ける
彰人「う、兎は性欲が旺盛だって話は、本当だったんだな……」
冬弥「ああ」
彰人「じゃ、じゃあ……お前が元いた群れは、さぞかし子沢山な群れなんだろうな……」
冬弥「ああ」
彰人「……」
冬弥「……」
彰人「……」
冬弥「彰人さえよければ、今から交尾をさせてもらえないだろうか」
彰人「……?」