妄言○バイキングの妄言
折角カミュ推してるしエッダもサガも好きなので少しは考えようかなと思って…文化と信仰の話をちょっとだけ…
攻略本などの情報から作中バイキングとヴァイキングをほぼイコールとして扱ってる。ので、作中で描写されない風習も掘り起こして、バイキングの価値観がカミュに影響するならと仮定して色々喋ってるタイプの妄言とか、作中のバイキングよくわからんね〜謎だね〜とか。
生育環境と得られた情報によって為人が決まると思っているのでそういうやつ
フォーク・メタル→ヴァイキング・メタル(北欧神話やヴァイキングが歌詞の元ネタになる)聞いてて大まかな神話ネタは分かるけどヴァイキングネタは怪しいから知っとこうかな〜〜のノリで以前読んだものを思い出しながら書いているから、ちょっと違うな……?みたいな所があるかもしれない。
全編妄言なので話半分に読んでね
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「ヤイサホ エイサホー!
威勢のいい掛け声が聞こえてきたら、北海の覇者バイキングのお通りである。
バイキングとは盗みや略奪をなりわいとして、沿岸の町を荒らしまわる武装集団。そんなイメージを持つ人も多いかもしれない。
しかしそれは バイキングの中でも少数で、彼らの大半は貿易で生計を立てるウデっぷし自慢の男たちなのだ。
彼らと交流するにはつねに笑顔を絶やさず、土産の酒のひとタルでも持っていくと良好な関係を築けるだろう。」『北海の覇者』(原文から読点付与等あり)
「貿易や財宝探しで生計を立てているウデっぷし自慢の男たちの集団''バイキング''の拠点。自然の洞くつを利用して造られたアジトの内部には、世界各地から集められた金銀財宝が無造作に山積みにされている」(攻略本)
・⬆️公式の情報がこれ。荒事少なめの探検家集団
クレイモランはバイキング要素の他にもフェンリルのキバ(短剣)などで北欧イメージがある
現実のバイキングも略奪だけでは生計を立てられないし、探検と交易メインに活動していた人々が多い。ヨーロッパ襲撃を行ったのは事実だけどまだ理由がハッキリ分かっていなくて諸説あり状態らしい。荒っぽい要素や海賊っぽいイメージは一側面だったり後世の創作なこともある→原作では大半は貿易で生計立ててるよって書いてる
ロトゼタシアだとクレイモランから出てどこを襲うんだって感じがある。五(四)大国は仲良くて何処かしらを襲えば援軍来そうだし、見たところ現実と違ってバイキングの造船技術だけが突出しているわけでもないから負ける可能性がある。バンデルフォンが海戦に強かったようなので、そこに引き上げられるように各国の海軍のレベルもあがったのでは?とか考えてる。侵入できる水路も少ない。襲撃するには不利なのでは?
あと襲撃されて困ってますっていう話を全然聞かないし、財宝探しだけでこの量なら略奪する必要もない。国相手に取引できるくらいなので交易で十分財を成せるだろう。
・8〜11世紀がヴァイキング時代
ヴァイキングの多くは農民で、故郷では牧歌的な生活を営んだり漁師だったり→クレイモランの環境だと漁する人が多いんじゃないか
造船技術と冒険心で商人としてヨーロッパへ交易を行ったり探検したり、世界開拓も→クレイモランとの交易あり、クエストでも言及されてる(「取り引き先」)
手工芸にも長けている。鍛冶や木工、彫金など。
カミュがふしぎな鍛治台を説明する時の謎テンションは昔鍛治する所を見て気になったりしてた(自分では上手く扱えなかったけど)のかな〜とか、器用さ高いしこういう手工芸の経験あったりしないかな〜とか考えてた。木工の小物作るカミュ見たすぎるな 鍛治は合わなかったけど細かい細工のアドバイスはできるカミュも見たいな
↑盗賊期間数年の割には名前が知られてる感じあるし元々の器用さとそれを鍛える/発揮する環境があったんだろうかっていう
・信仰から来る戦士としての誇り
死後ヴァルハラに迎えられる事が最高の栄誉とされているため、エインヘリャルに選定されることを望み、死を恐れず勇敢に戦うことができる戦士
貿易や財宝探しで生計を立てている点、腕っぷしの強さがある点は作中のバイキングはヴァイキングと同じ→わりと腕っぷしの強さに言及されてるけど、元ネタ的にはこれ信仰由来でもあるのでどうだろう
「死ねば財宝に意味は無くなるけど功績は死後も残る」という価値観なので、金に執着しているように見えて実は冒険や探検に心を踊らせていたり、いかに勇敢に戦って死ねるかに重きを置いている(元ネタの方)(生活が維持できるくらいにはお金も必要だし、そのための工芸や財宝探しだけれど)
ので、カミュの変な思い切りの良さやお宝探しの夢はどちらかと言うとヴァイキング寄りなのかなとか 本人嫌がりそう
マヤちゃん関連で自己肯定感の無さや脆さがあるけど、命ごと全賭けして運命掴み取ってる所を見るにそんな勝負に出れるくらい強気で、兄貴肌でカラッとしてる印象もあるよね〜なので どうだろう 自暴自棄起こしてるにしては他人に気を回すし面倒見が良すぎで困っています 何なんだ
死後功績を語り継がれることを栄誉とするのはホメーロス(🇬🇷)の叙事詩に書かれる人間賛歌と似たところがあり、英雄的な生き方を讃え、望んでいるのがよく分かるなあっていうのが所感。古い時代によくある価値観なので、同じく作中バイキングもちょっと昔から居るのかも
(バイキング的価値観の、「戦士として、また厳しい自然に生きる民として死への覚悟を持つ」という部分が環境と贖罪に嵌った結果がカミュの危うさ感じる生き方なのかも)
・信仰の影響で家族との繋がりを大事にするから、その価値観を持つ集団で生きていたなら兄妹の繋がりの強さの理由の一つにもなりそうかなとか。一番はお互いしか頼れない環境だろうけど。
現実のヴァイキングは無法者の性格はしてても戦士としての強さと共同体としての協調を併せて重んじるはず。
『北海の覇者』だとこちらとそう違いは無さそうなので、手下でもそれなりに仲間として扱われていいはずなんだよな…トレジャーズを見る限りはそうなんですけど…
青髪の子を見ないけど…みたいな台詞もあるし、気を回してる人は居そう。記憶に出てきたような理不尽な人も、それとは違う気質の人も居るし、個人で関わり方が違ったのかな それは当たり前のことだけど
力仕事は大変で苦しいし空腹が続くし、兄妹の夢↔現状の不一致があるし、バイキングの荒めな豪快気質が合ってないからそりゃあ不満も溜まるし嫌いだろうな…ですね。
モンスターの住む海に出る=命かかってる職なのでキツくされるのは有り得る話ではあるんですけれど、向こうも恩着せがましい言動するしごはん出ないし。
(「育ててやったのに」「恩を忘れたか」系は家庭によっては普通に言われるタイプの暴言なのでその辺のキツさの程度が分からずにいますが、二人とも現状からの脱却を目指してるので耐え難いのだと思っています)(ごはん無いのがつらいよ)(〜中世くらいの世界観なので労働については何も言えない、時代を考えれば全然あると思う)(←まだ子どもが「小さな大人」とか言われてた時代だよ)
なんかこう、ストーリー中の描写と本を調べて入手できる情報や会話で差がありませんか??どうにも受ける印象が違うというか…
問題解決のために暴力が行使されることはあるけど、警察にあたる組織が無いせいで独自のルールを敷いていることもあるためにただ荒っぽいだけとは言えないし、元ネタが神話ベースの価値観と信念で生きるコミュニティだからこの時代の価値観をもって批評するのはできないなあって むずかしい
・トレジャーズの冒頭、所属してる船の小舟盗んで逃走…に見えてもおかしくないんですが帰ってきたらを前提に怒られてるあたりたぶん結構(本人たちが思っているよりは)かわいがられてるし(荒っぽいバイキングの大人基準)、子供2人で夜の海放置で追わないことある…??とか思う(モンスターと戦えるくらいにはしっかり育ててるんだから、失えば育てたぶんのお金と時間は丸ごと損失になる)し、そもそも手際良すぎなので脱出常習犯の可能性さえある(抜け出しての冒険。1回は確定してる)。放任主義ではあるけど目をかけられてはいる、くらいの温度感か?
やんちゃな兄妹大好きです 沢山冒険してね
本編でもトレジャーズでも「拾った」と明言されてる。
子供的には疎外感あるだろうけど酒が入った宴の席につかせないとか、はよ寝ろってしたりとか、大人には何の得も無いのに兄妹どちらにも読み書きを教えてるし絵まで描かせてる(=娯楽に触れさせている)とか、世界地図(外の情報)を渡してるとか、やっぱり結構面倒見てもらえてるのかな……と思うから11本編の苦しみや飢えに関しては何……??って感じですけど……本当に何……???
逞しくて夢いっぱいな所を見るにそこそこ健全じゃないんですか……?トレジャーズから本編5年前までの差が謎してますね